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東方転生人録  作者: 黄金馬鹿
陰陽師編
66/84

後悔先に立たず

もう一度言います。やりたい放題です

かぐや姫についての情報が入った


先日、羅生門の観光に行った所、住人が話していたのを盗み聞きしてたら、何処に居るのかは分かった


ちなみに、羅生門はでかかった


写真撮りたかった。だから家でカメラ作った。爆発した


ちくせう


「さて、かぐや姫の所に行くか」

「まぁ、私も興味あるし行ってみるわ」

「……私も行く」

「こいし……無理しなくても」

「大丈夫。きっと、大丈夫だよ!ほら、行こうよ!」


……滅茶苦茶心配だが、こいしがそう言ってるんだ


こいしの意思を尊重して連れてってやるか


確か、竹を取ってる翁さんの所に居るんだっけか?


それなりに大きな家だし、貴族も居るから分かりやすいって情報だったな


まぁ、手探りで探しに行くか


~青年探索中~


面倒になったから、貴族に着いていくことにした


こいしの顔色は少しだけ悪い


「大丈夫か?」

「うん……まだ……大丈夫……」


……戻るか?


別に、絶対に会いたいって訳でもないしな


「ううん……私も会ってみたいから……」


……なら、行くか


っと、民家の家の前で止まった?


って、何だあの行列!!


貴族が列作ってやがるぞ!!


……うん?あれ、全部貴族……


「こいし!」


嫌な予感がして、直ぐにこいしの方に振り向く


案の定、その場で踞っていた


「こいし、見るな。見るんじゃない」

「見ても見なくても同じらしいわよ?」


ルーミアが口を挟んでくる


「どういうことだ?」

「この子、能力が変化しちゃって、無意識に心を読み取る能力になっちゃったのよ。それが、第三の目で見なかった物でも……ね」


何でそれを早く言ってくれねぇんだよ……


「心配……させちゃうから……」


別に心配させたって怒りゃしねぇっての……!


だけど、早く帰らないとこいしの第三の目が……


「別に放っておいていいよ……」


こいしがそんな事を言いながら、その場で立ち上がる


だけど、第三の目が閉じちまったら……


「もう……手遅れだから」


こいしの帽子の中から、第三の目と頭を繋げている線みたいなものが血を流しながら落ちてくる


……まさか……


「……閉じちゃった」


こいしが見せてきた第三の目は……既に閉じていた。血の涙を流しながら


「嘘……だろ?」

「気にしなくてもいいよ?だって、これは本来、もう閉じててもいいものだから」

「だからって……」

「なってしまったものは仕方がないわ。それに、この子も、さとりも、分かってた筈よ。こんな人が多いところに来てしまったら、この子の目は閉じてしまうって」

「うん、お姉ちゃんも同じこと言ってた。ここに来たら、確実に目は閉じるって。でも、それを押しきってここに来たの。だから、お兄ちゃんのせいじゃないよ」


そんなの……


「じゃあ、お兄ちゃん、私の言うこと、一つだけ聞いて?」

「何だって聞いてやるよ……」

「これからも、私と今までと変わらずに接してほしいな」


……でも……


「あと、多分……」


いきなり第三の目を無理矢理こじ開け始めるこいし


な、何してんだ?


「こうしたらちゃんと心も読めるよ?」


……えぇ~……


「らしいわよ?」

「……なんか、もう、どうでもいいや」

「そうそう、どうでもいいんだよ。私に対する罪悪感は『無意識』に忘れて?」


だけど、帰ったらちゃんとさとりには謝らないと


えっと……何に対してだっけ?


あれ?さっきまで覚えてたのに……


「気にすること無いよ?お兄ちゃんは『無意識』に忘れただけだから」


……無意識に忘れたって事はどうでもいいことだったのか?


……まぁ、気にしたら負けだろう


「え、えげつない能力になっちゃったわね……」

「どういうことだ?」

「な、何でもないわ」


……取りあえずはこの中に居るかぐや姫に話しかける方法でも考えよう





『無意識を操る程度の能力』


それは、私のサードアイが閉じた瞬間に得た能力


自分の無意識や、他人の無意識にも干渉が出来る、やり方によってはかなり強い能力になった


お兄ちゃんは今、何に対して罪悪感を持っていたのか、何で罪悪感を持っていたか忘れている。それは、私が無理矢理、お兄ちゃんの無意識に干渉して、私のサードアイが閉じてしまった事に対する罪悪感をあくまで無意識に忘れさせた


ルーミアは使った瞬間、私の能力が他人まで干渉できる事に気付いたみたいだけど、お兄ちゃんは気付いてないみたい


……私は一足先に中に入ってみようかな


『無意識』に入れば、自分でも、他人でも気付くことは出来ない


……でも、お兄ちゃんと一緒に居よっと


その方が、楽しいから





「なんか方法ねぇか?」

「私が貴族を全部食べる」

「中に罪袋が居たら?」

「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」


でも、どうやって入ろうかね……


う~ん……


「いだだだだ!!挟まった挟まった!!ちょっ、何なのよこの枝は!!」


……うん?


後ろから女の声?


誰だ?


「ふぅ……ようやく抜け出せた……わ……」

『……何方?』

「……じゃあの!!」


あれかぐや姫……ってか、輝夜だろ!!


「捕獲!!」

『了解!!』


取り合えず、ルーミアとこいしに輝夜を捕獲させる


「離しなさいよ!!」

「なんか、想像してたのと随分違うわね……」

「まさか脱走してるなんてね」

「そりゃああんな好きでも何でもないおっさん共に求婚ばかりされたら嫌になるわよ!」


……相当嫌だったようですな


「……離してやれ」

「いいのかしら?」

「どんな奴か見れただけでいいさ。えーりんの育てたお姫様がな」


原作で少しは知ってたけど、結構やんちゃみたいだな


容姿?まぁ、可愛いじゃね?惚れたとまではいかないけど。ルーミアやこいしも可愛いし


「……えーりん?」

「そ。俺の知り合いだ」


えーりん元気にしてるかな……


俺はもう神様だよ……


「あんた、永琳の知り合いなの!?」

「そうだが?」

「って、事は……あんた、桜庭暮羽?」

「正解……って、聞いたことあるのか?」

「だって、永琳ってば、たまにあんた宛に手紙書いてたもの」


あぁ……あの月から飛来する矢文ね


見られてたんかい


「丁度良いわ。一度は会ってみたかったの。入りなさい」

『入れって言われても』

「あ、そうだったわね……紙持ってないかしら?」

「あ、私持ってるよ~」


と、こいしが何処からともなく紙を取り出す


何で携帯してるのかよく分からんが


「よし、後はさらさらっと」


輝夜がその紙になにやら書き始める


ちなみに、達筆過ぎて俺には読めません。ルーミアとこいしはどうだか分からないけども


「はい、これを見せれば入れるわ」

「そうか」

「あ、私の名前は蓬莱山輝夜よ」

「改めて、俺は桜庭暮羽だ」

「ルーミア。こいつの式神よ」

「古明地こいしだよ。よろしくね」

「へぇ、大妖怪に覚を仲間に連れてるなんて……変わってるわね」

「まぁ、そんな怖いもんでもないしな」


確か、輝夜もそれなりに強かった筈だし、そんな危険視はしてないみたいだ


「じゃ、中で待ってるわね」


そう言うと、時折悲鳴をあげながら中に戻っていった


さて、あの行列に並びますか


~青年等待機中~


長かった。ひたすら長かった


二時間位かかった


輝夜、中で求婚とかされてそれを断ってるんだろうなぁ……


美人過ぎるってのも問題なのかねぇ


「次!」


あ、俺達だ


「貴様等、何者だ」

「あ、これを見せろって言われたんだけど」


そう言って、輝夜に書いてもらった物を警備員らしき人物に渡す


「……失礼しました!どうぞ中へ」


……なんて書いてあったんだ?


段々怖くなってきたんだが……


ま、まぁ大丈夫だろう!!


「あ、矢印があるからこっちみたいだよ」


紙に矢印が書いてあった。きっと、順路って事だろう


そして、輝夜が居るらしい部屋の襖を開ける


「おっそい!!何やってたのよ!!」

「並んでたんだよ」

「あの紙見せたら横入りなんて簡単だったのよ!?中身ちゃんと見た!!?」

『達筆過ぎて読めませんでした』

「え?マジ?……なんかごめんなさい」


どうやら、物凄い内容が書いてある紙らしい


ちゃんと言語学んでおけば良かったかも……


「あ、翁~」

「はい、何でしょうか?」


輝夜が翁さんを呼ぶと、何処からともなく翁さんが出てきた


え?忍者?


「貴族達追っ払ってもらえない?」

「良いのですか?」

「構わないわよ。それに、彼等と話したいからね」

「お友達ですか?」

「えぇ、そんな所よ」

「ならば、仕方ありませんな」

「ありがとね、翁」

「いいえ、構いませんとも」


そう言うと、翁さんは玄関に歩いていった


なんだか、娘(?)思いのいいお爺さんじゃないか


「じゃあ、適当に座って」


取り合えず、座布団があったからそこに座る


「暮羽、貴方の事は永琳から聞いてるわよ?」

「話したのか、あいつは」

「えぇ。自分と対等の立場で見てくれた人物だってね」


あぁ、そういえば、永琳の部屋には友人をもてなすような道具は無かったな……


って事は、友人と呼べる人物が居なかったのか?


それとも、居たけど会えなかったってやつか……


「それに、貴方、月では結構嫌われ者よ?」

「え?マジ?」

「だって、月に行く誘いを断って、妖精と一緒に過ごすことを選んだもの。あっちから見れば、人間裏切って妖怪に着いた裏切り者よ?」

「マジかよ……」

「まぁ、それは一部のお偉いさんだけ」

「え?じゃあ……」

「他のお偉いさんは永琳に友人と認められてフラグ建てれるかもしれない奴だから」

「何ぞそれ……ってか、えーりんとはそんな仲にならねぇって」

「ま、そうよね。そっちの子達が居るから?」


と、チラリとルーミア達の方を見る


「今時ハーレム?やるじゃないのよ」

『はーれむ?』

「違う!!断じて違う!!!」

「あぁ、鈍感なの」

「違うっつの!!」

「それにこの子達、ロリ……で、他に妖精……ハッ!?まさかロリコン!!?」

「よぉし、今すぐその頭叩き割ってやる」

「な、何よ、ロリコンって」

「ちっちゃい子を恋愛対象だったり、性の対象だったりにする可哀想な人」

『あぁ、成る程』

「よし、てめぇらそこに直れ。一人ずつ脳天かち割ってやる」

『逃げろ~!』

「待ちやがれェェェ!!!」


~青年等追いかけっこ中~


「あ~……面白かった」

「もうやだこいつら」

「でも、久々に楽しかったわ」

「それは良かった」


まぁ、確かに毎日ここに座ってたらな


「そういえば、貴方はここで何してるの?」

「陰陽師をやっている」

「へぇ、じゃあ、依頼があったらしてもいいかしら?」

「勿論」


依頼なら大歓迎だ


とある場所で身に付けたお話(物理)を存分に出来るしな


それに、並大抵の妖怪になら負けることなんてない。負けるとしたら、鬼とか凄く力の強い大妖怪位だ


「じゃ、俺達は帰る」

「あ、もう陽も暮れてるわね……じゃあ、暇だったら来てちょうだい。あの紙を見せればすぐに入れるわ」

「あぁ、分かった。じゃあな」

「暇だったら遊びに来るわ」

「またね~」


輝夜の部屋を出て、来た道を引き返す


途中で、翁さんを見つけた


「あ、どうもお邪魔しました」

「いえいえ。大したことありませんよ」


翁さんは笑顔でそう言ってくれる


「これからも、輝夜の事をよろしくお願いします」

「はい、分かりました」


翁さんに一回礼をして翁さんの家を出る


さて、とっとと帰りますか。夜になって妖怪に囲まれたら面倒だし


「結構変わった人だったね」

「そうか?」

「そうよ。変な言葉使ってたし」

「まぁ、そうか」

「お兄ちゃんってちっちゃい子が好きなの?」

「よし、こいし。晩飯抜き」

「え!!?」


……まだ、えーりんは来てないみたいだし、気長に待ちますか


あの天才は今何をしてるのかねぇ





彼が桜庭暮羽……中々面白かったわ


それに、ナルシストじゃないけど、私を見て『惚れた』とか、『結婚してくれ』とか言わない人間はこっち来てからは初めてだったかもしれないわ。あ、翁達は除くわよ?


こっちの男共は私と結婚しようと必死だし……誰があんな太ったおっさんなんかに貢ぐかっての!!


中にはそれなりのイケメンも居るけど、私の体目当てにここに来てると思うとやっぱり貢ぎたくないのよねぇ


中にはハーレムに加えようとか思ってる輩も居たし


対して、彼は普通の女を相手にするような態度で接してたし………………決めた!!


彼を惚れさせる!!


んでもって、私の婿にする!!!


暮羽のような男がやっぱりタイプね。うんうん


お友達から始めて最後は恋人


それに、暮羽って太古から生きてるのよね……?だったら、一緒に生きていけるかもしれないし……


不老不死の私と、一緒にね……


そうと決まれば、次に来たときから色仕掛けなりなんなりして惚れさせてやるわ!!私の美貌にかけて!!!


さて、今日も疲れたし、寝ましょうかね


……何だか、最近はこのニートのような生活が板に着いてきちゃったわ……


あ~……前言撤回。布団と結婚したい


寝てたい。ずっと寝てたい


永眠は出来ないけど、眠れる限り寝てたい


ってな訳でおやすみ~……

やりたい放題にやった結果がこれだよ!!!


お気に入りが100件以上少なくなると予想する

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