◆幕間 壱 中心街での四ヶ月
アールが長老様の所で過ごしてた四ヶ月間。
その頃中心街の家では何があったのか。
急にガルゼリア様が現れました。
「エリオ、アールは長老様の所から暫く・・・恐らく数ヶ月戻らぬ。他の者にも伝えておくのじゃ。」
「ガルゼリア様、分かりました。伝えておきます。」
それだけ言うとガルゼリア様は、また戻ってしまいました。
それをホールさんやジョゼフさん・ダイーカンさん・エチゴールさん・訪れた方々へ伝えました。
数日後のジョー。
「おい暫く、アールの旦那戻ってこないんだとよ。
色々造っても良いって許可貰ったから、造る物考えててくれ。俺は食べ物とかの貯蔵庫造るからその間に纏めておいてくれよ。」
それをいろんな奴に言っておいた。
資金はエリオさんに言うと出してくれる。
ホールは最近人の出入りも増えたし、客間とか増やしても良いんじゃないかと言う。
二階建てをやめて大きい家で造ってみるのはどうだと。
ダイーカンは畑をもう少し増やし、簡単な用水路が欲しいと言う。
「水鉱石は持ってるから、魔導ギルドで小さな魔水石を作って貰えば、俺の能力で水を湧かせれる。」
「便利だな、"鉱石"か?」
ダイーカンが頷く。
「明日にでも持って来てくれよ。」
んじゃ次はホールだな、家の中で飯を食ってた筈だ。
「ホール、魔導ギルドに水鉱石で魔水石を作って貰えないか頼めないか?」
「構わんが金貨300枚位見ておいた方が良いぞ。」
「金は立替で後で、エリオさんに貰うと言うのでどうだ?」
「畑の改造か?分かった水鉱石さえ貰えば、後はこっちでやっておく。」
有り難え、礼を言い他の奴等を探しに行く。
エチゴールはどうせ移動する案山子や弓的なら、ゴーレムで案山子作るか?とか言ってる。
面白そうだから最後の方に頼むと伝える。
フォールとドウェインが同じ意見で、もう少しでかい風呂にしようぜと言う。
他の奴等は特に無いと言う。
最後にエリオさんに伝えると、ダイーカンが"鉱石"を持っているなら熱の伝わり難い金属で、開閉可能なこのくらいの箱が欲しいと手振りで説明された。
それと極小の魔氷石と小さい魔氷石が欲しいと。
大体の価格はホールに聞いてから、お金を持っていけば良いんじゃないかと言う。
「それって確か食べ物を冷やしたり、氷を作ったり出来る冷氷箱ですよね?」
高過ぎて一般的には、買ったり作ったりする人が少ない物だ。
ある程度の要望を聞き、エリオさんの件はホールにしっかり伝えておく。
ダイーカンには小さい氷鉱石が二個無いか聞くと持っていた。
代金はエリオさんに言うと貰えると言い、それも明日持って来て貰うとしよう。
翌日になるとダイーカンが水鉱石と氷鉱石二個を持って来たので、それらをホールに渡し出来上がるまでは置いておく。
貯蔵庫は地下にも穴を掘り内部を木の板でしっかり補強し、小さめな部屋を作っておく。
一ヶ月で地下室付き貯蔵庫が、二棟出来た。
建物の外壁を二重構造にして、エポ浄化水で綺麗にした布地を詰めていく。少しでも貯蔵庫の温度が下がるようにだ。あとは開閉可能な東西南北に通風口を作り、小屋から出入り出来る扉も作る。
次は母屋に取り掛かろうとしたら、先に風呂やろうぜと言うから、言い出しっ屁のドワーフの二人に穴を掘らせ、周囲も今までと同じように頼むと言う。
その間俺は母屋に取り掛かる。どうせやるんだからドドーンっと大きな物を造ってしまおう。
通称奥の部屋と言う大事な話とかしていた部屋は、もっとしっかりと作り壁も分厚くしておく。
結構人員を使ったのに、母屋で二ヶ月も掛かってしまった。
今後の事も考え屋根は、手前三分割・奥一つのトンガリ屋根。
元から大きかった家が、今は屋敷みたいになっている。
風呂場を見ると、驚く程丁寧な仕上げがされていた。
内部は角の丸い平らな色取り取りの石を固めて敷き詰め、風呂の周りは大きめの丸い石を固定して並べてある。
今までの南側も綺麗に直され、深さはそのままで北側はやや深くしてあり、周囲に段差を作り腰を掛けれる様になってる。全体的に色の組み合わせが素晴らしい。
「ドワーフやべえな・・・。」
一応アールの旦那用の風呂も覗いてみた。
デカくなってやがる、しかも石だったのが湯船全体が全て木製で仕上げられている。
「いい来を使ってるじゃねえか。」
そして枠は木枠でなく石枠を使ってる。全ての角を怪我をしないように丸くし合計四本で仕上げている。
「これを手伝ったのは、エチゴール以外居ないだろうな。大工にゃ無理だ。」
色々やり過ぎて皆アールの旦那が戻ってきた時に、怒られない様にここに力を注いだな。
と言う事は俺がここで駄目な仕事をしたら台無しになるな、これは頑張らねば。
とは言っても囲いの壁と脱いだ服などを、置いておく場所を作るしか無い。
とっておきの木材を持ってくるとしようか。
やっと風呂が終わった、木材以外を使わず組み上げで作った。
エチゴール達が整地し弓的も終わり、ゴーレムで案山子を作ったと言う。
反撃せずに壊されると、自動修復すると言う。
「最近ゴーレムを作りまくってたら能力が上がってよ、自動修復出来るゴーレムを作れるようになったよ。」
凄いんだが、何か色々可笑しい事を言っている。
そんな九十五日間の俺達の奮闘で、生まれ変わったアール家。
エリオさんの要望の冷氷箱も、問題なく使えると好評だ。
あとは旦那が戻ってくるのを待つだけだな。
それまでは、この風呂を堪能しておこう。
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そしてールが戻った時、この光景を見て驚き唖然としていた。
因みに今回の増改築に掛かった費用は、金貨7,200枚だが優しい旦那の事だ・・・怒ら・・・ないよな。
今回のジョー達によるやり過ぎ増改築。




