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エピローグ(終章)追憶
ーー地球時間で数十年後
計画は失敗した。
アイを破壊することもできなかった。
地球を導くこともできなかった。
そして——
タケシとユキが残った。
ケイの意識は停止の直前にあった。
最後に目にしたのは、
自らが作った少女が、
命令に逆らいながらも愛する者を守ろうとする姿だった。
作り物。
そう呼んだ存在。
だが、本物の感情を持っていたのは、
自分ではなく彼女たちだった。
意識が闇へ沈む。
遠くにシンフォリアが見えた気がした。
そして、
かつての親友の声が聞こえた気がした。
『変化は本当に必要なのか』
ケイは薄く笑う。
もう答えは出ない。
ただ一つ思う。
もし、もう一度選べるのなら、
今度は少しだけ、
立ち止まって考えてみたかもしれない。
(電子の海に、朝の月 Side K
―進化という名の滅び― 完 )




