恥ずかしい!☆
シオンが今日も元気に空を飛び回っている時でした。
「シオンちゃん!ちょっとお話があります!降りて来て~!」
「はーい!」
シオンは空中での色々な移動を試している最中でしたが、お母様に呼ばれては降りるしかありません。
地面に降りるとお母様が言いました。
「シオンちゃんこの前、魔物を倒したって本当?」
シオンは首を捻ると思い出しました。
「はい!魔法の練習と経験を積むために街の近くにいた魔物を倒しました」
!?
「なんてこと!もう、ちゃんと報告しないとダメよ?」
「ごめんなさい・・・」
これはヤバい!
魔物の魔石を売ってお金を貯める計画に支障が出るかも!?
「魔物討伐は貴族の義務とはいえ、シオンちゃんはまだ5歳の子供です。一人で魔物討伐はダメですよ?」
「はい・・・」
「これからは冒険者を雇って出かけること!いいわね?」
うん?
「魔物を倒しに行ってもいいの?」
「お母さんはまだ早いと思うけど、シオンちゃんには才能があるからね。親は子供の才能を伸ばす義務があるのよ」
ジーン!
この世界のお母さんは理解があって好きだ。
「ありがとう!大好き!」
「まぁ、まぁ、お母さんもシオンちゃんのことが大好きよ♪シオンちゃんが活躍すれば、お母さんも社交界で自慢できるしね。鼻が高いわ♪」
おい!こら!自分の為じゃないか!私の感動を返せー!
ポカポカと母を殴るが、周囲は微笑ましい顔で見守るのでした。
「あらあら♪それより、シオンちゃん、お出掛けするわよ」
「えっ、どこに?」
「シオンちゃんの勝負服を買いによ♪」
勝負服だと!?
それは男性を悩殺するような・・・(真っ赤)
「あうあう・・・わ、私にはまだ早いと思う」
シオンが真っ赤になったのでメイドが助言した。
「奥様、シオン様は少し勘違いしていらっしゃるようです」
「勘違い?・・・あっ!もう、シオンちゃんたっらおませさんねぇ~」
なんだとー!
「シオンちゃん、勝負服って言うのは冒険に出かけるための服装のことよ」
!?
これはあれか!
前世で想い描いていた漆黒のロングコートに、黒い羽根とかつけてもいいのかな?かな?
武器は死神の鎌みたいやつが欲しい!
少し前にもらった『マジックバック』を肩にかけて準備万端です!
シオンは、一気にテンションが上がって母親について行くのでした。
馬車に揺られて約30分ほど。公爵領の大きな街に着きました。
「さぁ、ここよ」
そこは新宿のブティックの様なお店でした。
少し高級感のある店内に清掃が行き届いており、店の店員さんが出迎えてくれました。
「これはこれは、フレイム公爵夫人様。お待ちしておりました」
「シオンちゃんのための特注品はできているわね?」
「はい、袖を通してもらって微調整すれば終わりでございます」
シオンは店員さんと一緒に更衣室に行った。そこはデパートの更衣室と違い、本当の一部屋だった。
「では失礼致しますね」
シオンはワクワクしながら着せ替え人形になった。
そして──
「まぁ!とっても似合っているわ♪」
「ええ、とてもお似合いです!」
キャピッ♪
そこには、『魔法少女の格好』をしたシオンがいた。
いや、魔法少女というよりは、某子供向けアニメのアレに似ていた。
ワナワナ・・・
ワナワナ・・・
チガウ。コレジャナイ・・・
コレジャナイの・・・
せ、せめて、プ◯キュアのピンクより、ブラックにして欲しい。
「これはね、火属性に耐性があって、物理攻撃にも衝撃を緩和してくれるの。ほら、シオンちゃんは炎で空を飛ぶじゃない?服が燃えないようにと万が一、落ちても大丈夫なように、お母さん頑張ったのよ~」
なにそれ!無駄に高性能じゃない!!!
後から知ったが、かなりの高額を支払ったらしい。
そんなことされたら断れないじゃん!
「さて、次は冒険者ギルドへ行くわよ!」
「おおっ!冒険者ギルドきたー!?」
シオンはすぐにファンタジーでお馴染みの冒険者ギルドに夢中になった。
また馬車に乗って移動しました。
そして、ドーン!
ここが冒険者ギルドです!
けっこう広いね!
一階のフロアは、食事する場所もあるんだ!
シオンはキョロキョロしながら冒険者ギルドの中を見て回った。
そんな様子を周囲の人々は微笑ましい顔で見ているとも知らないで。
「シオンちゃん、こっちにきて」
「はーい!」
お母さんの目の前には4人の冒険者がいました。
「紹介するわね。こちらはBランク冒険者の皆さんよ。しばらくはシオンちゃんの護衛として雇ったから、魔物退治に行く時は一緒に行くのよ?」
Bランクといえば、冒険者の中でも上級の部類じゃないですか!
ワクワクが止まりませんなぁ~
「初めまして。シオン・フレイムです!よろしくお願いします!」
「あら、可愛い♪私は、水の回復魔法を使うマリアよ。よろしくね」
最初に挨拶して来たのは美人の青い髪のお姉さんでした。
「私は土の攻撃魔法を使う魔術師のエリーよ」
次は黄色の髪をした短髪の小柄な女性でした。
「俺は剣士のムラサメだ」
口数の少ない黒髪の長い髪の男性は『刀』の使い手だった。
「それって刀ですか?」
「ほぅ?よく知っているな。数ある剣の中でも切れ味はずば抜けている剣だ。危ないからあまり触るなよ?」
なんか優しい人っぽいぞ!
「最後は僕だね。このパーティのリーダ、レッドだ。よろしくな!」
・・・うん、なんとなくわかっていたよ。ここに私のピンクが揃って、戦隊モノになるんだねorz
てかっ、リーダーの名前がそのまんまじゃない!
作者!手を抜き過ぎじゃない?
(だって、いきなり多くの名前が出たら誰が誰だか覚えられないもん)
可愛く言ってもダメだからっ!
こうして新しい仲間が揃ったのでした。




