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どこにでもある異世界転移~俺のハーレム・パーティがちょっとおかしい/ラッキースケベは必要ですか?  作者: ダメ人間共同体
第三部 俺のハーレム・パーティはやっぱりおかしい/ラッキースケベは終了しました!
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禁書


ロッシさんから茜ちゃんについて色々と聞かれ、その後、俺が書いたと言われている本の原物を見せてもらう事になりギルド内にある特別保管庫へ行った。

中には禁書と言われている本もあるそうだ。

・・・・一体何が禁書になったのだろう。


俺が書いたと言われている本を見るとやたら古く破れかかっているところも多くあり、色も茶色がかっている。




表紙の文字を見ると思いっきり『小学校1年国語』『小学校2年算数』『小学校3年算数』など・・・


「えっ!? 俺の子供の頃の教科書じゃん!」


「おいこっちは中2の歴史教科書だぞ!」


「これは高1の数学の教科書よ」


俺は裏を見た。

小学校の頃の本は母の字で、中学、高校のころ本は俺の汚い字で。


『白田 碧』と書いてある。


そして俺の名前の後に『著』の文字が全て追加されている。


ヘッ?

え?こんな追加した文字でハルフェルナの皆さんは騙されちゃうの?

最後の1ページに書かれている著者や発行元を見るために裏表紙をめくり中身の最後を見る・・・・・


無い!!


綺麗に破かれているのだ。


他の教科書も慌ててみて見ると全て最後のページが破かれている。


・・・・・茜ちゃんの仕業だ。


俺の名前の後に書かれた『著』の文字を見ると茜ちゃんの筆跡だった。



「クスクス」

ぺらぺらと教科書の中を見ていた七海が急に笑い出した。


「何? どうした?」


「だって白田君、凄くマジメなんだもん。

 先生の言ったこと、びっちり教科書に書き込んでいるんだもん。

 マジメなんだな~~~って」

というまたクスクス笑った。


「そうなんだよね。アオ君の教科書って凄い書き込み量だよね」


「悪るーゴザンした! 俺は七海や智弘みたいに頭が良くないから教科書に書き込んでおかないと忘れちゃうの!」

と俺の学力の低さが露呈したところで


「なぜこの裏に書いてある名前だけで俺が書いたことになるんですか?」


「ハルフェルナでは自分の持ち物に名前を入れたりはしないんだよ。

 まして本は貴重な物な物で、特に教科書や学術的な文献は国や公共の財産という意識があってね、自分が使った後に他の誰かが使うというのが普通なんだよ」


「日本人は自分の物にやたらと名前を入れるけど海外じゃそういう文化の方が少ないからな。

 今ロッシさんが言ったみたいに一人一つではなく自分の物は後に誰かが使うという意識があるみたいだから、やたら名前はいれないんだよ」

と博学の智弘が教えてくれた。


し、し、知らなかった―――!!

日本人!マメ! 

教科書なんて一人一冊が当たり前だ!!

そしてやはり恵まれている国なんだ!と改めて実感した。


「俺たちの世界とは違って印刷技術が発達していないから本は人力で複写されているんだよ。

 だから余計に貴重なんだ」


そういえば智弘と七海の頭脳労働チームはナミラーの図書館で色々この世界のことを調べていたな。


「この本は大昔から『白田 碧先生』が書いた本と言われ伝わっていてね。

 碧くんが書いた補足説明もやたらと詳しく書いてあるから余計に真実味を増したのだと思う。

 多くの研究者が信じていたんだよ。



 そして、こっちが禁書扱いされている本だ」


と高校の物理、化学などの本を持ってきてくれた。


何故、禁書扱いされているのか尋ねると


「ハルフェルナはみなさんの世界と違い魔法の存在が大きく、魔法は便利で使える者が多く安全で化学、物理はあまり有用でないからね」


「そうか、この世界には魔法というものがあるからか・・・・・・

 でも禁書になるほどの理由にはならないかと思うのですけど」


「物理や化学は危険なのだ。

 軍事転用しやすいのでね。

 攻撃魔法は有能な魔法使いでも使用回数に限度があるが、物理を用いて作られた物は生産する技術さえ持っていれば無限に用意することが出来る。

 それで昔の学者達は危険性に気がつき物理や化学などを禁書にしたのだと思う」


「成る程。禁書なんて言われたものだから何かと思いましたよ。

 授業中に書いた卑猥なイタズラ書きが検閲にでも引っかかったのかと思いましたよ。ハハハハハ」



「それに比べ語学は長い時間をかけみなさんの国の言葉が浸透し標準語になったといわれています。

 国語の本に書かれている物語はどれも素晴らしい物語ばかりですからね」

とアレックスさんが教えてくれた。


「とにかくこの本は俺が書いたものじゃないですから。

 訂正しておいてくださいね」


と釘を刺しておいた。


「でも『白田 碧』という名前を知っているのは学術ギルドの中の上級会員くらいだから一般には知られていないからあまり気にすることは無いんじゃないかね?」


おいおい、学術ギルドいい加減すぎるぞ! 




「言語、文字も日本語が通じるのにも驚いたよな・・・・

 茜様がハルフェルナに来て2000年くらいだったよな。 

 日本語も浸透してもおかしくないか」


幼女智弘が腕を組みながら偉そうに答えた。




「お米がこれだけ流通しているのも茜ちゃんがハルフェルナに持ち込んだからかな?」


「多分そうでしょうな。何度もハルフェルナに来るたびに持ち込み根付かせたのかと思われます。

 その都度、その都度別な人物が『勇者・茜さま』だとしたら用意していないと持ち込むのは難しいと思われます。

 だから、白田殿には申し訳ないがワシは『勇者・茜さま』は全て同一人物だと思うのです」


そうだよな。

やっぱり勇者・茜さまは茜ちゃん以外考えられないよな。



「米も一掴みというわけにいかないだろうから俵や袋単位で持ち込んだと考えられるよな・・・・・

 ということは茜様は収納魔法かマジックバックを持っているということだな。

 その力は現代日本でも使えたと考えた方がいいかもしれないな」


「さすが智弘だな!そこまで考えるか!

 普通のヘンタイじゃないな!」


「ヘンタイは関係ないだろう!」

といって俺の腹にパンチを入れる幼女だった。



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