表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
シルバーフェニックス戦記 ~護るべきものは~  作者: 夏八木 瀬莉乃
第八章 ルナノヴァ国の秘密
760/850

33-5 次の行動

 

 翌朝、午前八時半にファルークの朝食を持って小屋から出ると、洞窟へ向かった。


「ファルークは、土の格子を開けるスイッチを見つけられてるかな?」昨夜から気になっているらしく、寝るまで独り言のように言い続けているので『見つからなかったら、別の方法に切り替えるだけですから』都度、ジュリアスは同じ返事をしている。


『私も洞窟の奥まで行ければいいんだけど……』ジュリアスの隣を歩くエミアが呟くので『エミア様。無理はダメですよ』


「なに、エミアちゃんがどうしたの?」

『今、なんて呼びましたか?』


「エミア様。どうかされたんですか?」慌てて言い返すので『冗談でも許されないことがあるのは、知ってますよね?』


「……ごめん。気を付ける。でもさ、どうして様づけて呼ぶのか、教えてくれないとモヤモヤするんだけど」


『説明する許可をいただけないので無理です』

「エエッ。どうして教えてくれないの?」


『エッ?』

「どうして教えていただけないのですか?」と言って考え込むので『悪ふざけはなしですよ』


「あのさ。前に爺ちゃんが話してくれたことを思い出したんだけど、精霊って、女王が支配してるんだろう?」


『それで?』

「エミア様って、「風の精霊」の女王だったりして」

『だとしたら?』


「だから、そういうことは教えてくれって言ってんの! 知らなかったために失礼な態度を取り続けて、あとで取り返しのつかないことになったら大変だろう?」


『そういうことには気づくんですね。さすが領主教育を受けてただけあります』


「それ、褒めてんの?」

『けなしてるように聞こえますか?』


「聞こえる」

『それは残念です』

「お前、話しづらいな」


『ジュリアス。話していいよ』

『よろしいですか?』

「なにがよろしいの?」


『エミア様から話していいと許可が出たので、お話しします。エミア様は、「風の精霊」の女王であられます』


「マジで! 本当だったんだ! ファルークを捜しに来たんだろう?」

『それもあります』


「そっか。そうだったんだ」

『満足しましたか?』


「ああ。失礼な言動をこれ以上しなくて済むからな」

『……そこはわきまえてるんですね』


「爺ちゃんから、会う機会があるだろうから、その時は失礼のないように振舞えと言われてたんだ」


『……そうなんですか』

『いい子じゃないの』

『……そうですね』



 その後、モヤの中を進んでいくと『ここよ』と言ってエミアが立ち止まるので、ジュリアスも足を止めると「どうした?」オルトも立ち止まる。


『ジュリアス、土の色がここから変わるの、わかる?』足元の地面を指さすので、エミアのところまで行くと『アッ』向かいにいるエミアとの間に薄っすらと膜のような存在を感じ『これは、結界の境目ですね?』


『これは、私じゃないと気付かないわね』

『「風の貴族」の管理場所だからですか。まったく気付きませんでした』


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ