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一人百首  作者: 奈月遥
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だいさんじゅうはっしゅ かほりたつ ゆづゆにほてる ふゆいたり きみのこころも なさはりそ 字足らず

第三十八首

香り立つ 柚子湯に火照る 冬至り 君の心も な障りそ


 冬至と言えば、冬も深まり、寒さに体もだいぶへこたれてる。

 なんだか、のどから熱っぽい。頭もぽぅっとして、冬風邪ですね。

 ふらふら。

 お風呂へ、ぽちゃん。

 そんなくたくたの体に、柚子の実がこつんと当たる。

 ゆっくりと、湯気に沁み込んだ柚子の香りが、体の凝りをほぐしていってくれて。

 ぽかぽか、ぽかぽか。体と心が、優しいぬくもりであったまっていく。

 あぁ。気持ちいぃ。

 あなたも、心の風邪を引いたりしないでください。

 わたしの風邪は、あなたに逢えないさみしさで空いた心の隙間から引いてしまったのですから。


かほりたつ ゆづゆにほてる ふゆいたり きみのこころも なさはりそ


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