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夢想へども
きざしのきざはし いつやも知れぬ
ただ待つよりは 歩みを進めと思へども
ただ過ぎ去りしまほろばに
うつつを抜かす うつせみのうつしみ
さても願うはひとたびの
逢瀬を乞うても 赦されじ
今はひととき 束の間に
せめても想ひを書き連ね
あらぶる心を諌めれど
いとあはれなり いみじくも
ましてや何処へ届こうか
幾重に想いは積もれども
仮りの形代追わずして
まどろむままにとまどへど
己を持ちて己を保つ
行方も知らぬこの先に
見ゆるは我ぞ知らぬ道
果てを想いて今はただ
ただひたすらに歩を運ぶ




