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だいはちじゅうくしゅ はるうらら うらはしほかぜ かぐはしく さとやまかすむ くさのいぶきに
第八十九首
春麗ら 浦は潮風 芳しく 里山霞む 草の息吹に
麗らかな春が、そこここで芽吹いています。
海のほうは、潮風の香りが芳しく辺りを走っていき。
山や街では、草の息吹きが柔らかく空気を霞ませてる。
生命の目覚めが、吐息となって、春の空気に染み込むの。
それぞれの場所で、それぞれのやり方で。
でも、感じるのは、確かに春。
そのぬくもりに、違いなんて、ないよ。
はるうらら うらはしほかぜ かぐはしく さとやまかすむ くさのいぶきに
あなたも、あなたの春を芽吹かせて。
その吐息を、潤ませて。




