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だいしちじゅうにしゅ わがうたは いのちのいづみ わきいでば かれるのならば ちのかれしかや
第七十二首
我が歌は 命の泉 湧き出でば 涸れるのならば 地(血)の涸れしかや
わたしがこうして歌を詠むのは。
ただ自然と出てくるもので。
雨の音を耳にして。
星々の唄を目にして。
風の冷たさに触れて。
花の香りに鼻をくすぐられて
飴の甘さを口にして。
琴線が触れて、響き。
子どもの笑顔に心が満たされて。
お母さんの呼び声に顔を上げて。
お父さんが見守る中で駆け寄って。
胸の鼓動が湧きあがってくる。
そんな、当たり前のこと。
息をするのに、似てる。
時折、息の仕方も忘れるけれど。
歌の響きだけは忘れない。
息も出来ずに、生きてもいないんじゃないかと思う時ほど。
強く強く。命の底から訴えてくる力。
この身に納まる生命の泉が水を溢れ出してくる。
その水がこぼれる時に。
ひとつ、わたしの喉がふるえて。
言葉を紡いで。
詩歌を奏でる。
この歌う水がなくなる時は。
世界そのものがなくなってしまうとか。
わたしの命がなくなってしまうとか。
そういう時でしか、ないでしょう。
だれも、わたしの生命を、在り方の本質を、止めるなんてできません。
わがうたは いのちのいづみ わきいでば かれるのならば ちのかれしかや
願わくば、あなた達にも、そのような生命を奏でる在り方を大切に。




