占い
「天谷様、これは一体なんですの?」
マーガレットは異世界で見るこの異様な姿を不審がる。占い師ってどう説明したらいいんだろう。
「お嬢ちゃん、何か悩み事はないかい?私が占ってあげるよ」
その占い師はどでかい水晶を机の上に置き、頭には紫のスカーフのようなものを巻いている。そのため顔はよく見えない。
「占い……ってどういう事ですの?」
「ううん。占いの説明は難しいなぁ。一回やってみればいいんじゃないか?」
天谷はその占い師に300円を渡した。
「お嬢ちゃん、いったい何に悩んでいるんだい?」
「私の悩み事でございますか?そうですね……わたくし何とか人様の役に立ちたいんでございますけど、どのように行動したら良いのか分からないのでございます」
「なるほど。あなたのお悩み、この水晶が答えを導き出して差し上げましょう」
「ええ!!そんな事が出来るのですか!!何で魔法何ですか!」
「いや、マーガレット……これは占いだから当たるとは……」
天谷は占いの説明がむちゃくちゃ難しいことに気がついた。
「あなたのお悩み……光!見えました!」
決めセリフなのかな?と天谷は冷めた目で見つめる。
マーガレットは水晶の中身を覗こうと必死だ。
「あなたのお悩みの解決方法が見えました。人様の助けになりたいそうですな」
「はい……でも、どうしたら良いのか……気持ちだけが先行してしまって……」
「何をしたら良いか、その答えは意外と目と鼻の先にあると水晶から見えます。あなたがこれからやるべきことは、もう既に出会っている事の中にありそうです」
こんなこと誰にでも言えるじゃないか。誰にでも当てはまりそうな事を言っておけばいいから楽だよな。占い師は。
「最近、何か始めたりしてませんか?」
「ううん、コンビニ行ったり競馬したりでしょうか」
「その中にあるかもしれません」
こんな風に誘導すれば自分から情報を吐きだきてくれるしな。知りたい情報を相手側から言ってくれるんだから……
情報を相手から言ってもらえる……
これじゃないか!!!
「とにかく、あなたがすべきことは、もう見つかっています。じっくりと足元を見つめて見ては」
「はぁ……分かりました。おばあさん、ありがとうございました」
マーガレットは後ろで見ている天谷の方を向いた。
「よく分かりませんでしたが、私のやるべき事はもう既に見つかっているそうでございます」
天谷の目が見開いていた。
「おい!マーガレット。その通りだよ!もうお前がやるべき事は見つかったんだ!というか、今見つかった!本当に足元にあったんだ!」
天谷はマーガレットの肩をがっしりと掴む。
「占い師だ!占い師になればお前は沢山の人を救う事が出来る!」
新連載「ホームレスだがSSSチートスキル「コピペ」を持つ少女を拾った件」始めました。
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