表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
死者の告発  作者: 浅見カフカ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

29/31

捜査報告

「はい、千早です」

意外と早い折り返しだ。

そう思って着信に出ると、興奮気味の音尾の声がした。

『千早さん!出ました、出ましたよ!!』

若干鼻声なのは歓喜もしくはアレルギーのせいだろうか。

『CD-Rです。学級通信の束の中に忍ばせてありました』

「当時の最先端メモリーですね」

『不織布のケースに入っていたので、傷とかは無さそうです』

「今のPCって、読み込めるんですかね?」

千早が素朴な疑問を口にすると『大丈夫です』と音尾は力強く言った。

『所轄のPCなんて予算が付きませんから。署に行けば生きた化石が稼働中ですよ』

「それは——」

喜んで良いのか一瞬迷ったが「良かった」と続けた。

「ちなみに音尾さんは、科捜研に顔は利きますか?」

『どうしましたか?』

「経年劣化でデータが消えている可能性が高いと思います。解析をねじ込めるパイプがあると良いのですが」

『ああいった頭脳集団とは縁が無いのですよ』

そう言った直後、音尾の大きなくしゃみが聞こえた。

電話を切ったあとのスマホの画面には、高木からの着信の通知が数件来ていた。

折り返すと、もしもしとは言わずに『遅い!』と言われた。

「音尾さんに進展がありましてね。そちらはどうでしたか?」

『ああ、結論から言うと居たぜ。車は映っていないが、市長のまわりを何度も行き来していた』

「どんな様子でしたか?」

『辺りを警戒するように、行ったり来たりだ。怪しすぎるな』

「辺りを——ですか」

『ああ、SPでも居れば警戒か排除の対象だな。今日は密着取材をさせてくれたんだよ。前回のインタビューの評判が良くてさ』

千早が途中で視聴をやめた動画だ。

『行く先々にオッサンが居たぜ』

「分かりました、ありがとうございます」

もう一度、考える必要がある。

千早は電話を切ると天をあおいだ。

直後、音尾からの着信でもたらされた報告は『NoData』だった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ