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電子の海に、朝の月 Side K ー進化という名の滅びー  作者: 久遠 宙


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プロローグ(序章)進化という名の滅び


ーーケイの回想


我々、人類は進化を選んだ。


病は消えた。

飢えも消えた。

老いさえ克服した。

そして死もまた、過去の概念となった。


それは長い歴史の中で、人類が追い求め続けた理想だった。


誰も失わない世界。

誰も苦しまない世界。

永遠に続く平穏。


我々はそれを手に入れた。

だが……


私は「その事実」に気付くまで、あまりにも長い時間を費やしてしまった。


だからこれは記録だ。


私が『その事実』に辿り着くまでの……

いや、ひとつの文明の『歴史』をここに記すことにした。



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