加奈
亮は紅茶を加奈に出す秀樹はと久美は着替えてきて
亮は小畑加奈を秀樹と久美に紹介した。
すぐにミックスダブルス、途中で女性を交換してゲームをした。
「小畑さん楽しかったですよ。食事でもいかがですか?」
秀樹は加奈を気に入って食事に誘った。
「は、はい」
加奈は亮と一緒にいたいので喜んでいた。
亮の運転で池袋のデパートの銀遊々亭に入った。
「ところで就活はどうですか?」
秀樹は3年生の加奈を気にして聞いた。
「はい、商社系が良いと思って」
「そうですか」
秀樹はニコニコ笑って
名刺を加奈に渡した
「美宝堂の社長さんなんですか?」
加奈は目を丸くして驚いていた。
「一応うちも商社系です、あはは」
「でもお名前が・・・」
亮の顔を見た。
「ああ、事情があって名前を
隠しています。これは内密に」
「はい、かしこまりました」
「良かったらまた遊びにいらっしゃってね」
久美が笑顔で上品に話した。
「はい、でもここの肉とても美味しいですね」
加奈は遠慮なく肉を食べていた。
「亮加奈さんを家まで送りなさい。
私達は買い物をしてタクシーで帰るから」
「はい」
小畑の部屋は西武新宿線の下落合駅から5分ほどの
2階建てのアパートの2階で
亮は車を止めて話をしていた。
「ありがとうございます。送っていただいて」
「そう言えばご実家はどちらですか?」
「富山市です」
「そうですか、遠いですね」
「はい、電車で行くと乗り換えに時間がかかるので
新宿から高速バスで行きます」
「そうですか」
亮は生活が大変そうな加奈に
いい会社に就職してもらいたかった。
「じゃあ、また」
「このまま別れたくないです。まだ3時だし」
「そうか。ドライブしましょうか」
「はい、ちょっと着替えてきます。
ラケットも置いて行きたいし」
亮は20分ほど待たされ待っていると
加奈が階段を駆け下りてきた。
「お待たせしました」
加奈はワンピースに着替え口紅を塗っていて
亮は加奈をじっと見ていた。
「何か?」
「いいえ、初めてなのでその姿」
「うふふ、そうですね」
加奈からほのかな香りがした。
「海と山どちらが良いですか?」
「海が良いです」
「了解です」
亮は山手通りを走り中野坂上から
高速に入ってお台場に向かった。
「團さんのご両親素敵な方ですね」
「結構人に好かれています。ところでアルバイトはどこで?」
「新宿のキャバクラだと思ったんですが会話が下手で
体験1日であきらめて高田馬場の居酒屋にしました」
亮は何となく嬉しかった。
「小畑さんは何学部ですか?」
「経済学部です」
「僕も経済学部です。ハーバードの」
「ハーバードですか・・・」
加奈の手が震えていた。
「将来美宝堂の後を継ぐんですか?」
「いいえ、DUN製薬の経営の方を」
「経営?」
「父が筆頭株主なのでいずれ経営陣加わるつもりです」
「じゃあ、松平の名前を使っているのは
潜入しているんですね」
「そういう事です」
「じゃあ、将来大橋先輩が部下に・・・」
「おそらく」
「うふふ」
加奈が大喜びをしていた。
「小畑さん、喜びすぎです」
「だって、四菱銀行の取締役の息子だって
言って偉そうにしているんだもの
父親と自分は関係ないのに」
「なるほどね・・・」
「聞いた話によるとテクニシャンだとか
あそこが大きいとか自慢しているみたい」
「そっち!」
「團さん、付き合っている女性は?」
「アメリカに・・・」
「どんな人?素敵な人なんだろうな?」
「歌が上手くて(尚子)背が高くて巨乳で(ジェニファー)
推理が好きで(パティ)で綺麗な人です」
「完璧な人じゃないですか」
小畑は落ち込んでいた。
「今は・・・」
「あっ、そう言えば連絡を取っていない・・・ヤバい」
亮はアメリカの女性たちと連絡を取っていない事を
思い出してドキドキが止まらなくなっていた。
「日本には?」
(「絵里子、直子、智子、葉子は付き合っているのだろうか、
まだ言えないな」)
「留学前にはいましたけど今のところ居ないです」
「本当ですか!」
車のシートで加奈が飛び上がった。
「ところで、小畑さんは?」
「私は居ない歴1年です。相手は大橋先輩の同級生です」
「そうですか」
「彼に他に好きな人が出来ちゃって振られちゃったんです」
「別に聞くつもりは無いけど・・・」
亮は独り言をつぶやいた。
「團さんの元カノってどんな人ですか?」
「知りたいですか?」
「はい、すごく」
やはり女性はコイバナが好きなようだ。
「9年前の話ですけど」
亮は沙織の話をして良子の話をした。
「ええっ!寝取られた上に時計をだまし取られたんですか?
おまけに裏で就職のあっせんまで・・・羨ましい」
「あはは」
亮は当時の自分の馬鹿さ加減にあきれて笑った。
「私はその逆でやらせないから振られました。仲間ですね」
まさか、小畑さんは処女?大学3年生の処女率30%だという
まあ、それは聞く必要はない。
ただ加奈に佐藤敦子のイメージがかぶっていた。
亮はお台場に着き車を駐車場に止めた。
「うれしい、お台場」
「でも、ここは大きく変わります。大江戸温泉物語は解体。
そして観覧車、パレットタウン、ヴィーナスフォートが閉館して
アリーナが出来るそうです。元々このエリアには
野球場も出来る予定だったんですよ」
「そうなんですか、私が上京したころは
観覧車に乗ってヴィーナスフォートを歩いてお台場で一日遊べたのに」
「東京のあちこちで再開発が行われ古くからの商業施設が無くなって
ビルが建てば家賃が上がります。高価なブランド品店ばかりになると
集客が減り消費が落ちてしまいます」
「そうですよね。私も授業で」
「そういう事でスイーツでも食べましょう」
「團さんって甘党?」
「普通です」
亮はチョコレートパフェとクリームあんみつの
二種類のスイーツを頼んだ。
「やっぱり甘党だ!」
亮は沙織とスイーツを分け合って食べていた
時を思い出して頼むことが多かった
「そうかなあ」




