作戦会議
「また、手紙か……今度はなんて書かれているんだ?」
「ええっと……『急ぎ、中国に向かへ』だね」
「中国? てか、ここからどうやっていくんだよ?」
鬼雨たちはここにジェット来て、上空からいきなり落とされた。中国に行くには、何かしらの乗り物が必要だ。
「近くに空港があるのか?」
「あるよー!」
「あるのかよ……」
よく良く考えれば、ここは観光地で有名なローマだ。あっても不思議ではない。
「カバンの中身はなんだ?」
漁って見ると、お札が5枚、端末が2つ、それと──
「なんだこれ?」
蛇模様でSと書かれた菱形の小さな金属のバッチが2つ入っていた。どこを見ても普通のバッチだ。捨てようとしたら、リリィに止められた。
「ちょっと、待って! 鬼雨!」
「ん? なんだ?」
「それは組織の一員の証だよ!」
「……はい?」
リリィに詳しく聞くと、階級制だったらしい。下から順にE→D→C→B→A→S→SSと位が上がっていく。
位が上がるに連れて、権限が増していくようだ。 ちなみにSSは各支部のボスしか持っていないらしい。
「つまりは上から2番目か……何が出来るんだ?」
「それこそなんでも出来ますよ! 車の乗り回し、ご飯の食べ放題! ご飯が食べたい!」
「別に2回も言わなくていいぞ〜。とにかく、何でもできるんだな」
「うん!……私は前までCだったから……Sに行けたのは鬼雨のおかけだね!」
あまりにもすごく嬉しそうに笑うから、こっちまで照れそうだ。極力、顔には出さないでいようと思うが多分、ニヤついている。
「とにかく、今日は風呂に入って寝るか……」
コクリと頷き返事をする。すると、急に何かを思い出してにいきなり出ていった。と、思ったら引き返して、
「あ、先に入ってていいよー!」
そう、言い残して再びどこかへ走っていった。
「……風呂に入るか」
1日の汗をシャワーが流してくれる。手を眺めると今でもリリィを温もりを思い出す。そして、お風呂なのだから嫌な予感もする。
「今日は疲れたな……早く、寝るか」
湯船にじっくりと使っていると……
「鬼雨〜! 入るよ〜」
「はぁぁぁ……やっぱりか……」
今度は裸ではないが白いスク水で入ってきた。きめ細やかなラインがくっきりと出ている。翼は相変わらずひょこひょこ動いて気になるが、なんど見ても胸が大きい。真ん中にはリリィと名前が書いてある。
「お前って子供っぽいところあるよな」
「むぅ〜! せっかくなのに着て来たのにひーどーい!」
「今度は何しに来たんだ?」
「明日のことについての作戦会議だよ! さぁ、じっくり語ろう!」
またしても、長い夜が始まった。




