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己の歩むべき道は己で見つけてみせる  作者: 飛来針
第二章 ─ ミセリア国 ─
26/48

◆前途多難の前触れ

短いですが、次に繋ぐキリが良いのでここで切ってます。

 ドズにつくとホールが俺だけに用事があるから、三人を返して着いて来て欲しいと言う。

「危険は無いか?」

「クーオンズ家の家名に誓って保障する。」

 ホールの家絡みと言う事か。


「そう言う訳だ、一旦戻っておいてくれ。」


 三人を代表して、アービィが分かりましたと言う。



 そして直ぐ様、進路を北へ向けヒルリアへ向う。

 馬車の中でホールは、ある程度の説明をしてきた。


 ()ず、自分はヒルリアのクーオンズ家の三男であり、周囲では家督を継ぐ事は無い。

 だが先日のバジリスク騒動で、次男が亡くなったと言う。

 クーオンズ家はミセリア国を治める五大種族の内、虎豹(こひょう)族の代表だと言う事だ。


 元々商人ギルドの役員だったが、次男の兄が商人ギルドの今期の代表だったのだが、亡くなった為商人ギルド代表代理に選ばれたと言う。1期の任期は5年であと3年あるらしい。


 因みにローゼル=ラン=クーオンズは五男の弟で、役職が繰り上がってリットラン支部長兼今期のみ役員に就任。


「それが俺に何の関係が有るんだ?」


 俺の情報はミセリア国代表には、全て伝わっているらしい。

 理由は俺がドルイドの森と呼んでいた場所は実際は[聖域の森]と呼ばれるらしい。

 その聖域の森に入れる人間だから、常に隠れて監視が付いていたと。

 そしてある程度聖域の森について知っている事、中心街で暮らしている事、通常人間が持つ筈でない能力を持っている事、そしてガルゼリアが対等だと言わしめたと言う事。


 ホールすらガルについては"ガルゼリア様"と様を付けて呼んでいた。


「本来聖域の森の長老様方は表立って動かないので、表立って動くガルゼリア様がミセリア国の頂点なんだよ。国を動かす事は無いが存在していると言う意味が大きい。

 そのガルゼリア様が『アールは我と対等だ』と言ったあの日俺は中心街に居た。

 その言葉を聞いた日俺はガルゼリア様の言葉なのに一瞬疑ってしまったくらいだ。」


 そしてミセリア国としては、聖域の森を守ることが最重要事項だと言う。

 そしてこれを明かされてる時点で、アールはミセリア国に関わって生きる事になる筈だと、脅しの様な事まで言われた。


 そしてガルことガルゼリアが対等だと言うなら、俺達もアール様と呼ばなければ()らない筈、なのだがミセリア国と言うのは人間とはあまり仲の良い国では無い為、様は付けないとなった。


「多分アールは"様"で呼ばれて気分が良いとか考えないだろうから、大丈夫だと俺は判断したけどな。」

(むし)ろ様付けでは、呼ばれたくないな。」


 そしてもう一つ脅威になり得る事があると言う。


「[レイ・ドリーム]だ。あの店は驚異的な速度で認知度を広め売上も伸ばしている。商人ギルドとしては看過出来ん訳だ。()(まま)行けば一年程で、他の薬師の職が無くなると他の代表が言い出した。」


 造れる数に限度があると言うのが、分からないんだろうか。

「しかしエル商国が言ってくるなら分かるが、何故ミセリア国が言ってくる?」


「それはな商人ギルドはエル商国とミセリア国が、共同で経営している様な物だから何だよ。」


 驚愕の新事実だ。


「エル商国は安全な街道や宿場を一杯作ってる反面、自国だけで商人ギルドを維持出来ない。だから代表家の次男以降が代表や役員や支部長他をし、資金の流入もさせ介入している。両国間合意で長い間これで上手く回っている。」


「そこに今回の俺の店の件か。」

「そう言う事だ。」


「だが森で薬を作っている以上、5日で作った薬の量は15日掛かってる事になり、それ程市場に流れるわけでは無いだろう?」

「だが代表達は今後も"雑草"を持つ物が居た場合もっと供給が増え、薬業界が脅かされる事を懸念している様子だ。」

「それって勝手な憶測で、話がどんどん勝手な方向に一人歩きしてないか?」


 苦笑いして困った顔をしているホールだが、そこで代表陣から提案と言うかある程度取り決めをしたいそうだ。


 一つ目は、価格を上げて欲しいとの事。価格を上げる事で一般人には買えなくなり、一般人は普通の薬を買う様になる。

 二つ目は、1週間の販売数の固定化。(*一週間については後述。)

 三つ目は、これ以上市場に出回る薬を作る人材を増やさない事。"雑草"の能力持ちの育成は良いが、そのものが外の世界でそれを売らない様にしてくれと言う物。


「飲めるかそんな馬鹿げた話!」

「そうだよな、ミセリア国と仕手の要求はこの三つだが全て要求通りに飲む筈無いとなり、アールを呼び取り決め内容を擦り合わせるべきだとなり今に至る訳だ。

 以前からこの話は有ったのだがガルゼリア様の目もあり、理由なく強引に呼び出せなかった。

 だがそんな折にリットランでの件でクーオンズ家の名前を勝手に使っただろ。

 あれで兄上からのお達しだよ、アールを呼んできてくれと。」


「あああーーー面倒臭え・・・全部あの馬鹿な虎野郎さえ居なきゃ・・・あっ・・・。」


 振り返るとホールの目が若干怖い。


「確かに虎野郎だけどな、他では言わない方が良いぞ。」

「お、怒ってない?」

「怒ってない、怒ってない(棒)」


 口だけ笑って目が笑ってねえ・・・怖ええー、牙が怖ええ・・・。


「ご、ごめんなさい。」

「あいよ」


 これで許してくれるホールは、やはり出来た人なんだなと思った。

 虎野郎と言う文字は俺の辞書から消去された。


「まあ今回は面倒臭いとは思うが、よろしくな。」

「・・・あい。」


 それとヒルリア内での立場は賓客と言う事だが、一般市民にはそんな事分からんのでクーオンズ家から家紋付で精鋭の護衛を四人付ける。

 街のゴロツキでも紋付護衛がいる時点で相手が人間であれ手を出せば、即牢獄だと知っているから安全な筈だと言う。


「今日は宿に泊まってくれ、家に呼びたいが明日の話し合いの前に、代表家の者がアールを家に呼ぶと言うのは不味い事なんだよ。」

「それくらいは察しが付く。」


「ヒルリア一番の宿を取ってある、そこで我慢して欲しい。宿の外に護衛二名、部屋前に二名置いておく。出かける時はちゃんと護衛に声を掛けて欲しい。見の安全の為にもだ。

 ヒルリアは人間が一人で出歩くと襲われ易いんだよ、嫌ってる連中がそれなりに居るからな。

 それに護衛の達には賓客としか伝えてないから護衛であって監視は言ってないからあまり気にするな、これは俺からの配慮だ。」


 そう言ってると物凄く豪華な店の前で馬車が止まった。


 ホール=ズィン=クーオンズ様ですね、お待ちしておりました。お話は伺っておりますのでお任せ下さい。


「じゃあまた明日の朝迎えに来る。」

 そう言ってホールは帰っていった。




 ────────


 〈設定のお話〉

 一週間について。


 この世界は一年300日


 一ヶ月25日の12か月

 一ノ月・ニノ月・・・・・十二ノ月


 一週間5日で

 火水樹土魔の日


 25日5週間で

 炎雲風泥業の週


 と、なっています。


 例えば今日4月16日なら、()(つき)泥火(でいか)の日となります。


 そして世間の一般的な休日を言うものは、平日5日の休日1日の周期で、25日と翌1日が連休と言う感じです。

 休日は1・7・13・19・25日

 炎火(えんか)雲水(うんすい)風樹(ふうじゅ)泥土(でいど)業魔(ごうま)*


 *業魔(ごうま)

 魔を用いて悪に走るべからず、と言う言葉から来ていると言われている。


 ────────


挿絵(By みてみん)

業魔の話は実際の業魔と言う言葉の意味とは、少し違います。

話の世界での意味と言う設定ですので悪しからず。


地図確認しながら読みたいよと言う人も居られるかもしれませんので

確認する処を用意しておきました。

ttp://hiruandou.strikingly.com/ [外部サイト]


PCのみの確認で、携帯・スマートフォンでの確認はしておりませんので、

見れるかどうかは分かりません。ご容赦下さいませ。

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