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第1話『恥ずかしさの始まり』

恥ずかしさを克服するために、少女あかりが編み出した特別な儀式――


こうすけの前で縦横無尽に激しくプルプル揺らしながらお腹をポンポン叩く。


「こうちゃん、おっぱいプルプルぽんぽこダンスだよ。これ、たぬきさんみたいで恥ずかしい……。」


M字開脚で深くしゃがみこみ、胸をゆっくりプルンプルンと揺らし、お腹を両手でポンポン。最後に「恥ずかしすぎるー」と照れ笑い。


無防備感を得るために、幼馴染のこうすけや仲間たちを巻き込むあかりの青春野球ストーリー。


※ 本作品はR15ガイドラインおよび基準に準拠するように執筆しております。

※カクヨム投稿版はイラスト付きになりますのであわせてお楽しみいただければ幸いです。

 春の柔らかな陽光が、学校の広大なグラウンドを優しく照らしていた。


 中庭の芝生の緑が鮮やかで、遠くに古びたプレハブの部室がぽつんと佇む風景は、あかりにとって特別な場所だった。


 野球のグラウンドは彼女の聖域だったが、入学してからは、野球部のマネージャーを務めていた。


 2年生の彼女は、黒髪のショートボブを軽く揺らしながら、幼馴染のこうすけとキャッチボールを続けていた。


 スポーツウェアに包まれた体は、中学時代にエースピッチャーとして活躍した頃のしなやかさをそのまま残している。


 明るく活発な笑顔の裏側に、幼少期の孤独と中学でのいじめの影が、わずかに潜んでいることを知る者は少ない。


「こうちゃん、今日こそ先輩に話すよ! 私、絶対に野球部でプレーしたいんだから!」


 あかりはボールを強く握りしめ、目を輝かせて叫んだ。


 汗が額を伝い、頰をわずかに赤らめている。


 一方、こうすけは穏やかで頼りがいのある同い年の少年。彼女の情熱を静かに受け止める存在だった。彼の存在はあかりにとって、心の支柱だった。


 彼自身も父親の厳格な教育で自信を失っていたが、あかりの明るさがいつも彼を励ましていた。


 野球部には所属していないが、いつも部活前のあかりの練習に付き合っていた。


 絵を描くのが趣味で、特に人物スケッチが得意だった。二人は幼稚園の頃から一緒に育ち、互いの秘密を共有するほどの仲良しだった。


「うん、あかりならきっと大丈夫。でも、田中先輩は優しいけど、ルールは厳しいって聞くよ」


 こうすけはボールを軽く投げ返しながら、穏やかに微笑んだ。


 二人はグラウンドの端を歩き、部室へと向かった。


 グラウンドの中央で、男子野球部の部長・田中先輩が腕を組んでいた。


 日に焼けた肌、短く刈り上げた髪、少し斜に構えた目つき。三年間部を率いてきた男の貫禄が、午後の日差しの中で影を落としている。


「女子が入部?」


 田中先輩は片眉を上げた。周囲の部員たちが練習の手を止め、視線がじわりとあかりに集まる。


「はい」あかりは背筋を伸ばした。声が震えないよう、腹の底に力を込める。「私に、野球をやらせてください」


 風がグラウンドを横切り、土の匂いを運んできた。


 田中先輩はしばらく黙っていた。視線があかりの全身を測るように動く


——体格、腕の長さ、足の置き方。野球を知る人間特有の、実力を見極めようとする目だった。


「本気か」


「本気です」


「うちは県大会常連だぞ。お遊びじゃない」


「知っています。だからやりたいんです」


 田中先輩の口元がわずかに緩んだ。けれどすぐに真剣な表情に戻り、部員たちをぐるりと見回してから、あかりに向き直った。


「いいだろう。ただし——条件がある」


 空気が変わった。部員たちの間にざわめきが走る。


「うちの部には古くから伝わる入部試練ってやつがある。度胸試しだ」


 田中先輩は少し気まずそうに頭をかいた。冗談めいた口調だったが、その奥には部を守ってきた男の矜持があった。


「ユニフォームを一切着用せず、素肌のままグラウンドに立つような大胆な挑戦ができたら、認めてやるよ」


 静寂。


 「冗談だよ。でも、本気で入りたいなら、実力で示してくれ。俺たちがちゃんと見守るから。無理はするなよ」


 あかりの顔が一瞬、熱くなった。


 心臓がドクドクと激しく鳴り、幼少期の公園で一人ボールを投げていた孤独な記憶がよみがえる。


 中学時代、チームメイトから「女の子なのに本気でスポーツやるなんて変」と嘲笑された傷が、胸の奥で疼いた。


 あかりは目を閉じ、論理的に自分を整理した。

この提案は先輩なりの条件提示だ。


 男子部に女子が入る前例はない。服装を極端に制限することで、本気の度合いを測っている。


 しかし、私には実力がある。中学でエースだった投球フォームは今も調整を続けている。


 恥ずかしさは一時的な感情に過ぎない。

 それを乗り越えてグラウンドに立てば、誰も私の本気を疑わない。


 幼少期の孤独も、中学のいじめも、すべて野球で証明できる。


「…わかりました。下着姿でなら、挑戦します。それで私の実力を、ちゃんと見てもらいます」


 声は少し震えたが、目はまっすぐ田中先輩を見つめていた。


 田中先輩は静かに頷いた。


「了解した。佐藤、部室で着替えてこい。俺たちはグラウンドで待ってる」


 男子部員たちに視線を向けた。


「みんな、佐藤の本気を尊重しろ。俺たちは彼女の成長を支える立場だ。」


 部員たちは一瞬驚いた顔をしたが、先輩の真剣な眼差しに頷き、


「佐藤、頑張れ!」


「俺たちが見守るよ」


 と温かい声をかけた。


 彼らの視線には、からかいではなく、純粋な敬意が込められていた。


 こうすけもそっとあかりの肩を叩き、「俺もいるから、大丈夫」と囁いた。


 部室に入ったあかりは、深く息を吐いた。


 古いプレハブの室内は、汗と土の匂いが染みつき、木製のベンチやロッカーが並んでいる。


 鏡の前に立ち、制服のブラウスをゆっくりと脱いだ。


 白い肌が露わになり、スカートを落とすと、ライトブルーのレース下着が姿を現した。


 透け感のある生地が、柔らかな胸の膨らみを優しく包み、パンティーのレースは秘部を薄く覆うが、微かな陰影を浮かび上がらせている。


「こんな姿で……みんなの前に出るなんて……」


 頰が熱く、両手で胸を隠しそうになった。


 幼い頃の孤独が、視線を恐れる弱さを生んだ。


 でも、こうすけの穏やかな笑顔を思い浮かべると、勇気が湧いた。


「これで私の本気を、証明できる」


 グラウンドへ出ると、春風が肌を優しく撫でた。


 男子部員たちの視線が一斉に集まる。


 最初は体が固くなり、歩くだけで心臓が飛び出しそうだった。


 汗がにじみ、下着のレースが肌に張り付き、秘部のシルエットが浮かび上がる。


 屈むたびにレースがずれ、太ももの内側が露わになり、恥ずかしさが波のように襲ってきた。


 しかし、マウンドに立つと変化が起きた。


 ボールを握り、フォームを取る。


 風が胸を直接撫で、動きが驚くほど軽やかだった。


 汗で下着が透け、羞恥が胸を締め付けたが、それを上回る高揚感があった。


「体が全部、グラウンドと一体化してるみたい……」


 練習が進むにつれ、無防備感の片鱗を味わい始めた。


 恥ずかしさはまだ残っていたが、ボールを投げる瞬間の解放感がそれを溶かしていく。


 男子部員たちは「フォームいいぞ、佐藤!」「もっと肩を緩めて!」と技術的なアドバイスを送った。


 さらに落ち着いて、指先でボールの縫い目を確かめる。風が背中を押すように吹き、肌が粟立った。


 恥ずかしさが全身を灼くように駆け抜けた直後——不思議なことが起こった。


 頭の中が、澄んだ。


 恥ずかしさの向こう側に、これまで感じたことのない集中力があった。


 視界がクリアになり、キャッチャーミットの位置が異様なほどはっきりと見える。


 体が軽い。


 余計な力が抜けて、純粋な運動だけが残っている。


 あかりは振りかぶった。


 ボールが指先を離れる瞬間、体の芯から力が弾けた。


 レースの下着越しに感じる風の抵抗さえも体の一部のように——投球フォームが、驚くほど自然に決まった。


 パァン、とミットが鳴った。


 グラウンドが静まり返った。


 キャッチャーの男子部員が、ミットの中のボールを信じられないという顔で見つめている。


「……ストライク」


 誰かが呟いた。


 あかりの目から、涙がこぼれた。


 嬉しくて、恥ずかしくて、怖くて、誇らしくて——全部が一度に押し寄せてきて、涙の形でしか外に出せなかった。淡い緑の光があかりを包んだ気がした。


 グラウンドの端で、こうすけのスケッチブックの上に、風に向かって腕を振るあかりの姿が描かれていた。


 柔らかな鉛筆の線が、彼女の輪郭を光のように縁取っている。


 田中先輩も「本気だな。俺たちも本気で支えるよ」と声をかけた。


 彼らの目には純粋な敬意だけがあった。


 練習が終わると、こうすけが駆け寄ってきた。


「あかり、すごかったよ。でも、無理しないで……俺、ずっと見てたから」


 あかりの心が温かくなった。


 汗でびっしょり濡れた下着姿のまま部室に戻り、タオルで体を拭いた。


 レースブラジャーが肌に張り付き、小さな胸の輪郭がくっきり浮かぶ。


 パンティーは秘部に密着し、陰毛の影が透けていた。


 「恥ずかしかったのに……不思議と自由だった」


 制服に着替え、こうすけと並んで校門をくぐった。


「今日のピッチング、本当に速かったよ。あかりのフォーム、いつもよりキレがあった」


 こうすけの言葉に、あかりは頰を緩めた。


「風が全部に当たって……体が軽くなったの。恥ずかしさは最初だけ。投げてるうちに、グラウンドと一体化してるみたいで」


すべてが、繋がっていた。

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