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東方転生人録  作者: 黄金馬鹿
百励編其の三
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酒はいい物だ

見事にスランプ突入中。スランプって言うよりただのネタ切れってだけなんですがね


今回はとりあえずって形で投稿

「うん、やっぱりこれがピッタリだな。今の世の中ならこの服装だって全く違和感ないしな」


今俺が着ているのはちょっとあっちの世界で戦闘時に着ていた和服をアレンジした感じの服だ。ついでに篭手も取り付けている


刀もちゃんと腰にさせるように設計してるし篭手もそうそう壊れないように作ってある。羽桜刀と同じ原理で


「あれ、暮羽?何してるの珍しい」

「何かしてるのが珍しいみたいに言うんじゃねぇよフウ。なに、ちょっと戦う時の服をな」


まぁ、今は帰らぬ時を懐かしんでたってのもあるがな。これ着てるとあの魔法が飛び交う世界を戦ってきた思い出が蘇ってくる。何せあっちだと全力で戦う時はこれ着てたし


「結構似合ってるよ」

「どーも」


まぁ、これを着ることが無くなるのが一番いいんだけどな……


「ってかフウ。その首からかけてるそれ、もう結構ボロボロじゃないか」


ハッキリ言うと折りたたみ式の携帯電話なんだが……そういやこいつも別世界に飛ばされてたっけな


「あぁ……うん。これ、お守りっていうかお宝っていうか……なるべく肌身離さず持ってたらこうなっちゃった」


と、パカパカと開いて見せるフウ。多分、もう電源はつかないんだろうな


「……未来はどうなるんだろうね」

「んな事言われても俺は知らん。だが、人間と妖怪が共存出来る可能性は低いだろうな」

「そうだね……」


同じ未来を知ってる者同士だからな……


たかが俺というイレギュラーが居る程度で幻想郷が出来ないほど平和な世の中にはなるまいさ


「……暮羽、ちょっと抱き着いていい?」

「何故に」

「ちょっと寂しくなったから……」


…………はぁ、ほんとこいつは中身は子供だよな。ってか、あの五妖精の中で中身が子供卒業してんのなんてムーンとテン位だし。ソルは一番子供っぽいしスイは中間って感じか


「別にいいぞ」

「ありがと……」


立ったままの俺に抱き着いてくるフウ。とりあえず頭くらいは撫でてやるか


こいつももう会えない友人が居るもんな。思い出したらそりゃあ寂しくなるさ


「本当は抱いてほしいけど……」

「誰がするか阿呆」


ちょっと強く頭を抑えて髪の毛をボッサボサにしてやる。きゃーとかなんか嬉しそうな声あげてるが知らん


「最近は陰陽師が来なくなったよね~」

「無謀だと分かったんじゃねぇか?」


ボッサボサにした分を手櫛でサッサと直したあとに俺が座ると、その上に乗ってきたフウがいきなりそんな事を言ってきた


まぁ、大妖怪に鬼のように強い妖精、覚妖怪がいるだけで手に負えないのに鬼や天狗がいる中にムザムザ突っ込んでくる馬鹿はいないだろう。本当にあいつらが殺る気なら一瞬で挽き肉だ


俺だってこの里の戦力に一人で立ち向かったら死にかける位の覚悟はせにゃならん


「そういえば暮羽は歌とかは詠まないよね。結構前から詠んでる人っているのに」

「あぁ、そうだな。俺はあれ苦手なんだよ」

「奇遇だね。私も」


歌ってのは俳句とか短歌の事な。元々育ったのが前世でしかも今より千年近く未来のことだから俳句とか短歌とかは詠む気にはならん。夜は月見酒が一番だ


あ、酒で思い出した


「そういや酒が昨日無くなったんだった。買ってくるか……」


フウを持ち上げて俺の上からおろして立ち上がる。あ、その前に着替えねぇと……まぁ、篭手外すだけでいいか


「あ、なら私もついてく。夜に一緒に飲も?」

「はいよ。なら行くか」


金持ってっと。家にいる奴らに一応声だけかけてっと。さぁ行くか


今はさとり達に神社譲ってるからちょっと離れた場所に住んでるから酒屋に行くのには多少時間がかかる


まぁ、それで迷惑してるとかはないし時間なんて俺にとっちゃ有り余ってるし


「そういや、風呂に使う薪ってまだあったか?」

「あ~……そろそろ心もとないかも」

「ならここら辺の拝借するか」


そこら辺に生えててなるべくいい薪になりそうな木を見つけてスパっと手刀で切り裂く。倒れてくる木を次元に突っ込んで収納


「息をするように手刀で木を切らないでくれるかな?」

「強さを持て余す」

「持て余しすぎだから」


あと、手刀で木を切るのならスイだって出来るぞ?本人はやりたがらないが


と、まぁそんな寄り道をしているといつの間にか酒屋に辿りついた


さて、今日の品揃えは……


「あら暮羽にフウ。こんなところで会うなんて珍しいわね」

「ん?おぉ、さとりか」

「珍しいね。ここに来るなんて」

「お酒飲みたくってね」


さとりはそう言うと酒屋のおっちゃんに酒を注文する


さとりがそれにするなら俺はこれにするか……


「って、お前はやしが居るんだろ?留守にしていいのか?」

「こいしに任せてあるわ。一日くらい夜中にお酒飲んでもバチは当たらないでしょ?」


まぁ、当たらんとは思うが……


はやしが泣いてないんなら別に俺が言う事なんて何もないか


「そうだ。夜にこの三人で飲まない?一人だと寂しいし」

「ん、いいぞ。フウは?」

「私もいいよ~」

「それじゃあ決まりね」

「俺達がそっち行くからな」

「悪いわね」

「いいんだよ。家でやったら収集付かなくなる」


萃香とかが酒の匂いにつられて来たらもう明日は酔いつぶれるしかないからな


あと、片付けんの大変


「それじゃあ、また後でね」

「おうよ」


まぁ、この日は特にその後何にもなくて、風呂入ったりしたあとに酒とか飲んで駄弁った位で……


言うとするなら……そうだな


このあと滅茶苦茶酒盛りした

今回は暮羽とフウがメインの話でした。なんやかんやでこの二人が二人きりって少なかった筈ですし


もしネタが浮かばなかったらソル、ムーン、スイ、テンとの個別での絡みの話を書くかもしれません


暮羽&スイとフウの話はハーメルンの番外編にて

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