33話 鍛冶師の性
33話、UPです。最近出張が立て込み、すっかり遅くなって申し訳ないです。短めですがどうぞ!
翌日━━━━
「みんな、朝ごはんできたよ!ほら、起きて起きて」
我らのPTの朝は、いつも私がみんなを起こしています。ヴァイスさんは、いつも定時に起きてくるので、今まで起こしに行ったことはありません。
モシャモシャ(朝食中
「ミキ、少しお願いがあるんだがいいか?」
「ん?なんでしょうオラクル」
「ミキの刀、少し見せてくれねぇぁ?鍛冶師としちゃ、やっぱ気になってな。俺が今まで打ってきたどの武器とも一線違うものにみえてよぉ。」
「全然構いませんよ。はい、どうぞ」
バッシュ、シャラン―――
いつものように蒼く透き通った刀身が現わになる。
ミキの手から渡された刀を受け取り、自分の目線へと掲げた。
ゴクッ!
そんな唾を飲む音が聞こえるほどに、あたりは静まり返り、オラクルの反応を伺っているミキとそのメンバー達。
「この刀、一体誰の作だ?こんなスゲー刀見たことも、聞いたこともねぇ。これでも鍛冶師の端くれだ。ミキ、この刀の素材【オリハルコン】だな!」
「えっ!?すごいね。よくわかったね。今までその刀がオリハルコンだってわかった人いないのに」
「ミキ殿、その刀オリハルコンだったのか!!!伝説級の鉱石ではないか。一体どこで手に入れたのだ?」
「その刀は、私が生まれた時から既に私と共にあった刀なの。だから私も誰が作ったかは知らないの(自分で設定して、こっちに来た時にはありましたなんて言えない・・・・)。それに、この鞘もオリハルコンですね。でないと納刀できないので。あと、刀の素材はもう一つ、蒼龍の牙が一緒に打ち込まれています。私のこの軽装備の材料も蒼龍の鱗を使っています」
「蒼龍・・・・だと・・・・・・」
オラクルが顔面蒼白になりながらそう呟いた。
『あれ・・・なんか、まずいのかな』
周りを見渡し、他のメンバーの顔色も見渡すが、全員オラクル同様に顔面蒼白でそこに佇んでいた。
セナに至っては、顔面蒼白な上に、白目まで向いていて、今にも後方にひっくり返りそうな勢いである。
「私何か変なこと言ったかな・・・・・?」
「ミキ殿、我が国、クリスタリアの象徴をご存知でないのか?」
「えっ、象徴?知らないけど・・・」
「我らがクリスタリアの象徴こそが、創世の龍【蒼龍】なのだ。国旗にも蒼龍を模したシルエットが入っている。蒼龍には4体の臣が共にいたとされて、【焔龍】【氷虎】【九尾】【精霊女王】と伝承で記されているが、伝説の域を超えていない」
「ミキよ!そんな蒼龍の牙と鱗を素材にした武器や装備が今ここにあるというという事が何を意味するかわかるか?伝説の域を今まで超えてなかった伝承が真実かも知れないという可能性が出てくるわけだ」
「・・・・・それってやっぱり不味いんですかね」
「まぁ、誰それと喋らない方がいいのは確かだな」
「分かりました。喋る相手は厳選します」
「仲間内の話で済んだからよかったな。それにしても、何回見てもこの刀はスゲー。この刀にミキの剣技が加わるからあの戦闘が可能になるわけか。超納得だw少し振ってもいいか?」
「いいですよ。試し切りしても」
「おう、サンキューな。じゃぁ、失礼して・・・・・集中・・・・・ハッ!!!」キンッ
近くの地表から吐出した岩に切りつけたオラクルだが、普段使い慣れてないこともあって岩は斬れず、そこで刃が止まってしまった。
「やっぱ、難しいな・・・すまねぇ、刃を岩に当てちまって」
「刃こぼれしてないし。大丈夫×2」
「すまねぇ、ついでに俺がやったことをミキがやってみてくれないか?少しじっくり見てみてぇ」
「えっ・・・構いませんけど。では、失礼して。【居合】(ノーマルVer.)」
ズズズッ、ドン!
「こんな感じですかね」
「戦闘中、何度も見ているが、太刀筋に迷いがなくて惚れ惚れするな。色々見せてもらっってありがとうな」
「お粗末さまです。では、そろそろ素材集めの続きと行きましょう」




