20話 ハイネ、〇〇〇を覚えた!
20話目です。
冒険活動、略してボウカツ!うん、無理がある((´∀`*))ヶラヶラ
拠点となるマイホームを買い、引っ越しを済ませた私達〈アハト・フリューゲル〉は今、王都でお買い物中。
目的はもちろん各自、日用品や家具、調理器具などの足りないものを買うためである。みんなとはバラバラに行動しているので、集合は我が家のリビングである。
ふと商店街の脇道に差し掛かった時、奥にこじんまりとした古本屋があることに気が付いた。『私、気になります!』と、某キャラのセリフを脳内発声した後に、お店に入ってみた。
「いらっしゃい」
レジにいたお婆ちゃんが迎えてくれ、本棚に陳列してある本を見て回る。
創作物語、歴史書、初心者の魔法ガイド・・・・種類は多岐に渡る。
指で本の背中を指しながら、題名を見ている。
「あれ!この本、題名が・・・・ない?」
棚から引き出した本は、表紙に何かの幾何学な模様な刻まれており、中身はびっしりとした文字が羅列させていた。
魔導具:グリモワール
魔力を有する者に魔の力を与える本。
使用者の資格の有無は、本自身が決める。
資格が無い者が読んでも効果は発揮されない。
与えられる魔の力は、資格者の深層心理より読み取る。
おぅΣ( ̄□ ̄)!!!!!
思わず、〇これの〇風みたいな声を出してしまった。
何となく、鑑定をしてしまったら、また面白いものを掘り出してしまった!
しかし、私が今開いて軽く読んだが、特に変化はない。
資格が無いようだ・・・(´・ω・`)ショボーン
とりあえず、買ってみたw
本屋を後にして、家具や服などをあらかた揃えて、マイホームへ。
先に買い物を終えて帰宅していたセナとメルルが、ダイニングでアフタヌーンティーを楽しんでいた。本当に、セナは元貴族なのでは・・・・・
ハイネとヴァイスさんは庭で訓練をしていた。
「お~い。みんな、集合!!」
私の号令でみんなをリビングに集めた。もちろんアレのために!
「さっき古本屋で面白い物があったので買ってきました!」
「「「「何の本?」」」」
「読んでみてからのお楽しみなのです。なのです。」(エコー
みんなにこの本の説明をせずに、順番に呼んで行ってもらった。
セナ・・・反応なし。メルル・・・同じく。ヴァイスさん・・・Same。
最後にハイネ・・・・・・バタンっ!
え!?
「ハイネ!ハイネ!!・・・・・気絶してる」Σ( ̄□ ̄)
いきなり倒れたと思ったら、気絶して規則正しい呼吸をするハイネ。
とりあえず、リビングのソファーに横にして、念のため「リセット!」、状態異常解除の魔法を掛けておいた。
1時間後———(クルッポー
「ん・・・俺は何でこんなとこで?」
「ハイネ、大丈夫?身体はなんともない?」
「特に違和感とかはないけど・・・うん、大丈夫だ」
「あの本読んでどんな感じだった?」
「それは・・・・」
ハイネがあの本を読んだら、身体から一気に何かが抜け落ちる感覚があったとのこと。そして、夢の中で何かと会い、しばらく会話をしていたらしい。内容までは朧げにしか覚えていないとのこと。
身体から力が抜ける感覚・・・・以前、同じ感覚を体験したような?
あっ!!!
魔力の、MPの消費量が大きいときに来るアレだ!
ヴァイスさんをヒールしたときに感じたアレじゃないかと察した私は、ハイネを鑑定した。
―ステータスー
名称:ハイネ
Lv :45
性別:男性
年齢:22歳
種族:人族
職種:守護騎士
冒険者ランク:【C】
HP:6,950/6950
MP:1,100/9,100
ATK:910(+2,000)
DEF:910(+4,000)
INT:910
SPD:910
~魔法~
・雷魔法:Lv.1(NEW!)
~耐性~
・火魔法:Lv.4
・水魔法:Lv.3
・風魔法:Lv.3
・雷魔法:Lv.1(NEW!)
~スキル~
・剣術の才:守護者(中級)
・魔剣盾付与術(NEW!)
・魔術の才:下級(NEW!)
・罠感知
・罠解除
バンッ!(机を叩く音
「なんだって~~~~~~~!!!!!」
私の叫び声が屋敷中に響き渡った。
「ハイネ。一緒に庭に来て!みんなも」
さっきまでハイネとヴァイスさんが訓練していた場所に向かう。
ハイネにある指示をだす。
「ハイネ、今から私が言う呪文を同じように詠唱してみて!」
「的は、セナの弓訓練用に作った丸太ね」
「呪文?ミキさん、僕が魔法使えないの知ってるでしょ!?」
「いいから!!」
「閃光となりて 撃ち貫け ライトニング」バチッ!
指先から放たれた閃光が、丸太を打ち抜き、黒く焦げている。
「・・・・・閃光となりて 撃ち貫け ライトニング?」
少々疑問形でハイネが呪文を詠唱した。
次の瞬間―――バチッ!
ハイネの指先から一筋の弱弱しい閃光が、的を大きく外れて地面を少し焦がす。
「えっ!!!」Σ(・△・)ハイネ
「今、僕の指から電が・・・・どういう事?」
「実はさっきの本は、グリモワールって魔法の本なの!資格のあるものに魔法の力を与えてくれる。属性は、資格者の資質によって決まるらしいのよ。私も含め、セナ、メルル、ヴァイスさんにはその資格が無かった。でもハイネにはその資格があったみたい。ステータスに魔術の才が新しく出現して、雷魔法を習得している。あと、剣と盾にも雷属性の付与が可能になったみたい」
「グリモワールだと!一冊でも数億リルする代物だぞ!一体いくらで買ったんだ!」
「えっ?古本屋で1万リルで買ったけど・・・・」
私が本の正体と買値を喋ると、ヴァイスさんが愕然としていた。
ハイネに更に詳しい説明をしてた。
自分が後天的に魔法を使用できる様になった事、使用する魔法の呪文は、自ずと頭の中に浮かぶこと、剣や盾に属性を付与する方法などを、私とヴァイスさんで教えた。
一通りハイネに使い方を教えた後、ヴァイスさんと簡単に模擬戦を行って、戦闘の中でいかに魔法をスムーズに発動させ、剣や盾に付与するかを体験してもらった。
初めてなので難しいらしい。
これからダンジョン攻略中や普段の訓練で慣れてもらうしかない。
次の日、ハイネを連れて鍛冶屋に来ていた。
今まで使っていた武器は、素材が玉鋼。魔力伝導率も1倍と低い。
せっかく剣と盾に魔法を付与できるのに、もったいない。と言うことで、ミスリル製の武器を買いに来ました。
あっ、代金は必要経費なのでPT財産から出します。
個人資金と違って、クエストで稼いだ報酬などを一部を、PTの資金として貯金していたものです。
現在、59,800,000リル(金貨59枚、銀貨80枚)あるの買えるはず。
ちなみに、白金貨は全部、私の懐ですw
守護騎士が使う剣と盾、鎧を見繕う。ハイネに選定は任せる。
「この剣と盾、防具はこれがいいと思う」
武器:片手剣-シュラーク(ミスリル-上級)
攻撃力+3,200
ミスリルと雷鳥の爪で生成された長剣
雷魔法との相性が優れている
魔力伝導率×5
盾 :ブリッツクロス(ミスリル-上級)
防御力+3,000
ミスリルと雷鳥の嘴で生成された盾
雷魔法との相性が優れている
魔力伝導率×5
防具:ドンナーの重鎧一式
防御力+3,500
ミスリルと雷鳥の骨粉で造られた鎧
雷魔法との相性が優れている
魔力伝導率×5
ハイネも無意識に引き合っているかのように、的確な武具を選んでいる。
お会計、金貨8枚也~~~。
これで、守護騎士として更に頑張ってもらわなくちゃ!
グリモワールを使って、他に何かできないかと思案していた私。
しかし、1回きりの使いきりで、全ページが白紙になっていることに気づいたのは、更に4日後の事である!w




