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グッド・ジョブ媚薬 1部  作者: 渡夢太郎
22/118

智子の話

そこにジュディから電話がかかって来た。

「お休みのところすみません。私です」

「こんにちは、どうしましたか?」

「早速ですけど準備ができたら

銀座店へ行ってシャンプーのテストを

 雨宮チーフに説明してもらえないかしら、

父からこのプロジェクトを

早急に進めるようにと言われたので」


「分かりました」

「今度父に会ってください、

父もきっと気に入るわ、あなたの事」

「は、はい」

亮は電話を切るとしばらく

空を見上げ大きく息を吸った。


「亮です」

「しばらくだな、亮」

亮は懐かしそうに電話を掛けた。


~~~~~~

亮は席に戻ると真剣な顔で加奈と話した。

「父の言った事は本当です、

気に入った人に誠意を尽くしてくれます

 ああ見えても顔は広いですからね」

「噂で聞いたんだけどある商社の

人事部の部長と関係を持つと

就職できるって」


「ああ、それはもう無くなりました。

その人は左遷されました」

「そうなんですか」

加奈は亮がそれを知っている事と

それが無くなった事にがっかりしていた。


「えっ、まさか・・・」

「うん、どうしても就職したくて」

「商社って具体的には?」

「五島商事です」

亮は絵里子に頼めば大手企業の

トップと会えるだろうが

加奈とそれほど深い関係では

無いのでそれほどそのコネクション

を使う必要はないと思った。


「私、あまり裕福じゃないので大学の

入学金と月5万円の奨学金を

借りています。だからどうしても

給料の良いところへ就職したいんです」

「そうですか・・・」

頑張っている加奈を応援してくなって来た。


「まだ、時間が有りますよね。色々な企業を調べてください」

「はい、頑張ってみます」

「それでよかったら、美宝堂でアルバイトしてみませんか?」

「えっ?」

「僕も学生時代アルバイトしていたんですよ。

 土日で良いですから出来ませんか?」

「本当ですか。美宝堂の従業員は

採用が厳しいと言う噂なんですけど」


「あはは、接客、接遇、商品知識が必要ですからね。

 その分時給は良いですよ。僕が責任もって教育します」

「そうですか・・・」

「それに以前アルバイトしていた女性は

 売り上げがとても良くてインセンティブを貰っていました」

加奈は亮が教育と言われてワクワクしていた。


「本当ですか?ぜひ」

「頑張ってください」

亮と加奈はがっちりと握手をした。

「それと私に興味が有ったら付き合ってください」


~~~~~


月曜日、亮が出勤すると智子が

追いかけてきて亮に声をかけた。

「ヤマトグループとの取引決まったみたいね」

「はい」

亮は照れもせず当たり前のような顔で答えた。

「ヤマトグループ全体で年商10億円を

見込んでいるそうよ、

今井課長が試算していたわ」


「そんなに都合のいい話ありませんよ」

亮は掌を返したような今井の

態度が気に入らなかった。

「あっちはまだネーミングが出来ていないみたい」

「電公堂の御神仁さんとは話が進んでいるのかな?」


「ううん、萌奈ちゃんの情報ではまだみたいよ。

 御神さんが忙しくて受けても時間がかかるらしいわ」

「僕たちがここまで進んでいるのに

気にならないのでしょうか?」


亮は他のスタッフにせめてネーミング

候補だけでもあげて欲しかった。


「大手企業の人間はそんな物よ。

何でもできる人間は逆に怪しまれる。

今彼らは代理店向けの企画書を書いているわ」

「あはは、それは楽しみです。ところで、

今夜食事に行きませんか?話があります」


「良いわよ」

~~~~~

亮と智子は会社の人間に見られないように池袋から離れた、

恵比寿駅の西口にあるダイニングバーに入った。


「DUN製薬に何か怪しい噂の人いませんか?」

「ええ、森田常務かしら?」

「智子さん知っているんですか?」


「元上司よ。DUN製薬販売に三年前に出向したのよ」

「はい」

「元々はDUN製薬の川野専務派の営業部長で

将来社長候補と言われていた人だったの、

それが当時悪い噂が有って左遷のような

状態で出向させられたみたい」


「そんな悪だったんですか?」

「何かワイロ渡したとか貰ったとか、そ

れに女性問題あったとか研究データを盗み出したとか

実際の左遷の理由はわからない」


「そうですか」

「ただ噂だけど、DUN製薬当時、森田さんは

病院と深い関係だと言う噂があるのよ」

「接待交際費が多いとか?」


「ええ、そうよ。経理部が渋い顔をしていたわ」

「病院から何かリベートのような物を取っていたんでしょうか?」

「大きい病院だとサービス品が結構あるのよ、

生食とかぶどう糖とかビタミン剤とか

それを多めに入れてリベートバックを貰っている」


「それもあるかもしれません。でも、

単価が安いからあまり儲からないですよね」

「そうね」

「もっと別な何かがあるかもしれませんね」

「何なの?」

「まだ、わからないですけど調べてみます」

「ええ」


「ところで、智子さんのその上司との関係は?」

亮は当時から美人で目立ったろう、

智子が森田とどういう関係知りたかった。

「部の飲み会でお酒を飲んだ後、

おかしくなった事があるわ」


智子が言うと亮はドキドキして聞いた。

「マジですか?どんな症状に?」

「うふふ、スゴーくエロくなるの」

智子は胸に手を当てて体をのけぞらせた。


「それで?」

「一度関係があった、出向で

離れたのでそれっきりだったけど」

「そうですか」

亮は急に真面目な顔になった。


「なんだ・・・気にならないの?」

「どうせメチレンジオキシメタンフェタミン

別名MDMAじゃないですか。

脳内のセロトニンの分泌が盛んになり

多幸感に陥ります。異常に汗が出ませんでしたか?」


「うん、汗で体もあそこもびしょびしょだった。うふふ」

智子が股間を押えると亮の顔が険しくなった。

「女性関係と言うと森田さんと

噂があった女性を探せませんか?」

「いいけど・・・」

真顔で智子に聞いた亮の顔は真剣に見えた。


「わかった、努力する」

 亮は体を智子に顔を近づけて智子の目を見つめた。

「智子さん用の媚薬できました」

亮は智子にカプセルを渡した。


「うん、飲んでみる」

智子は口の中にカプセルを入れた。

「これを飲むとどうなるの?」

「男にもてます、今以上に」

「本当に?」


「しばらくしたら周りを見てください」

時計を見ていた亮はOKサインを出すと

智子は亮に言われ周りを見ると

男たちが智子を見つめていた。


「智子さん僕達もう付き合いを辞められないかと思って」

「どうして、突然。絵里子さんや直子さんの事?

私、セ○レで良いって言ったじゃない週に

一回デートしてくれればいいのに・・・」


智子は亮の突然の言葉に目に涙を浮かべていた。


「でも、せっかく内村と別れられたのに、

このままではあなたに恋人も出来ないですよ」


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