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ある日、TS金髪サキュバス系美少女になった俺はVRMMO世界を《捕食》スキルで無双する  作者: その他大勢の中で耳だけが大きくなった兎
商業都市ジュノリス編

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106/106

いつか魔王が決めた日の空

R15の範囲ですが少しだけ性描写があります。苦手な方は読み飛ばしてください。

 部屋へ入ると、ミーナが私の背後へとそっと回り込んだ。

 彼女の細い指先が、しなやかに伸びた黒い尻尾の付け根へと恐る恐る触れる。


「失礼します」という静かな呟きとともに、ゆっくりと指が滑っていく。


 肌を通した感覚だけでなく、尻尾そのものに流れる熱が、私の神経を直接撫でているようだった。


「んっ……ふぅ……」


 必死に抑えようとしたにもかかわらず、甘い声が小さく漏れ出してしまう。ゲーム内であれば、アバターの反応として理解できたかもしれない。けれど、この肌触りも、掠める吐息の温度も、すべてが紛れもない「現実」であるという事実に、頭がクラクラした。


「リエラさん、やはり……これ、神経が完全に繋がっていますよね?」


 ミーナの声が耳元で響く。彼女の指が、尻尾の曲線に沿って優しく揉み解すように動くたび、腹の奥がじりじりと熱を帯びる。


「あ……ちょ……っ、ミーナ……や、やさしく……っ、ん、くぅ……っ」


 自分でも驚くような、甘い声が口をついて出る。

 ミーナの手は冷静で、淡々としているのに、その動作にはどこか研究者のような熱がこもっていた。

 私の反応一つひとつを確かめながら、尻尾を辿っていく。


 エタファンという世界が、物理的に私を侵食しているのか。それとも、この感覚こそが、リエラという存在の真実なのか。

 思考が混濁し、もはや何もかもが分からなくなっていく。ただ、この心地よさと、ミーナの手の温もりだけが、今夜の唯一の真実として身体に刻まれていく。


 窓の外に浮かぶ月が、私たちを静かに見守り続けている。

 部屋の空気は月灯りさえも飲み込むように濃密さを増していった。


 私の身体から生え出た黒く艶やかな尻尾は、もはやただの異物ではない。

 ミーナがその付け根や緩やかな曲線を愛おしむようになぞるたび、私は自分自身の身体の輪郭さえも曖昧になっていくような錯覚を覚えていた。


「リエラさん……ここは……すごく熱いんですね……」


 ミーナの指先が、神経の密集する箇所を少し強めに押さえた。


「んあぁ……っ、そこ……すごい……っ」


 その瞬間、背筋を駆け抜けるような強い快感に、私は膝から崩れ落ちそうになる。

 彼女はそれを察するように、素早く私の腰を抱き寄せて支えた。



 密着した身体から伝わる熱は、とても温かかった。

 ミーナの華奢な腕が私の腰に回り、その体温が、ふたりの境界を焼き払うように伝わってくる。


「っ……ミーナ……」


 私が呼びかけると、彼女はいつもとは違う、少しだけ瞳を潤ませた表情で私を見つめ返した。普段の冷静さはどこにもない。


 そこにあるのは、私という存在を確かめようとする、純粋な熱情だけだった。

 彼女の指が、尻尾の先端から付け根へと、焦らすように何度も何度も往復する。


「これ、舐めてみてもいいですか?」


 と囁くや否や、ミーナはおもむろに尻尾の先端へと舌を這わせた。

 その生々しい感触が伝わった瞬間、私の全身に激しい電流のような快感が走り抜ける。


「ふわぁ……っ! なに、これ……っ……」

 そのたびに、私は自分の理性が音を立てて崩れていくのを感じていた。

 尻尾を触られることは、私の最も奥底にある秘密を、すべて彼女に差し出しているような気分にさせる。


「かわいいです、リエラさん……」


 ミーナが顔を寄せ、耳元で低く囁く。

 彼女の吐息が肌をかすめ、私はたまらず彼女の肩に額を預けた。

 現実の私の身体が、彼女の温もりを求めて限界まで熱を帯びる。

 ゲームの力による変異なのか、あるいは私という存在がリエラとして完成されてしまったのか。激しい快感の渦中で、今はもうそんな曖昧な定義なんてどうでもよくなっていた。


「私も……私にも、触れて……」


 私は強張った手を伸ばし、彼女の頬に当てる。

 彼女はそのまま目をつむって、私の唇の上に唇を重ねた。

 ミルクコーヒーの味がお互いの舌を通じて交換される。


「ん、っちゅ…………んっ、はぁ……」


 私はミーナの背中に手を回した。

 ミーナの心臓の鼓動が、私の胸に重なる。

 その規則正しいリズムが、この夢のような光景が現実であることを証明し、同時に私をさらなる快感の深淵へと突き落としていった。


 溶け合う境界線の向こう側で、私たちはただ、互いの体温だけを信じて夜の闇に溺れていく。


「こ、こんなの、完全に化け物よね……」


 私が自嘲気味に呟くと、部屋を支配する沈黙を破って彼女が口を開いた。


「化け物なんかじゃありません」


 断言する彼女の静かな言葉が、私の心の奥底にこびりついていた冷たい恐怖をゆっくりと溶かしていく。 

 ミーナの華奢な腕が私の腰を力強く抱き寄せ、もう片方の手が黒く艶やかな尻尾の付け根を愛おしむように撫でていた。

 神経の密集する場所を指先がなぞるたび、背筋を電流のような鋭い快感が駆け抜けていく。現実の身体に本来あるはずのない器官から伝わるその熱は、私という存在の不確かさを完全に塗り潰すほどに強烈だった。


「こんなに、かわいいんですから……」

「んっ……あ……っ、ミーナ……」


 私が甘く掠れた声を漏らすと、ミーナは私の震える唇に再び唇を深く重ねてくる。

 吐息が混ざり合い、彼女のわずかに高い体温が、私の冷えかけていた肌へじわりと移っていくのを感じた。


 普段のミーナは冷静沈着で計算高く、新生リエラ魔王軍の頼れるプロデューサーとして常に一歩引いた場所にいる。感情を表に出すことは少なく、いつも淡々と戦況を分析し、私を最適な道へと導いてくれる存在だ。


 そんな彼女が今、わずかに潤んだ瞳で私を見つめ、熱っぽい吐息を漏らしながら私に縋るように触れている。その理性を失いかけたようなギャップが、私の残された思考をさらに脆くしていくのだった。


「リエラさん……全部、私に預けてください」


 耳元で囁かれるその声は、深い情念に濡れてひどく甘く聞こえる。

 彼女の指が尻尾の曲線をなぞり、先端の柔らかな毛並みを弄るたびに、腹の奥がじりじりと焼けるように熱くなる。

 自分でも信じられないほど、身体が彼女の愛撫に素直に反応してしまう。

 私自身が元々持っていた欲望なのか、身体がビクッ、ビクと反応する。



 エタファンという仮想世界で出会い、共に戦い、クランを立ち上げた怒涛の日々が脳裏をよぎる。ジュノリスの街を歩き、強敵に立ち向かい、勝利の喜びを分かち合ってきた。

 

 彼女は多くのものをくれた、それがいつの間にか私にとってかけがえのない、絶対的な存在になっていた。

 ミーナの手が尻尾から離れ、私の背中を這い上がり、薄い部屋着越しに肩甲骨のラインをなぞる。そのまま私の首筋に顔を埋め、柔らかな唇で私の素肌に吸い付いた。


「あっ……んふ……ミーナぁ……」


 首筋に落とされる熱いキスと、微かな甘噛みの痛みが、私の頭の中を真っ白に染め上げていく。彼女の髪から漂う微かなシャンプーの香りが鼻腔をくすぐり、視覚以外のすべての感覚が限界まで鋭敏になっていく。


 私は彼女の背中に腕を回し、その華奢で柔らかい身体を強く抱きしめ返した。布越しに伝わる彼女の心音は私のそれと同じように激しく、不規則なリズムを刻んでいる。彼女もまた、私を求める感情を抑えきれずにいるのだ。

 その事実が私に奇妙な安堵と、さらに深い興奮をもたらしてくれた。


「リエラさん…………」


 ミーナが顔を上げ、至近距離で私の瞳をまっすぐに見つめる。月灯りに照らされた彼女の表情はどこか切なげで、それでいてひどく艶やかだった。彼女の細い指が私の火照った頬を撫で、そのまま顎をそっと掬い上げられる。


 私は逆らうことなく瞳を閉じ、彼女が再び与えてくれる口付けを待ち焦がれた。

 重なる唇は先ほどよりもずっと深く、お互いのすべてを貪るように貪欲だった。舌先が絡み合い、互いの熱を交換するたびに、口の中に甘い痺れが広がっていく。


 息が継げなくなるほど長く濃密なキスの後、彼女は銀の糸を引きながらゆっくりと唇を離した。

 荒い呼吸が交錯し、私たちはただ無言のまま、互いの瞳の奥底に揺れる情欲を見つめ合う。

 ミーナの手が再び私の腰へと下り、今度は部屋着の内側へと直接滑り込んできた。触れられる素肌の生々しい感触に、私はびくりと身体を大きく震わせる。


「大丈夫ですよ、リエラさん……私が、ずっとそばにいますから」


 彼女の指先が私の柔らかな肌を掠め、そのまま下へと向かってゆっくりと這っていく。私は恥ずかしさに顔を背けようとした反面、彼女に触れられることを強く望んでいる自分がいた。


「ミーナ……んっ……はぁ……ずるいわよ、それ……」


 口では意味のない拒絶の言葉を紡ぎながらも、私の身体は彼女の指の動きに合わせて無防備に開かれていく。抗うことなど最初からできるはずがなかったのだ。彼女の指が私の最も敏感な場所を探り当て、ゆっくりと丁寧な愛撫を始める。

 同時に、尻尾の付け根にも再び彼女の唇が落とされ、上下から責められる快感に、私は完全に声を上げてしまった。


 快感の波が何度も押し寄せ、わずかに残っていた思考がどろどろに溶けていく。現実の部屋の風景も、自分という存在の輪郭も、すべてが意味を失っていく。

 ただ一つ確かなのは、私を力強く抱きしめ、私を狂わせているこの愛しい彼女の存在だけだった。

 彼女の確かな体温、彼女の甘い匂い、彼女の与えてくれる圧倒的な快感。私は限界まで首を反らせ、乱れた息を吐き出しながら、彼女の背中に思わず爪を立てた。彼女は少しだけ痛むような声を漏らしたが、それでも私の愛撫をやめることはなく、むしろさらに激しく私を求めてくる。


「あっ……ああっ……ミーナ……! 私……もう…………っ」


 自分自身の口から出たとは思えないような、淫らで甘い声が夜の部屋に響き渡る。ミーナはその声を聞いて満足そうに微笑むと、最後の一押しとばかりに指と唇の動きを加速させた。

 目の前が真っ白に弾け、私はかつて経験したことのないほどの強烈な感覚に達した。

 身体が弓なりに反り返り、快感の深い余韻が波のように何度も何度も全身を駆け巡る。

 しばらくの間、私はミーナの肩に顔をうずめたまま、ただ荒い息を繰り返すことしかできなかった。

 彼女は私の汗ばんだ背中を優しく撫でながら、私が落ち着くのを静かに待ってくれている。徐々に呼吸が整い、霞んでいた視界がゆっくりとクリアになってくる。私はまだ熱を帯びた身体を彼女に預けながら、ゆっくりと口を開いた。


「ありがとう……ミーナ……」


 掠れた声で、私は心からの言葉を紡ぐ。

 彼女は黙って私の乱れた髪を優しく撫でてくれた。


「今こんなこと言うのは、雰囲気に流されたみたいで気恥ずかしいのだけれど……私ミーナのことが好き」


 私は彼女の瞳をまっすぐに見つめ返し、自分の本当の気持ちを誤魔化さずに告げた。この異常な状況に流されたから言っているわけじゃない。ずっと前から、私の心の中にあった確かな想いなのだ。


「本当にミーナに会えてなかったら……私」


 言葉を続けるうちに、自然と温かい涙が頬を伝って溢れてきた。ミーナは優しい手つきで私の涙を拭い、愛おしむように私の目元へと静かに口付けを落とした。


「泣かないでください、リエラさん」


 耳元で囁く彼女の声は、かつてないほどに優しく、深い情愛に満ちていた。

「私の方こそ、リエラさんがいなかったら、あの洞窟で冒険をやめてましたよ、リエラさんが私を振り回してくれたから、私の世界はこんなにも愛おしいものになったんです」


 ミーナは私の両頬を両手でそっと包み込み、決して逃がさないというように私の瞳を真っ直ぐに見つめ返す。


「私も、好きです。リエラさんのすべてを、誰よりも深く愛しています」


 その確かな答えを聞いた瞬間、胸の奥でつっかえていた不安が溶け去っていくのを感じた。とめどなく溢れる幸福感に突き動かされるように、私は再び彼女の首に腕を絡ませて深く口付けを交わす。互いの想いを確かめ合うように、今度は私の方から彼女の柔らかな身体を強く抱きしめ、重なる体温の熱を分かち合った。


「ミーナ……もっと、私に触れて……?」

「ええ。夜が明けるまで、何度でも……」


 私たちは再びシーツの海へと沈み込み、言葉すら不要なほどに深く、互いの存在をひたすらに貪り合う。絡み合う指先や重なる吐息が、理性が完全に焼け落ちた部屋の中で、とめどない快感と愛情の波を生み出していた。現実と虚構の境界線が完全に溶け合うこの濃密な夜に、私たちの心と身体はもう元には戻れないほどに一つになっていく。


 腰の後ろで、尻尾の先端が歓喜するように小さく震える。押し寄せるあまりの多幸感に、全身がどこまでも甘く蕩けていきそうだった。


◇ ◇ ◇


 ちゅん、と窓の外で小さなスズメが鳴いた。

 そのさえずりは、深い夢の底から私を現実へと引き戻す合図には十分だった。


 まどろみの中で意識を浮上させると、隣にはミーナが眠っている。

 薄いブランケットが一枚、彼女の華奢な肩から腰にかけてを覆っていた。

 昨夜の激しい熱の跡が、少し乱れた髪や肌にわずかに残っていて、それを見てしまうと心臓がまたドキっと脈を打つ。


 私は静かにベッドを抜け出し、ミーナを起こさないよう気を配りながら、部屋着へと着替えた。

 不思議なことに、歩みを進める足元には何の違和感も存在しなかった。

 私はそのまま洗面所へと向かった。


 鏡台の前に立ち、ボサボサになった髪を整えようと顔を上げる。ふと、腰の後ろに視線をやった。


「……あれ……ない、尻尾が……ない!?」


 2度見、3度見。しかしそこには、昨夜、というよりさっきまであったはずの黒く艶やかな尻尾はなかった。私は自分の腰を何度か振り返り、恐る恐る手で触れてみる。

 間違いなく、ただの布地と皮膚の感触だけがある。


 安堵が、どっと胸に押し寄せた。

 あれは夢だったのか、朝の光の中で現実の身体に戻っていることに、私は心底からホッとした。


「……リエラさん?」


 背後から、眠たげなミーナの声がした。振り返ると、ブランケットを肩にかけたままの彼女が、目をこすりながら立っている。彼女は私の腰のあたりに視線を落とし、すぐに状況を察したのか、少しだけ残念そうに、けれど慈しむような笑顔を見せた。


「あれ、消えてる……!? あ、でも……もう少し、触りたかったです……」

「もう少し触りたかったってどういうことよ……」

「リエラさんの反応がかわいすぎて……なので、またリエラさんに尻尾が生えてきたら……その時は、昨夜みたいにたくさん触らせてくださいね」


 彼女は悪戯っぽく微笑んで、私の背後からそっと抱きついてくる。

 昨夜の感触が、その言葉一つで鮮烈にフラッシュバックした。付け根を指でなぞられ、神経を逆撫でるような快感に身をよじり、何度も何度も果てたあの感覚。


「うっ……っ……!」


 彼女の指が、まるで昨夜の記憶をなぞるように腰を軽くつねっただけで、私の全身がびくりと震えた。尾がないはずなのに、脳が勝手にその感触を再現する。それだけで、洗面所の静かな空間で、私は昨夜と同じ甘い溜息を漏らしてしまいそうになった。


「顔が真っ赤ですよ~? 思い出しちゃいました?」


 ミーナの囁きに、私は何も言い返せなかった。


「ち……違くないけど……尻尾がなくても……その……また、いっぱい触って……」

「はい……ふふ……」

 

 いっぱいミーナに触れてほしい。

 その感覚が残っているうちは、きっとずっと一緒に居られる……そんな気がした、優しい朝の光だった。


これにてネイキッドラオン編完了です。

続きはしばらく開けてから再開しようと思います1~2週間ほど待たせてしまいますがよろしくお願いいたします。

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― 新着の感想 ―
少しだけ性描写があります。 ホントに少しだけ…?
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