恐竜・ハンター
ソフィア―ナとシアねーさんの再開を村長宅で喜んでる間も
ティラノザウルスは 山岳地帯を走り回りフランリア王国軍4万を蹴散らしまくっていた。
「まずい!! 報告書だけで あの怪物の異様さは信じてもらえない!! 最低一匹は倒して、死骸を王都に持ち帰らないと・・・」
ベルグ将軍は、ティラノザウルス撃破作戦の準備をはじめた。
まずは・・・ティラノザウルスをなんとか一匹だけ、誘い出す!!
この誘い出すだけの作戦で100名もの兵士を失った。
やはり、恐るべき怪物である!!
そして、誘い出したティラノザウルスに対して・・・・
・・・・1000名に及ぶ魔導師たちの放つ火弾を 四方八方から雨のように浴びせかけたのであった。
十字砲火戦法である。
飛翔する火の槍が空を覆いつくし、目標物であるティラノザウルスは赤く燃え上がった。
しかし ウロコのせいなのか、それとも皮が厚いのか、致命傷にはなっていなかったが、ティラノザウルスは咆哮をあげている。
あの燃え上がり方を見ると・・・全身は火達磨状態である。 おそらく灼熱地獄を体験しているのであろう!!
「よし! いけるぞ 間断なく火弾を撃ちこみ、弱らせるのだ!!」
魔導師隊は魔力が尽きるまで火弾を撃ち続けた。
まわりの木々に火がついて、山火事になろうが そんなことは構わない!!
とにかく 火弾を撃ち続けた!!
地獄のような熱さのため のたうち回り、ふらふらとなりながら川に逃げ込もうとするティラノザウルス!!
だが!! その川岸には騎士たちの集団が待ち構えていたのである。
「奴はかなり弱っている!! ここで仕留める!!」
ベルグ将軍は騎士たちに命じて突撃を開始させた。
弱り切っているティラノザウルスには 巨大な尻尾を振る力さえ残っておらず、
騎士たちの槍や剣によって どうにか固い皮を切り裂き、そこから鮮血が飛び散る。
そして 徐々に動きが小さくなり、横に倒れ・・・ついに動かなくなってしまった。
ティラノザウルスを仕留めたのだ!!
兵士たちの歓声が上がる!!
巨大怪物の死体の上で手を振ったり、大喜びをする兵士たち。
ちょっとしたお祭り騒ぎだ!!
これで 兵士たちの士気も少しは上がるだろう・・・
・・・・だが、この巨大な死体を持ち帰るのは、大変そうだと考えるベルグ将軍だった。
しかし まだ推定3匹のティラノザウルスが どこかに存在していることを把握しているため、
ベルグ将軍は 一旦、ダリエの町にもどり体制を整えることにしたのであった。
この戦いによって フランリア王国軍は1000人近くの損害を出してしまっている。
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野放し状態のティラノザウルス三匹は おもっきり山岳地帯を走っていた。
習性など分からないが・・・・なにかを求めて・・・またはストレス解消のためなのか!? とりあえず走っていた。
そして、それら三匹の凶事が徐々にフユル村へと接近していたのである。
「ついに来たわね!! 腕がなるわ」
ノアねーさんがなにやら やる気をだしているが、ここで副官のアヤノが制止した。
「ティラノザウルスに対しての迎撃は陸戦隊でおこなうので 安心してください!!」
「う~ん でも!私がじかに仕留めたいしなぁ あれだけの大物怪物をハンターしたい!!」
ノアねーさんの要望に応じて 副官のアヤノは 降下艇スオウに連絡をいれ、なにやら準備をしだした。
「では・・・対ティラノザウルス用の兵器を用意します!!」
「それは!! ありがたい」
そして それは私ことソフィアーナも巻き込まれることとなった。
「ソフィもいっしょに行きましょう!!」
「え・・・どこへ!?」
「狩りだよ!! ティラノザウルス狩り」
ノアねーさんは あきらかにピクニック気分の気楽さで 私を誘いティラノザウルス狩りにいくことになってしまったのである。
昼食のお弁当も用意し、フユル村特製のお茶を水筒にいれ・・完全に遠足気分である。
私もかなり楽しい気分となって おやつの用意までしていたww
ノアねーさんもいるし、それに副官のアヤノもいる!! 危険なことはないだろうという予想である。
それに対して 二人の気楽さかげんに不安を感じる副官のアヤノであった(ヒューマノイドだけどww)
そんな不安も・・・この兵器があれば大丈夫でしょう!!
降下艇スオウから届けられた必殺の対ティラノザウルス兵器がお目見えしたのである。
軽量型・狩猟用徹甲弾ライフル銃!!
ティラノザウルスの厚い皮を遠距離から貫通できる銃である。
ちなみに、塩野副指令が恐竜狩りをして楽しんでいたときの銃だったりする。
軽量とはいえ 私にとっては けっこうな重さがあった。
ちょっと 扱いづらそうな私と違い、ノアねーさんは軽々と扱っている!!
私とノアねーさんは副官のアヤノに このライフル銃の簡単な使用法を教えてもらって さっそく狩りに出発したのであった。
相手は白亜紀時代での最大最強の恐竜!
完璧な安全地帯からの長距離狙撃をすることになった。
これなら・・・ピクニック気分で狩りができる!!
ここは山岳地帯の、とある高台。
私は徹甲弾ライフル銃を不器用そうに両手で構え やっとのことでうつ伏せの姿勢を取った。
ライフル銃の扱いすら うまくできない私を見て副官アヤノは呆れた顔をしていた(ヒューマノイドだけどww)
どうせ、私は不器用ですよ!!
それに引きかえ、ノアねーさんは軽々と徹甲弾ライフル銃を抱えたまま、
宙返りジャンピングひねり回転をおこない・・・そして、うつ伏せの姿勢となった!?
副官のアヤノはノアねーさんに対して なにやってるの!?という顔になっていた(ヒューマノイドだけどww)
うちも同意見である!! ノアねーさんは本当になにをやってるんだろ!!
とりあえず・・・二人は徹甲弾ライフル銃を構えたまま うつ伏せ姿勢となり、ティラノザウルスの出現を待つ。
待つ! 待つ! 待つ! しばらく待つ!!
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やっとのことでティラノザウルス3匹を発見。 フユル村方面に移動中。
私ことソフィアーナとシアねーさんは 狩猟用徹甲弾ライフル銃のスコープで ティラノザウルスを捕捉。
「前方3km 射程に捕えた!! 」
そして ゆっくり引き金を引く!!!
ズド―――ン
紅い徹甲弾(通常の3倍)がまっすぐ ティラノザウルスの頭部に吸い込まれるがごとく飛翔する。
そして 数秒後!
パシュン!!
二人とも外れだった。
ティラノザウルスは 悠々とフユル村に近づいていく。
「ちょっと! はずれてるじゃないの!」
第二射発射!
パシュ!!
外れ!!
またまた はずれ!! どんどんフユル村に接近する三匹のティラノザウルス。
第三射発射!
・・・・ぜんぜん当たらない!!
このままでは・・フユル村は危機におちいら・・・・・なかった!!!
結局は村を防衛している陸戦隊1000人の猛射撃で 3匹のティラノサウルスは肉片となりました。
そして、役にたたない私とノアねーさんの二人。
「ライフル銃って威力があるけど 扱いづらいわね!」
「もうちょっと 練習しないとなぁぁ」
「楽しかったからいいんじゃないの!!」
「うんうん」
陸戦隊のおかげで フミル村の安全は守られた。
うちらは、なんの役にも立ってないけど・・・・・
せっかくのハイキング!?に来たので
二人は青空を背景に弁当を広げて美味しく昼食にしましたとさ。
今日もフユル村は平和である!?
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戦列艦ナガトの若返り修理、補修メンテナンスは三か月かかるということで、
フユル村の移転は三か月後ということになった。
それまでに 移転のための準備といっても、村の周囲100kmぐらいを丸ごと切り取って
戦列艦ナガトに移転させるので、荷物の用意とかはいらない。
村だけではなく 畑ごと、山や林 丸ごと移転するのである!!!
農業従事者はそのまま 今まで通りの農業ができるということである!!
「村を丸ごと移転!? ソフィ! そんなむちゃなことができる魔法があるの?」
ノアねーさんが 首を傾げる。
「これは魔法でなく 科学というものです」
ソフィアーナは 持ってきた端末を開き、村長宅の中で 戦列艦ナガトの3D映像を部屋いっぱいに浮かび上がらせた。
それは、目の前にナガトが浮かんでいるとしか思えないリアルな映像であった。
ただし 映像を投射してるので 触ったりつかめたりはできない。
「え~~~ なにこれ!!」
ノアねーさんは 3D映像を上から下から覗き込み 不思議がるのであった。
「まさに 最先端魔法技術って感じよね!」
「科学なんですけど・・・」
摩訶不思議に発達した魔法技術は、科学と見分けが付かない。
そこへ手を腰にあてて鼻高々としながら仁王立ちをしている副官のアヤノがあらわれた。
ヒューマノイドなのに なにやら自慢げに この戦列艦の詳細を語りだす。
「この戦列艦ナガトの全長3000km ワープエンジン1000基
主砲にあたる46km三連装砲50門 副砲10000門 ミサイル発射管1000門・・・
この戦列艦の内部には 地上とそっくりの自然環境を200km四方の空間に再現しており、
そこへ この村ごと移転するんですよ」
「全長3000kmって・・・ それは大陸並みの大きさの船!? 武装がよくわからなさすぎて理解不能だ!」
「すごいでしょ 動く世界そのものって感じ!! うちも感動ものだったよ!!」
「乗りたーい すぐに乗りたーい 私、なんだかわくわくしてきた」
ノアねーさんは 手を振り回し幼児化している!!
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フランリア王国軍4万はダリエの町に戻り 軍の再編成をおこなっている。
また、巨大飛空船と怪獣の襲撃という とんでもない出来事によって兵の疲労も溜まっているだろう。
そこで、兵士たちに数日の休息をとらすことになった。
この休息時間を利用して、ベルグ将軍は急ぎ王都のアルトルに戻り、
密かに宰相のリィシェンと接触したのである。
宰相の屋敷に招待されたベルグ将軍は 人払いをさせた上で重要な話をした。
流血鬼ノアの二つ名をもつ魔導師が 我が軍に対し、あらゆる手段をもちいて妨害工作をおこなってきていること。
それよりも、最も危険なことは、巨大飛空船と数体の巨大怪獣を操り、
フランリア王国の正統な王女と名乗るソフィアーナと呼ばれる人物。
そして フランリア王国軍4万は その巨大怪獣によって蹴散らされ退却を余儀なくされた。
「それはまことか!! 」
高齢だが、眼光の鋭い宰相のリィシェンは ベルグ将軍を睨む。
「あまりの荒唐無稽さのあまり 詳細な報告を避けてますが・・・真実です!!
それに・・・ソフィアーナ王女というのは・・・」
再び宰相のリィシェンの眼光が睨む。
「その王女の話は忘れろ!! それよりも巨大飛空船だ!! 敵が、そんなものを保有しているとなるとまずいな!」
「確認したのが一隻だったが、はたしてどれだけ保有しているのかさえ不明です」
「このことは国王に報告しておく。 何らかの命令がくるまで、お前の軍で国境線を守っておいてくれ!!」
「はっ! 承知しました!」
「それから、ひとつ忠告しておく! ソフィアーナ王女関連の話はするな! お前の立場を悪くする」
「宰相閣下のご忠告痛みいります。 この話、忘れさせていただきます」
「うむ!」
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☆ こぼれ話 ☆
死骸となったティラノザウルスを とりあえずダリエの町に運ぼうとしたが…重すぎて無理でした。
ティラノザウルスを荷馬車で・・・・・大きすぎて乗るわけがない!!
兵士たちに引っ張らせるには時間がなさすぎる。
「無理か!! 仕方がない。この怪獣のウロコだけでも持って帰るしかないか」
結局・・ベルグ将軍は怪獣を倒した証拠として ウロコを削るぐらいしかできなかったのである。
しかし・・・ウロコでさえ うまく持ち帰れなかった。
荷馬車に積み込んだ大量のウロコのため ものすごい重量となり みごとに車輪がはじけ飛んでしまったからである。
-------------------- To Be Continued あっけなくティラノザウルスは退場しました。




