起床
「おい、マーガレット起きろー。今日は買い物行くって言ってただろ?」
俺はベッドでスヤスヤと眠るマーガレットの肩を揺らす。
俺たちはあの競馬の大勝の後、自分たちの家に戻ってきた。
お互い色んなことがあって疲れたのか、すぐに眠りについた。マーガレットは「ベッド」というものが気に入ったらしくここで寝ると聞かなかった。
元来どこでも寝れる性格の俺が譲る形で、マーガレットはベッド、俺はソファで寝ることになった。
「おい、今日は買い物に行くって昨日言ってたじゃん。もう昼過ぎになるから、そろそろ起きないと」
相当疲れていたのか、なかなか起きないマーガレット。それもそのはずか。マーガレットにとっては異世界であるこの日本で昨日は色々あり過ぎた。
「……もう、そんな時間なのですか?私こんなに眠ることは異世界ではありませんでしたのに。不覚でございますわ」
マーガレットは眠そうに目を擦りながらベッドから起き上がる。
寝起きとは思えないほど可愛いくてビビるが、それは表に絶対に出さないようにする。
「もう11時だからさ。どうする?昨日言ってた買い物ついでにどこか食べに行こうか?」
「食べに行く?お料理屋さんがあるのですね。この国には」
「たくさんあるぞー。何か食べたいものはあるか?」
「あまり起きたばかりで食欲ないですので、どこでもいいですわ」
「そっか。じゃあコンビニ寄っていくか」
マーガレットはコンビニがよく分かっていない様子だったが、まぁ大丈夫だろう。
いつの間にかいつもの黒ドレスに着替えていたマーガレットと家を出た。
てか、いつのまにそれ洗ってたの?乾くの早いね。そして。
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「ここがコンビニってやつですか」
「24時間やってるところが多いからな。何でも売ってるぞ」
マーガレットは恐る恐るドアに近づく。
音と共に自動で開くドアに思わず声をあげる。
「キャッ!!!何ですか?これは?」
「ハハッ、これは自動ドアって言って人が来たことを感知して開くドアだよ」
「なんて……すごい魔法なのでしょう。天谷様の国は文明が発達しておりますわね。私の国より」
店内はお昼前とあってサラリーマン風の男の人が多かった。
「たくさん人がいますわね。皆さん黒い格好してらっしゃる。やっぱり黒は正装なのはどこの世界でも同じなのですね」
……ううん。まぁそうなんだけど。マーガレットの黒ドレスとは少し意味合いが違うんだけどなぁ。
天谷はそう思ったが、口には出さなかった。異世界との共通点を見つけ嬉しそうな彼女の顔を壊したくなかったからだ。
たくさんのブクマありがとうございます
新編も面白くしたいと思いますのでよろしくお願いします




