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シルバーフェニックス戦記 ~護るべきものは~  作者: 夏八木 瀬莉乃
第九章 大陸の秘密
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12-2 さらなる協力者

 

「そんな経緯があって、彼は国際連合警察機構に移ったの? 全然知らなかった。どうして教えてくれなかったの?」


「レンから、極秘情報として他言しないことを条件に教えてもらったからだよ」

「今は話していいの?」


「今話すべきだと思ったからな。それに、警察機構でどんなことがあったのか、真実が公表されてもいいと思う」


『ショウ君がこの前、友人のレン君を紹介してくれてね。今度、話し合いの場を設けることになったんだよ』と、グループのボスのキルシュが言うので「叔父様! 会われるんですか!」

 驚くラルがショウを見ると「国際連合警察機構としではなく一人の刑事として、そして、シルバーフェニックス側の救出グループではなく、いち保護団体の代表として会うことにしたんだよ。それに、ティスも国際連合警察機構の刑事だから、一緒に参加してもらう予定でいたんだけど、難しいかもしれないな」


「そういえば、ティスが連れてきた両隣の領主の配下の刑事はどうなったの?」

「奴らは領主たちと一緒にそれぞれの国へ行ったから、この国にはいないよ」


「でも、国際連合警察機構の刑事のままなんでしょう?」


「どうだろうな。この国の領主を監禁して薬漬けにしたあと、他国へ追いやったり、領主の館を乗っ取ったことを隠ぺいするため、何年にも渡って、ホッフマイスター侯爵たちを地下の部屋に監禁したりしたことは犯罪だからな」


「その証拠を提出すれば、共犯で懲戒免職になる?」


「そして、それを知った国際連合警察機構内に残ってる残党は、バレる前に行動するだろうから、自主退職するか逃亡するか。中にはバレないだろうと(たか)(くく)る図太い奴が、知らん顔して残るかもしれないが、そういう奴が、バックについてる腹黒な大物にたどり着くヒントを、くれたりするんだよ」


「そんなおバカさん、いるの?」


「それがいたりするんだよ。なんにせよ、正当な取り締まりが始まってるから、徐々に良くなると思う」


『そう言い切るのはまだ早いよ、ショウ君』グループのボスのキルシュが冷静に言う。『我々の敵が、そんなおバカさんを見逃すとは思えないからね』


「ああ……そうですね。まだ油断はできないです」


「ショウと叔父様、私の知らないところでいろいろと進めてたんですね?」ラルがキルシュを問い詰めると『お前に話したら暴走しかねないからな。だから、お前の体調が良くなって、こちらの計画が整ったら話そうと、ショウ君と話していたんだよ』


「……ショウ?」むくれた顔をすると「ラルには休養が必要だって、何回も言ってるだろう?」

「でも!」


「あれ? そういえば、今夜は先生の診察日じゃないか?」

「エッ! そうだっけ!」慌てて壁に掛けてあるカレンダーを確認しに行く。


『ショウ、大丈夫ですか?』心配する「水の貴族」トップのジェシーに「ああ、こっちは大丈夫だよ。ちゃんと先生の言いつけを守ってるから」


「ショウ! 夕飯の材料ある? 先生が来る前に夕飯食べないと、また怒られちゃう!」


『また怒られるんですね?』苦笑するジェシーに「それでも、よくはなってるんだよ」ショウも苦笑する。


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