5. 実技試験
ちょっと変です。
あの後、私たちは50分間で大体の場所に行き、セレナと一緒に実技の試験会場についた。そう、セレナも一緒に。聞いてみたら、『君の実力が見たいからね。』と言われたので、まあいいかと気にしない事にした。
「いまから、貴方たちには、教師と戦ってもらう。教師は10人おり、何故かこの試験会場には特例で学院長がいる。それは置ておいて、戦うときは、武器あり、1対1で戦ってもらう。ここに誰が誰と戦いかが書いており、これは決定したものだ。」
そうして、生徒が10人の先生の前に並んでいく。
「以上だ、呼ばれていない人は学院長が相手をする。」
「まじかぁ。面倒だなぁ。」
思わず小声で本音を言ったしまった。
「じゃあエル君と夜月ちゃんは僕と戦おうねー。」
「わかりました、わかりましたけど何でです?」
エルさんが言う。
「それは、君たちがあの中で格別に強かったからだよ。天と地ぐらいの差があったんだよ。」
「わかった。で、最初は私かエルさん、どっちです?私は後者が良いんですけど。」
「じゃあエル君、早速始めよう。夜月ちゃんは結界張って見守っておいて。ついでにスタートの合図も任せるよ。」
「わかりました。」
【物理結界発動】【魔法結界発動】よし、これでいいな。あとは数十分、見守って居よう。
「始め!」
私は一応叫んだ、結構近い所にいるけどね。うん?あれ?どっちも動かないんだけど?なんで?聞こえなかった?
「始め!」
「いや、夜月ちゃん、聞こえてはいたよ?ただ、いま無詠唱魔法使ったよね?」
「はい、でも学院長だって出来ますよね?」
「いいや、普通は出来ないし僕も出来ないよ?」
「嘘はだめですよ、教育に悪いです。ねえ、エルさん?」
「いえ、学院長が合っていると思います。」
「そんなわけ、だって他の受験生も試験官も見ていないじゃないですか。」
「はあ、もういいよ。さっさとやろう、エル君。」
「わかりました。」
「では、改めまして。始め!」
そう私が言った瞬間、エルさんが魔法を使う。
「【アクアショット】【ベノムランス】【ダークシャドー】」
水、闇、毒属性の魔法だ。それに対して、セレナは動くだけ。エルさん可哀そう。まあ、ここからは、魔法の打ち合いが始まるわけで。
「【アイシクルランス】【ウォータジェット】【召喚・シャドーキャット】」
お!召喚術だ!良いなぁ、私まだ従魔いないんだよなぁ。
・ ・ ・
そして、その後10分ほど続き、エル君が魔力切れを起こして倒れた。周りから、「あいつ学院長相手に10分も戦ったぞ?」「まじか!」「すげぇ!」と言う声が聞こえる。
「さて、夜月ちゃん?やる?」
「ちょっとエルさんの魔力を分けてからね。3分ぐらい待って、そしたら満タンになるから。」
「はやいねぇ。彼、結構魔力あったと思うんだけど。君の魔力も大丈夫?」
「うん、殆ど変わらない。それより終わったからやろ?」
「わかった。でも流石に極級魔法はだめだよ?」
「しないよ?そんな事したらここが丸焦げの平地になるからね。じゃあエルさん、スタートの合図を。結界はこっちでやるから。」
「分かりました。始め。」
今さっきまで倒れていたからか、彼の声は小さかった。
【ストームエッジ】
「うおっ!数多いしやっぱり無詠唱魔法で来るかぁ!」
【風魔総術】
私の剣に風属性を付与した。
【風擬態】【透明化】
私と剣が透明になり、私は風に。
「これは困ったな。見えないからどこから来るのか予想がつかない。じゃあ、【フレームシールド】」
「ちょっとまったぁぁぁぁぁぁぁ!!!!! すとぉぉぉぉぉぉぉぉぉっっっっぷ!!!」
「なんですか?」
「なにごとだ?」
「そんなこと言ってる場合じゃないです!!今のまま行ったらここが焼け焦げていました!!今すぐやめてくださあああいいい!!!」
「本当ですよ!!??化け物たちは手加減という物を覚えてください!!!」
「いや、ちゃんと手加減してましたよね?学院長?」
「うん、そうだね。魔力なんて20分の1ぐらいしか使ってない。」
「私もそれぐらいです。」
「そんなわけあるかああ!!!!良いですか??限度を考えてください、この場所のげ・ん・か・い を!!」
「「はい。」」
まさか2人の試験官にここまで怒られるとは思ってなかった。
「もう終わりです!!エル・アスガルドを医療室へ!!」
「分かりました。エルさん、良いですか?」
「いいですよ。そもそも動けませんし。」
次でこの章のエピローグです。
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