表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/5

Eパート

「か、過酷な現場なんですね」


想像してたのと180度違った。尾沢さんは呆れ顔であった。

大変なのは事実なんだけど、ホントに思ってたのと違う。拘束時間の長さと、その業務ができる人間の少なさに困っているのね。



「AIの導入で配達ルートを楽に決められるようになって、仕事が楽になるという意見もありますが」

「時間通り回れるなら何でもいいんだよ」

「一蹴しちゃったよ」


最近、AIの導入で、入力した荷物で再配ルートを組んでくれるシステムが導入されてるんですが。

まだ未完成なところもあるのと、


「それに頼らなくても、別に仕事が終わるからな(俺の地域は、そんなに再配の数がない)」


根羽配達員の言葉通り。

導入前でも時間内に終わりますし、仮に完璧な配達ルートをお出ししたところで


「再配の物数が多かったら、応援を頼むからな。道連れだ」


夜間再配の合格ラインは、35件~40件です。この物数を超えたら、1人でやるのはダメだってお達しがきます(作者は無視ですけど)。

最短のルートを組もうが、最善のルートを組もうが。結局、時間が余ります。ここはAIの良さが活きないと思っています。


「でも、このシステムで、配達の未経験者がしやすいと言われてますよ」

「「俺達は基本的に専属だからな、委託とは違うし」」


局異動や班異動はございますけど。基本的に配達地域に詳しい人達が、この業務をやっています。初めてやるのなら、そーいうシステムが大事なんですが……分かっている配達地域は、地図とか見ませんので、合わないんですよね。


「誤配の防止には役立つが、配達を効率的にやれるかというと、まだ難しい段階だな(便利なのは認めるが)」


細かい事は省きますけれども。地図を見ないで、直接、お伺いした方が何よりも早いですし。夜間再配になるご自宅って、……だいたい固定です(笑)。あー、北本さんかー、小倉さんかー、加藤さんかー、進藤さんかーって………ホントにイツ面ばっかりなので、長い事やってると家を覚えていきますよ。


「導入自体はできているが、本格的な実用化まではまだ遠いと」

「少なくとも”配達”という業務に限ってはまだまだですね。仕分けなどは、AIが活きている現状ですけど、ブルーカラーの代えは中々スムーズにいきませんね」



まだ情報を集めている段階ですので、どのように物流に影響をもたらすのか、期待はしています。

それはそれとして


「AIを導入したからって、業務量を増やすのはおかしいと思いまーす!」

「俺達、仕事が楽になるって聞いたんですけどー!」」


……まぁ、そーいうことです。

すでに人間関係で疲弊しているところに、業務量を上乗せして来るのはどうかと思いますが、我々のお仕事は機械のようにやることが大事なので、言われたこと、頼まれたことはやるようになります。



◇         ◇



「まだ山口部長達はお客様の対応ですかね~」


遠い配達地域の再配をこなすさね配達員は、とっくに出発していて、荷物を配っているのが現状である。18時45分頃にはもう、19時以降の再配の荷物しかない。

なので、この辺りから、お客様に申し訳ないという言葉を添えて、お伺い。



ブロロロロロロ



遠い地域の夜勤だからこそ、出勤時間はやや遅め。8時間労働だから、11時からですけれど。

仕事が早い人にとっては、楽な業務ですよ。

局にもよるんですけど。




くだらねぇーミーティングに参加しなくていいし、再配がメインだから、その間まではホントに自由行動していいし、(根羽さんとか責める気ないのは、自分も同類だからか)。

社会人が二度寝しても許されるお仕事でもありますからね。

まぁ、これが好きな奴は好きだという業務に過ぎません。



ピンポーン



「郵便局です」



色々語ることがまだありますが、もうこの辺にしようかなって思います。

暗い中での走行や、悪天候時の辛さ、……ホントに色々ありますけど、……最後にこれだけは、お客様にお伝えしたい事があります!!


「いい加減にしてよーー!!もう!!これで4回目の誤配ですよ!!」

「……大変、申し訳ございません……今後はないように努力いたします」



夜に苦情対応をされている配達員は……、ま~~~ったく、やらかしていない配達員であることが大半ですよ。

ご説教されても聞く耳を持たないですし、やらかした張本人達には、そのキツイ説教は1ミリたりとも届かないので、……申し訳ないけど、ムダになります(笑)。




夜勤を任される人には、こーいう役もできる方が、現場から好まれます。(課長や部長が行けよ、っていう案件も、その配達地域の人間が直接謝罪しろ、で済ますケースは珍しくないです)



挿絵(By みてみん)


近頃、再配達などのお話もあったので、丁度良い機会と思って短めに纏めました。


……私、個人の考え方として、お客様……じゃないなぁ。

よく、再配達で受け取ってもらうお客様には伝えているのですが、


再配達は遠慮しないで頼んでいいですからね?


時間内にお伺いしたのに、お客様がいないのは失礼だ。再配達の料金をとれとか、よく見かけるんですが。ぶっちゃけ止めて欲しいんですよね。余計な手間が増えるし、クレームが増えますし。

なにより、再配達をしない方 = 仕事などをされずに家にいて、育児や介護などもされてなさそうな人達に有利なシステムだと思うんですよ。


通常の料金を上げるのが妥当な落としどころだと思います。お仕事をされる社会人が優遇されるべきシステムの方が良いと思っております。

社会人をやってれば、暇を作るのも大変なはずです。家にいるよりも外で買い物や趣味に興じる方が経済にはいいですからね。

そちらのシステムの方が配達員の賃金を上げやすいですしね。正式に夜勤者を立てたいってところは多いですし。


人手不足 = 報酬が見合わないってのはありますから。



それでは次回。


時間があったらにするんですが、

別の配達員から見た、『AMAZON配達員さんの配達改善、業務効率しよう』というお話を書いてみようかな思います。(短編じゃないし、タイトルもさすがに変えるけど)


自分としても色々と思うところがあるんで、……否定的な内容にするつもりはないので、それはその時に。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ