022
「二人かあ、ツインワンになるね」
「もしくは、嵐火がワンワンで俺たちがトリプルワンになるか、だ」
控え室で【自己満足】への対策を考える。
ツインワンやトリプルワン、ワンワンはそれぞれ2VS1、3VS1、1VS1のことである。
「まぁ、要は倒せばいいんだから僕と氷花が遊撃に回るってこともできるからね」
「あ、それいいね」
「俺もそれがいいと思う」
「……」
氷花は何も喋らなかったけど、コクリと頷いた。
『さて、続いては【四色虹】VS【自己満足】です!』
『どう動くのかが気になりますね』
『でわでわ張り切っていきましょー!』
「なんつー適当な司会だよ」
「ですね」
向かいで気の抜けた会話をしているのが【自己満足】の二人だろう。
西洋の鎧を着込み、左腰に片手剣を、背中に盾を背負い、左手に杖を持った青年。
東洋の鎧を着込み、右腰に刀と脇差を帯び、両手で槍を持つ少女。
「でもまぁ、仕方有りません」
「御相手様も来てしまいましたし、頑張りましょう」
青年が杖を掲げる。
未だ試合は始まっていない。
『FIGHT!』
同時に襲い来る炎の龍。
更には〔刺突槍〕スキルの〈連破〉で突き進む少女。
後ろから一泊遅れて飛んでいく氷の鳳。
それに追従する銀の風。
少女に向かって発砲するライア。
銃が、吠えた。
ゴア゛ア゛ア゛ア゛ァァァァァッ!!
銃についたスキル〔重威圧〕。
少女のスキルが強制解除させられる。
「さてさてお兄さん、少し遊ばない?」
「困ったな…」
そういいながら杖を下げ、〔瞬速武装〕で右手に剣を、左手に盾をという勇者スタイルになる。
「またマイナーなのをとってるねー?」
「使い勝手はいいんだ、ヨッ!!」
右手で突き、左手を後ろに隠した姿。
そして、背中に背負ったものが盾に変わる。
「『燃やせ』!!」
彼の正面、私の後ろから彼の魔法が。
だけど。
「『水よ』!!」
その魔法も一瞬で潰える。
「チェック」
驚愕した一瞬の内に、短剣と掌打でHPを削る。
そして、
「チェックメイト」
短剣が苦もなく喉元に刺さった。
と同時に彼のHPも消えた。
『You WIN!!!』
どうやら少し遅かったらしい。
でも、まず一勝。




