表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
シルバーフェニックス戦記 ~護るべきものは~  作者: 夏八木 瀬莉乃
第九章 大陸の秘密
841/881

8-1 メッセージ

 

 まず初めに、領主の館で救出したお二方は我々の保護下にあり、例の鏡で受けた被害は専用の薬で対応しているので、今は痛みも引き、落ち着いていますからご安心ください。


 そして、このメッセージを作成した理由は、もう一つあります。


 我々はこの忌まわしい状態を一刻も早く終わらせ、不公平がはびこる世界を収束させたいと考えています。

 そのために様々な活動を日々行っていますが、どうしても我々だけでは限界があり、皆さんの協力を(たまわ)りたいと前々から考えていました。

 

 今、こうして皆さんに向けてお話しできる機会ができたことを喜ばしく思い、また、ぜひ、皆さんが安心して生活できる環境にするための協力を、お願いするものであります。


 現在、皆さんが去ってしまった土地が干上がり、砂漠化したエリアが各地で拡大していることは、ニュースでご覧いただいていると思います。


 皆さんの立場から見れば、当然のことと認識されておられるでしょう。

 しかし、このまま今の状況が進んでいけば、皆さんにも影響が出てくると思います。


 それは、我々人間の中にも皆さんと家庭を築き、子供をもうけ、ともに暮らしている者が大勢いるからです。

 その彼らも「狩り人」から逃げるために移動を繰り返し、貧困に(あえ)いでいる状態にあります。

 進む砂漠化の影響で食品が値上がりし、入手することが困難になっているからです。


 僕らは様々な方法で彼らと接触し、必要であれば保護施設へお連れして適切な対応を行っていますが、まだまだ追いついていないのが現状です。


 そのため、お互い作り上げてきたものが一部の貪欲な人間のために壊されていく状態を、放置しておくことはできません。


 ですが、皆さんのなかでもお気づきになられている方がいらっしゃると思いますが、この貪欲な人間側に、皆さんの仲間の誰かが付いていることが濃厚となってきました。


 そうなると、やはり我々だけではクリアできない部分が出てきてしまい、それがネックとなって、足止めされてしまうことが実際にでてきています。


 そこで、ぜひ、我々と組んでいただき、この悪しき状態から脱却したく、お願いする次第です。


 強制はしません。

 納得していただけましたら、ご連絡いただけると幸いです。


 最後に、我々の本部に設けられている、幽閉先から救出した皆さんのお仲間を保護している施設をご案内します」


 映像が切り替わると、本部と隣接する保護施設の内部が映る。


 大きな窓の外には木漏れ日が差し込む大木が立ち、広いスペースの室内には、ソファで読書をする者や机で勉強する者など、思い思いに過ごしている様子が映り、隣接するキッズスペースでは、子供たちが様々なオモチャでゲームで楽しそうに遊んでいる。


 全員、元のシルバーフェニックスの姿で(くつろ)いでいるのを見て、「風の貴族」セカンドのホッフマイスター侯爵が『本当に人間が作った施設なのか? CGで作った映像じゃないのか?』と疑ってしまう。


 その映像に、シルバーフェニックスの女性が映りこむ。


『この保護施設の責任者をしています、シンシアです』


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ