スカイツリーへ行こう! 寄り道編
「そうです。ここに入れてください」
「こ、ここでいいの?」
「なんでそうなるんだよ」
無事リサイクルショップの服を買い、元々着ていた服を売っ払った。
そして、勇者がユーシアに込めていた、収納魔法にお金を閉まっておこうという所なのだが...
「本当にこんなの入るの?」
ーーなんでいかがわしい感じになるんだよ。
ユーシアの手から出た、渦のような物にお金が吸い込まれていく。
「とにかく、これでスカイツリーに行く準備が出来たんだな?早く行こうぜ」
「ん? そうだね」
なんのことだと、いった様子でクレンは首を傾げる。
「そういえばユーシア、スカイツリーにはどう行くの?」
「実はここから結構近いんですよね。なので、歩きで行けます。....えぇとこっちですね」
・・・
「なんていうか、人が多いな。」
「ここは台東区の浅草ですからね。人が多いのも当然です。」
「ふーん この辺りには雷門があるのね。ねぇ折角だし見てみない?」
クレンがパンフレット片手に、声をかけてくる。
「いいですね。あの辺りには美味しい物も沢山あるんですよ」
「ユーシアって食べ物を食べれるのか!?」
「はい? 当たり前じゃないですか」
「そうなのか...」
・・・
「見えてきました!あれですよ。御二方!」
「うわぁぁ....これが」
雷門と大きく書かれた、提灯のような物を吊るしている、大きな門が佇んでいる。
その辺りには、さっきよりもはるかに多い人々が行き交いしていた。
「あれが雷門です」
.....どうやら先輩方は寄り道しているようですね。目的忘れてませんかね、あれ。まぁいいか。
ここは東京でも有名な観光地の一つ「雷門」です。
よく雷門と呼ばれますが、正式名称は「風雷神門」だそうです。しっかり提灯の裏には、風雷神門の文字が書かれてましたよ。
その名の通り正面から見て、右には風神が、左には雷神が祀られています。
その後ろには天龍像と金龍像が安置されてあります。また天龍像と金龍像は浅草寺の護法善神だそうですよ。
「ここで少し写真撮りましょうよ。私、カメラ機能もありますから」
「つくづく便利だな、おまえ」
「人が多いのですぐに撮りますよ」
「はいチーズ」 パシャっ
・・・
門をくぐると、色々なお店が立ち並んでいた。
大体が美味しい食べ物か、土産物のお店で、ライは手当たり次第に食べに行っていた。
「あーあ 何処か行っちゃいましたよ。ライさん」
「まぁあれは放っておけばいいのよ。それよりユーシア、あのお店あげまんじゅうですって」
「美味しそうですね。あっちの方に空いてるスペースがあったので、そこで食べましょう?」
「あら良いわね」
一方現在のライ。
「あいつら何処だ?」
買った食べ物がそろそろ持ち切れなさそうなので食べれる場所を探そうとしていたが、気づいた。
いねぇ。これは確実に迷子だ。が、冷めると行けないので先に食べれる場所を探した。
・・・
「うんっ 美味しかった。特にあの芋羊羹って奴がまた....」
「あれ あれあれあれあれあれ! ライ様!?もしかしてライ様ですか!?」
「?.....! な、なんであいつが」
二枚のパーカーを羽織り、その上からショルダーバッグを斜めにかけているその少女をライは知っていた。
奴は、昔からエルメルで働いている下位精霊のアイナ・ホワイト。そして、ライのストーカーである。
「ほら、やっぱり"雷門"というのだから、いるに決まっていたのよ」
「ほ..本当にいた....」
もう一人、アイナの隣に...知らん奴。虚ろな目とダボっとしたワンピースが印象的だ。
「えぇと 君は?」
「わ...わたしは、...ハルハル...魔剣ハルハル」
「彼女は元魔剣でして、ハルちゃんって呼んであげて欲しいですわ」
アイナが、すぐさま補足を入れる。帝国にいた、双子の神みたいだ。
「ハルちゃんか。よろしくな」
「...よろぴく」
ーーよろぴく!?
「あっちなみに、わたくし、この子の教育係なんですわ」
「へぇ、ところでアイナ。お前最近なんか読んだか?」
「? えぇ『平成ギャルでも、世界を救えるんだってばよ』というのを..」
ーー影響を受けたのか..
「..それより、なんでアンタらが日本に?」
「んと....それが、」
・・・
「あら? ライ様が研究室に行くなんて珍しいわね? ....危なくないように、見守りましょう。」
「..え? で..でも....今は..施設の...案内中..では?......もういない..」
あの人は、面倒見が良くそれなりに尊敬はしているのだが、ライさんのことになるとキモくなる。
というか見つからなくなる。ストーカーの鏡のような人でもある。
施設は少し遠い。そう、つまりアイナはライを見た訳ではなく、研究室に入る気配を感じていたのだ。
「....なにしてん..それはね!」
「...ん?何か...聞こえ...る」
眩い光が視界を覆う。
「あーもうだめだー」
・・・
「...その後..アイナさんと..合流して、今に..至る」
「そうですの、ハルちゃんったらお金の使い方すら分かっておらず、危うく前科待ちになるとこでしたの」
「へーそれは大変だったな.....ん?なんでお前、お金の事とか知ってんだ?」
「最近は、普通に習いますのよ学校で」
「学校でか...」
「アイナ..さん..パンケーキ..予約..もうすぐ」
「あら本当ね、それでは、私達。ここらでお暇させていただきますわ。」
「お、おう」
「.お..おつ〜」
ーー...あいつらどうやって帰るつもりなんだろうか
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