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3/19

敗北

ディオス・マキアに登場する最高位の神。普通に考えて勝つ事は不可能。


だがまだ顕現していない。顕現するには少し時間がかかる筈だ。ならば依代である熾天使を始末すればここに現れる事は無い。


と思った次の瞬間、


【動くな】という単語が聞こえた。


次の瞬間妾の体は完全に動きを止めた。ただ単に体が動かないだけでは無い。心臓は止まり、血の流れも止まった。そして、ゆっくりとだが意識も止まっていく。


………………ってふざけんな!こんな所で死ねる訳無いだろ!と意識を立て直すと目の前には神達がいた。


そして、


「アンヘーラ=カナ・アルマゲドンよ我らの為にその命を捧げよ。」とよく分からない魔法?が妾目掛けて飛んできた。


魔法は一直線で飛んで来た。受けるのはマズいと判断した妾は魔法をいとも容易く避けた。


が避けた魔法は曲がり再び妾に向かってくる。再び避けるとまた曲がる。追尾型の魔法かコレは当たるまで消えないぞ。と気づいた妾は、


地獄扉(ヘルズ・ゲート)】を発動させた。


地獄扉。この魔法はワープみたいものだ。二つの扉を召喚して赤の扉を通った物を青の扉から出すとても簡単な魔法だ。因みに青い扉は出すだけで入る事は出来ないのだ。使い方としては、相手の魔法を扉に入れて、背後に現れた扉から相手にそのままお返しするというのが主な使い方なのだが、戦闘中に相手の背後に青の扉を出すのがかなり難しいのだが妾なら確実に成功する事が出来るのだ。コレも長年のプレイのおかげだな。


そして妾は、妾に向けて魔法を打った神にそのまま魔法を返した。


「ふむ。この程度は簡単に対処するか。」


効いてないのか?もしかして当たっても効かなかったか?と考えたがこの考えは危険だな。などと余計なことを考えていると、


「いつまで遊んでんだ?さっさと殺せよ。」と先程魔法を放った神とは別の神が妾に炎を吐き出してきた。


クソ。避けきれなかった。範囲が広すぎる。しかも威力も高すぎる。妾の体力が今の一撃で100万は減った。たかがかすったブレス一発で100万。


コレは非常にマズい。今は一体ずつしか攻撃してこないが、全員にやられたら妾は確実に殺される。


だが逃げる事は不可能。


………………戦うしか無いんだよな。だったらこっちから動くしかない。


薔薇の領域(ローズ・ガーデン)


この技は薔薇が無数に咲く結界に相手を閉じ込めるという一見今のない技に思えるが、ちゃんと攻撃に使える。


荊領域(デス・ゾーン)


結界内の薔薇を成長させるために荊が自動で攻撃を行う。相手の体力を吸い取ると、赤い薔薇が咲き、相手の魔力を吸い取ると、青い薔薇が咲く。そして、結界の敵の全てを吸い取り、より綺麗な薔薇園になるのだが、


薔薇が全て枯れてしまったか。まぁやっぱりこうなってしまうか。でもコレでいい。


妾は荊を魅了しておき、本来敵を自動で襲う荊の動きを操作したのだ。他の神達には気づかれない程度で一体の神に多くの荊を刺した。そしてほんの少しだけ動きが鈍くなった神を、


【魅了】そこにいる9体の神を焼き殺せ


妾に炎をぶつけてくれたクソを魅了した。


次の瞬間神達は炎で焼かれた。まともに直撃しているから、200万くらいは削れたか?とりあえず今のうちに回復しとくか。


体力吸収(ドレインチャージ)】魅了済みの相手から体力を強制的に奪い自分の体力を回復させる技だ。

結構便利で妾もかなり重宝しているのだ。


さてそろそろくるか?と身構えていると、


【動くな】と再び声が聞こえてきた。


またか。芸のないやつだ。同じ技が妾に通用すると思っているのか?


【魅代わり】魅了した相手に自分が受けるダメージや効果を強制的に押し付ける技だ。コレもかなり便利なので重宝している。


コレで攻撃は無力化したが、魅了した神は動かなくなってしまった。だったら再び他の神を魅了するまで、


ボトッ!!


………………うん?何の音だ?………………あー妾の腕が落ちたのか。


………………!?何が起こった?何も見えなかった。一瞬。ほんの一瞬だ。わからない。分からない。何も分からない。今の一瞬で何が起こった。


とりあえずは回復しないと。ダメージが300万も減ってる。いや先に再生をしなくてはっと!?


今度は何だ!あれは物理攻撃なのか?いきなりの攻撃だったが何とか回避する事ができた。その攻撃は魔法で作られた剣で切ったものを全て消滅させていた。


クソ!人のギルド無茶苦茶にしやがって絶対にころぉ


「ガバァぁぁ!」


クソまた攻撃。さっきから何で攻撃が見えない?


てかこのままでは本当に死んでしまう。もし今死んだらどうなる?ゲームだったら蘇生魔法を使わずともペナルティ有りで復活出来たが今死んだらどうなる?


などと考えていると、巨大な槍が私の身体を貫いた。


動けない。そして神達は動けなくなった妾に対して攻撃を仕掛けてくる。今まで感じたことの無い激痛の中意識は揺らいでいく。


そして妾の体力は0になった。



「アンヘーラ=カナ・アルマゲドン我ら相手によく検討したな。だがもう終わった。さて力を頂くとするか。」



次の瞬間、アンヘーラ=カナ・アルマゲドンの身体から漆黒の闇が溢れ出した。溢れ出した闇は全てを飲み込み始めた。


「なるほど。死後の対策か。コレでは損害が出ただけでは無いか。もう力を頂く事も出来ないなら帰るとしよう。」



そして闇は、アンヘーラ=カナ・アルマゲドンそして、アンヘルタウンの全てを飲み込み消えるのだった。


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