表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
一人百首  作者: 奈月遥
PR
73/103

だいしちじゅうにしゅ わがうたは いのちのいづみ わきいでば かれるのならば ちのかれしかや

第七十二首

我が歌は 命の泉 湧き出でば 涸れるのならば 地(血)の涸れしかや


 わたしがこうして歌を詠むのは。

 ただ自然と出てくるもので。

 雨の音を耳にして。

 星々の唄を目にして。

 風の冷たさに触れて。

 花の香りに鼻をくすぐられて

 飴の甘さを口にして。

 琴線が触れて、響き。

 子どもの笑顔に心が満たされて。

 お母さんの呼び声に顔を上げて。

 お父さんが見守る中で駆け寄って。

 胸の鼓動が湧きあがってくる。

 そんな、当たり前のこと。

 息をするのに、似てる。

 時折、息の仕方も忘れるけれど。

 歌の響きだけは忘れない。

 息も出来ずに、生きてもいないんじゃないかと思う時ほど。

 強く強く。命の底から訴えてくる力。

 この身に納まる生命の泉が水を溢れ出してくる。

 その水がこぼれる時に。

 ひとつ、わたしの喉がふるえて。

 言葉を紡いで。

 詩歌を奏でる。

 この歌う水がなくなる時は。

 世界そのものがなくなってしまうとか。

 わたしの命がなくなってしまうとか。

 そういう時でしか、ないでしょう。

 だれも、わたしの生命を、在り方の本質を、止めるなんてできません。


わがうたは いのちのいづみ わきいでば かれるのならば ちのかれしかや


 願わくば、あなた達にも、そのような生命を奏でる在り方を大切に。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ