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シルバーフェニックス戦記 ~護るべきものは~  作者: 夏八木 瀬莉乃
第九章 大陸の秘密
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12-1 さらなる協力者

 

『ショウ』「水の貴族」トップのジェシーが止めるように声を掛けてくるので「まだ生死がハッキリしてないんだ。もしかしたら、助けに来てくれるかもしれないと、頑張って待ってるかもしれないんですよ。父親なら最後まで戦うべきです」うなだれる「風の貴族」セカンドのホッフマイスター侯爵に声を掛ける。


『あまり責めることは言わないでもらえるかな。年いってから産まれた女の子だから、本当にかわいがっていたんだよ』


「土の貴族」サードのタンデルチェスト子爵が、頭を抱えるホッフマイスター侯爵の肩を叩きながら事情を話すと『末娘と言ったな。フロリナのことか?』グループのボスのキルシュが確認する。『あの娘なら、かなり前に助けてフレーラと一緒にいるぞ』


『なんだって?』テレビモニターのラルのノートパソコンに映っているキルシュに『助けた?』耳を疑うタンデルチェスト子爵。


 ホッフマイスター侯爵は、驚きのあまり、モニターに映るキルシュを目を見開いて見ている。


『ある大物が所有する幽閉場所に救出に行ったグループが、たまたま商談にきてた客との話を聞いてたとき、調査に引っ掛からなかった別の幽閉先の話をしてたので、別グループに行かせたら、そこにフロリナがいたんだ』


『では……娘は……フロリナは……』

『長女のフレーラと一緒に、国にいるよ』


『……そうか……助けて、くれたのか……あり、がとう……キルシュ、ありがとう……』


『あとでフレーラに、フライシュと連絡が取れたと伝えておくよ』


『フライシュ。これで頑張れるな』隣に座っている「土の貴族」サードのタンデルチェスト子爵が、嬉しそうに肩を叩く。


『ホッフマイスター侯爵、よかったです……』テレビモニター越しに聞いていた、イータル ヴェンティ(風の精霊)のアウラ リートレが、チョコ棒を握りしめながら涙ボロボロの状態。


『フロリナお嬢様が幽閉されていたなんて、まだお小さいから心細かったでしょうね……』ラルからタオルを渡されて、持っていたクッキーをテーブルに置いて涙を拭く年下のアウラ マリス。


「ああ、よかった」ホッとするショウに「お友達のレンに調査依頼するつもりだったの?」ラルが聞くと「まあな」と答える。


「ホッフマイスター侯爵が言うように、三・四年前までは、国際連合警察機構の上層部が富裕層と繋がりを持ってて、かなりのマージンと引き換えに見逃してたことが問題になってたことは、ラルも知ってるだろう?

 ラルたちの権利を認めないって決議を出し続けてたからな。

 しかし、内部告発と共に不正取引の証拠が提出されて、その時、国際連合の外部組織が結成されてやっと捜査が入り、不正に関与してた者が全員懲戒解雇となって、その後、新たに人材が配置されたとき、レンが志願して警察機構に入ったそうだ」


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