ヴェストブルク王国侵攻戦 前編
投稿させていただきましま
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ヴェストブルク王国への侵攻作戦を会議室で行なった一同は明朝、ヴェストブルク王国への侵攻を開始した
国境でアドリア将軍率いる一万のヴェストブルクの兵士以外はアドリア将軍の配下の将に導かれ故郷へと帰参して行った
軍の先頭でアルベルトとアドリア将軍は馬上にて話し合った
アルベルトはアドリア将軍に
「これでいいのでしょうか?貴方は祖国を裏切るような事になるのですぞ」
アドリア将軍は
「いや私が忠誠を誓うのは最初か国家でした。しかし貴族の横暴に目を疑ってました。しかしベルノルト国王の父上は平民の私をよく思っていただいておりました。ベルノルト様が国王になるとユルゲン公爵の反対も押しのけて私を大将の位にしてくれました。シュネーヴォルフ家さえ残っていれば私はヴェストブルク王国が滅んでも構いません」
アルベルトは空を見上げ
「ヴェストブルク王国は病気なのですよ。彼らの先祖の貴族達が築いてきた伝統という名前の病によって……しかし私は貴族達に憤りを感じるのですよ……彼らに情等の心が芽生えません……だからこそ私は今の身分を軽視する貴族達を排除し本来あったシュバルツヴァインズ王国の新しき王になるのです。アドリア将軍はどう考えますか?」
アドリア将軍も
「私も貴方とは何度も戦い感じました。大将にも関わらず主に陣頭に立って戦う貴方の姿を貴方こそ、これから立ち上げるシュバルツヴァインズ王国の王に相応しいと……」
アルベルトは
「分かりました。そしてどんな状況にヴェストブルク王国がなって滅んでいくかを見てください……そして」
「そして……とは?」
「生きてください……どんな状況にヴェストブルク王国がなっても貴方は役目があるのです滅びた国の戦いの後、民衆をまとめる役目が……」
「分かりました。その暁には貴方を支持しましょうアルベルト殿」
…………
そう言ってヴェストブルクの首都ヴェーリングルトに向かう道中に困った事があった
道中の村や街で貴族達が食料を強奪し首都へ向かったと言うのであった
その為、食料を民達に分配する必要があった
アルベルトはマッテオ参謀長に
「まさか、こちらが焦土戦に持ち込まれるとは」
「いやまだ充分な食料の備蓄はありますよ。それより民達がアルベルト殿にお供すると言って聞きません……」
「戦に民を道連れにしては……」
「いえこれは利用できます。ヴェーリングルトにいる兵士の中には彼らの家族もいるでしょう……そうでないとしても家族の様に思える者は少なからずいるはずです。ここは民を先導して首都ヴェーリングルトに向かいましょう。」
アルベルトは呟く
「滅びゆく国家か……」
…………
そしてアルベルト一行は民衆を連れて抵抗もなく首都ヴェーリングルトの前にたどり着いた
アドリア将軍が
「ではアルベルト殿私達は行ってきますよ」
アルベルトは
「今の貴方は相手からしては裏切り者同様なのですよ」
「捕虜の返還だと考えれば相手も同じるでしょう。それにまだ国の実権をベルノルト国王がまだ握っていれば……」
ラングベルドが
「それより高台にある城から鷹の旗が至る所で立ってるぞ」
アルベルトが
「白鷹騎士団の旗か……もうこのヴェーリングルトはすでに……」
その時、街の門が開き大勢の兵士が出陣してきた
アルベルトは困惑した。なぜならば先頭で指揮を執っていたのはツァイト王子だったのだ
ツァイト王子は
「今から悪しきアルベルト率いるラインズベルト王国軍に一矢報いてやろうではないか!」
となりにいる将がたしなめる
「あの軍勢が見えませんかツァイト王子貴方がやってる事は無謀なのですよ!」
その時ツァイト王子はその将を剣で斬りつけ、るそして
「黙れ!この平民がこれは我ら王族や貴族そしてアイネス教の聖戦だ!さあ突撃するぞ!そうでない者はここで指を加えていろ!」
アルベルトが戸惑う
「あれはアイネス教に洗脳されてるのでは……」
マッテオ参謀長が
「いや最初のアイネス教の目論みはそうでしょうね……しかし嗜む将を斬りつけました……」
ラングベルドが
「見ろ!尊!あれはただ死地に向う男の目なんかじゃない!一つの国をお前アルベルト・フォン・シーボルトに託そうとしている!俺は見届ける!お前と親衛騎士団で対峙してこいアルベルト!」
アルベルトは拳を震わせ
「この愚かな者よ!私自ら貴様を倒して、この戦の前哨戦としようではないか!」
さらに戸惑うアイネス教の信者であろうペンダントをぶら下げた平民にもツァイト王子は斬りつける。そして血塗られた剣を掲げ
「この血こそアイネス教の始祖たる女神アイネス様に捧げる血だ!さあ行くぞ!」
マッテオ参謀長が
「アルベルト陛下!さあ芝居でも真剣になって赴きなさい!私は中途半端な人を担ごうとは思いません!」
アルベルトは震える拳を抑え
「いいだろう!愚かな者よ!私自ら貴様をラインズベルト王国の国王として葬ってやろう!」
突撃するアルベルトと親衛騎士団
先陣でツァイト王子と刃を交えた
アルベルトは
「ツァイト王子!」
「なにも言わないでください。アルベルト殿これが一番いいのですよ。それよりペトロネラ小将をお救いください!今この国はアイネス教の私兵とユルゲン公爵の手に落ちてます。ペトロネラ小将を見た連中は勝利には若い女性の純潔こそ相応しいと、人質にしております。お願いします!では!」
アルベルトも歯を食いしめ
「ツァイト王子!私もいつかは死ぬ身です」
そして刀をツァイト王子の心臓に突き刺した。ツァイト王子は最後に口から吐血し
「あの時……食べた……シチューを忘れませんぞ……」
アルベルトは
「ヴァルハラで一緒にいつか食べましょう……」
そうしてツァイト王子は馬から転げ落ちた
アルベルトは自分の内心の葛藤を抑え
「見ろ!これが愚かな王族や貴族そしてヴェストブルク王国のアイネス教だ!」
ツァイト王子が率いた兵士は脱力する様に武器を捨てた
そしてラインズベルト王国軍からの大歓声
尊ことアルベルトは自陣に戻るとラングベルドが迎え
「尊!見事だった!俺はこれほどの見事な二人の戦いを見たことは無い!でも泣くなよ!お前の敵を忘れるな!」
マッテオ参謀長もいつにもなく冷静さを忘れて、その拳を握り
「アルベルトさんよくぞ……やりました……これでできるだけ小さな血で事を成し遂げるでしょう……」
こうしてヴェーリングルトの攻略戦は小さな、しかしアルベルトにとって忘れる事ができない事で始まった
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