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一人百首  作者: 奈月遥
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だいしちじゅうさんしゅ はるきてや おもきねゆきの とけゆくは やまにしみいり めぶきをよびては

第七十三首

春来てや 重き根雪の 融けゆくは 山に沁み入り 芽吹きを呼びては


 春は出会いの季節。

 春は別れの季節。

 さよなら。

 と。

 まってたよ。

 が。

 共に告げられる季節で。

 さみしさ。

 と。

 よろこび。

 それから。

 尊敬。

 と。

 歓迎。

 たくさんの想いが、胸で混じりあって。

 忙しい中で流れていって。

 なくしてしまわないように、気を付けて。

 落としたら、もう見つからないものだから。

 ありがとう。

 と。

 よろしくね。

 言葉をしっかり送ってあげよう。

 送る。

 それから。

 迎える。

 つまりは。

 手を振って。

 もしくは。

 抱きとめて。

 こぼれるのは。

 なみだ。

 だったり。

 えがお。

 だったり。

 気付いて。

 冬の間、けしてなくならないと思えた根雪が。

 春が来て、融けて。

 その雪解け水が野山に沁み込んで、世界を巡って。

 草木の芽吹きを呼んだのだから。

 別れは出会い。

 出会いは別れ。

 

はるきてや おもきねゆきの とけゆくは やまにしみいり めぶきをよびては


 いつかのあの方とわたし。

 今度はわたしとキミで。

 またはじめよう。


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