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死者の告発  作者: 浅見カフカ


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エピローグ

今井敏樹が、再会した娘にかけた言葉は「おかえりなさい」だった。

千早はそのことを、拘置所の佐藤圭太に伝えた。

「そうですか、良かった」

佐藤圭太はそう言って、やつれた顔に満足気な笑みを浮かべた。

「本当に良かったと思いますか?」

千早の言葉は、冷めた視線と共に氷の礫《つぶて》のように佐藤圭太に投げつけられた。

「貴方がすべき事は、帰ってきた彼女の手を取ってあげることじゃないのですか!?」

「......」

「最期に握り締めていたものが証拠品だっただなんて、あまりに加奈さんが可哀想じゃないですか」

千早がそう言い残して踵を返した背中で、佐藤圭太の子供のような嗚咽が面会室に残った。



-死者の告発 完-



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