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どこにでもある異世界転移~俺のハーレム・パーティがちょっとおかしい/ラッキースケベは必要ですか?  作者: ダメ人間共同体
第一部 俺のハーレム・パーティがちょっとおかしい/ラッキースケベは必要ですか?
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七海紫音


「おいおい将太、いつまでしがみついているんだよ」


「だって、だって・・・・・・」


「俺の背中、どうなってる?傷跡は残ってる?」


「制服もボロボロだね」


と言いながら剣で切られた制服の隙間から背中を覗いた。


「大丈夫、みたいだよ。傷は無くなっているよ」


「おお、我ながら異世界の魔法は凄いな~ 刀傷まで治るとは」

自慢げに智弘が答える。


「アオ君の腕の火傷も治せるかな?」


「いや、いいよ。火傷は残しておくよ」

俺は左右に首を振りながら答えた。



「碧、まさか・・・・・・」


「アア、智弘、わかる?」


智弘は黙ってうなずいた。


智弘はヘンタイでロリコンでヘンタイでスケベでヘンタイだが頭と勘は良いヤツだ。

確実に察してくれたようだ。


「ダメだよ、ダメだよ。アオ君。今度は確実に殺されちゃ。僕の魔法じゃ助けられないかもしれない。

僕、低級魔法のヒールしか使えないんだから」


と俺に飛びつき泣きながら懇願した。将太も察したようだった。さすが付き合いが長いだけのことはある。


「決めたんだよ。いつか必ず仇はとる!! 仇は取れなくても嫌がらせの一つ二つはしてやる」」


「危ないことは止めようよ。 ねっ!!」


止めろ、将太、そんな可愛い顔して上目遣いで俺を見るな!!


「でも、でも・・・・・・」







「BL」


誰かが急に俺達の会話に割り込んできた。

その声のほうを見ると4人の女子が俺達を見ていた。

レオタード姿で槍を持った井原と

黒装束の篠原 琥珀

露出の高い服を着た高沢 由香

制服の脇に剣をぶら下げている栗原 凛がいた。


「やっぱり緑山は、そっちの気があるんだ」


「ち、ちがうよ~ アオ君とは幼馴染だから・・・・」


将太が赤い顔をしながら全力で否定した。


「益々、怪しい」


声の主はちびっ子で言葉足らずの篠原 琥珀だった。

篠原の格好は黒装束。

忍者ですな。いや『くの一』の方が正しいのかもしれない。


「全然、部屋に入っていたの気がつかなかったぞ」


「私のスキル・隠密を使った」


「そんなもの使って入ってくるなよ!怖いだろうが!」


智弘が驚きながら叫んだ。


「スキルの実験・・・・・・成功」


「何のようだよ?」


智弘が嫌そうに女子達に聞いた。


「紫音を・・・・・・」


井原が女子を代表して言った。


4人はベットの両脇に集まり七海の手を取ったり骸骨となった体を摩りながら静かに涙した。


「グスグス」

「紫音・・・・・紫音」

「痛かったね」


4人はよく七海と一緒に居た女子だった。


「しおーーーーーーん!! なぜだよーーー なぜ!」


栗原がいきなり大声で泣き出した。

栗原はバレー部で2年ながらエースアタッカーをしている運動神経抜群の子だ。

身長も俺よりでかい。

則之と並んでも見劣りしない背の高さだ。

しかも背が高いだけではなく肉付も良い・・・・・・ハッキリ言って『大女』

俺がケンカしても勝てそうな気がしない。

将太なんか簡単に手篭めにされそうだ。


栗原が大声で泣き出すと他の子たちも関を切ったように大声で泣き出した。


「紫音、紫音」

「グスグス」

「うーうー」

「何故だよ、何故だよ、紫音」




「俺達は外に出よう」


俺は居たたまれず、また涙をこぼしてしまった。

これ以上、女子に泣き顔を見られるのが恥ずかしくなり誤魔化すようにみんなに言った。




部屋を出ると長く続く城の廊下に出た。


「アオ君、動いて大丈夫?」


「体に力が入らない感じというか、力が出ない」


俺は廊下の壁に寄りかかりながら答えた。


「それは血液を失ったからでゴザルよ。貧血状態でゴザル」


「魔法で傷口は塞がって痛みは取れても失った血は戻らないんだな。

そこまで魔法も万能では無いということか。

あの後、どうなったんだ?」


「3人でアオ君と七海さんを部屋に運んだ後、僕とノリ君は部屋で付き添っていたから分からないんだ」


「お前達を運んだ後、気になったんで戻ったんだけど・・・・・

あの騒動の後、何も無かったように『女神の祝福』の確認が行われたよ。

信じられるか?あの場に残っていた者がどれだけ動揺していたかも考えずに!あの王はクソだな!」


「智弘、あまり大声出すな。ここは城の中だろ。誰かに聞かれると不味いぞ」


「残りのメンバーの『女神の祝福』は凄かったぞ」





「場所を城の外へ移動したんだけど、鈴木がワレトラマンになって巨大化したぜ!

空を飛べるし、腕からスッパシウム光線を出したよ」


「マジかよ。あの女神様すげーな」


「で、3分後に変身が解けたときには素っ裸だったけどな」


「また裸かよ。あの女神様どれくらい男の裸が好きなんだよ。女子を剥いてくれればいいのに」


「星野がズガーンダムを召喚したぞ! 今も城の中庭にあるはずだ」


「俺もズガーンダムにすれば良かった・・・・・」


「山中が一個師団をゲットしたみたいだったけど、なんでもコリレシア国軍1万人くらいになるらしくて召喚はしていない。

戦車や野戦砲などもあるらしい。

あの鏡に触れたら人員や戦車などが分かるようになったみたいだ」


「コリレシア国軍かよ。近代の一個師団だとはな~ 

この世界が中世レベルだとしたら簡単に世界征服も難しくないんじゃないか?」


「いや、出きるかもしれないが簡単ではないだろう」


「トモ君、それはなぜ?」


「コリレシア国軍は世界でも最低の軍の一つだからな。

口先だけで規律も無い、根性も無い、整備する能力も無いから長期戦はできないだろう。

しかも、婦女暴行も平気で行う軍隊だ。色々な意味で危険な軍隊だよ。扱いが難しいと思う」


と、博識の智弘はオタク道で培った知識の一端を披露するのだが・・・・・

何分、今の格好がパッツンパッツンで腹が露出しているシャツに、パンツ丸出しのミニスカート。

見るに耐えないので天井を見ながら答えた。。


「好きなときに召喚できると書いてあったような記憶があるんだけど、

必要のないときは召喚を解除すればいいんじゃないか?」


「多分、戦闘するときに召喚して、必要のないときには元にもどすのだろうな。

1万人もの食料を用意するのは大変だからな」


「あの女神様は我らに何をさせようとしているのでゴザルか?」


俺は血を失った分、体力の無いのか壁に寄りかかることが辛くなり床に座った。

3人を見上げながら


「女神様より、あの王の方が問題じゃないか? あの王は碌なもんじゃないぞ」


「俺もそう思う」


間髪をいれず智弘は答えた。


「いきなり召喚した子供にあんなことするか?」


「いや、この世界は俺達ぐらいの年齢は成人扱いかもしれないな。

中世や日本の武家社会は16歳くらいで成人していたからな」


そうだ、ここは日本では無いのだ。今までの常識が通じない世界なのだ。

なにせ、魔法が存在する世界。

自分達の常識で考えてはいけない。


「なぁ、智弘、あの王はこれからどうすると思う?」


「間違いなく戦闘・・・・・戦争を起こすだろうな。相手は魔物や魔族の国とは限らないぞ」


「トモ君、それは人間の国ということ?」


「そう。あの王様なら世界征服を目論んでいてもおかしくない」


「俺も智弘の意見に賛成だ」


「僕、嫌だよ。人殺しなんてしたくないよ!」


将太の隣で則之も頷いていた。

俺だって嫌だよ。魔物ならいざ知らず人間を殺めたいとは思わない。

他のクラスメイトもそうだろう。だが、あの王は俺達に人殺しを強要するだろう。

どうみても慈悲深い王様ではない。それどころか、人を殺すことを楽しみそうな人間にしか見えなかった。


「将太、俺達の追放は確定してるから大丈夫じゃないか?」


「追放なの?」


「あぁ、あの後、『一人10万づつ渡すから失せろ』と言っていたよ」


「酷いでゴザルなー」


10万円?と一瞬思ったが、ハルフェルナの共通語は日本語、貨幣は円だった。

それにしても、歴代の日本の勇者たちの影響力は凄いものだ。

幾度と無く日本の勇者達が救ったのだろう。


「明日にでも早々に追い出されるそうだ」


「明日かよ!体力も回復していないのに俺に死ねと言っている様なもんだぞ」


あのクソ王、今に見ていろ。痛い目にあわせてやる。


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