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この学園には攻略対象者はいません。  作者:
最終章 転生者が望んだ閉幕。

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第四話 一玻『旗は折れた……はず、ですよね?』

 





 あの出会いの日に悟りました。私に課せられたミッションを、


 それは多分、


「黒幕令嬢の母を守ること」


 この年代にこの器で生まれたということはそういうことでしょう。


「あとついでに『私』と六崎むざき兄弟の父親の延命ですかね」


 きっと本編前に死亡してると書かれていた三人を生き残らせるのが『課長』のお望みでしょうし。けれどまあ、


「『私』が私な時点でそれはほぼクリアってことで……」


 ビバアニメ! ビバ漫画! イエーイゲーム!


 やっぱり日本、大好きです!


 日本で暮らし初めましたよ! 例の隠しキャラ君にDOGEZAされながら父が頼まれましたので。私もプッシュしました。……だってチートなお父さん抜きで圓城寺(えんじょうじ)掌握はいくら隠しキャラ君──司皇(しおう)が天才とは言え不可能でしょうし。


 ……一戸(いちのへ)姉が彼の『七席』だったという情報もあるのですが。……ですが!


「私は一切司皇にときめいていませんもの!」


 あれですね! きっと出会いのあれで歴代一玻(かずは)はフォーリンラブしちゃったのでしょう。ですが、


「あれ惚れるなら(おみ)さんですよねー」


 武闘派ナイスミドル……いいね!


 あ、そして本来『私』が殺す予定で、今は守る予定の、司皇の最愛のお嫁ちゃんにも会いました。


「はじめまして、牧野香奈子(まきのかなこ)です。よろしくね? 一玻ちゃん」


 と、柔らかい表情で挨拶してくれました。……が……なんと良いますか……あのゲームの絶世の美少女のママさんとは……ええと、超いい子なのですが……普通、なのですよ見た目とかが。……ですが、


「香奈子、これも美味いぞ」


「ふふ、ありがとう。司皇」


 絶世の美童である司皇にかいがいしく面倒を見られても普通、なのですよねー、うん、凄い子です。


 ちなみに我が家は圓城寺邸やあのゲームの舞台である城生院学園のある桜花市には足を踏み入れてはいない。理由は、


「あそこは圓城寺の庭ですからね。……まず間違いなく殺されるか囚われるかしますよー、行っちゃダメですよー」


 らしい……何それ怖い! できれば詳しく知りたい! と思っていたら、お母さんのいない時にお父さんがこっそり説明してくれました。


 圓城寺に仕える一戸家の本家の出らしいお母さんは現当主夫妻の子供の『七席』を生むことを強制されかけて、お父さんはその当主夫妻の長女である司皇の姉に命を狙われて、って理由で日本脱出をしたんだ。と、


 なので私は一戸一族に見つかった場合は洗脳され、圓城寺姉に見つかった場合は殺されるそうです。


「……うわー、怖い。そしてドロドロですねー」


「ねー、その上、司皇から聞いたところ彼の妹が……」


「が?」


「実兄である司皇に恋慕を……」


「……ドロドロですねー」


「さらにプラス情報……実はその姉妹、私とは兄妹じゃないんですよねー」


「ふえ?」


「当主夫妻の妻の方が行方不明になっている元恋人の、を使って人工的に、だ、そうです」


「うわー……」


「そして当主夫妻の夫の方は自分の『七席』の妻を最愛としてその子供達をひそかに可愛がっているとか」


「……歪みきって壊れきってますねー」


「ねー、で、七席夫妻の娘の方が……」


「が?」


「姉妹よりも司皇に似ているそうです」


「……ドロドロですねー」


 他の言葉が出ませんよ……ってあれ? その子あれですよね? 2の攻略対象者のカウンセラーちゃんですよね?


 ……あー……まあ、とりあえず、


「お父さん。司皇をとにかく鍛えましょう!」


 だって私以上の死亡フラグいますもん!




 

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