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今のままで…いい…。 vol.041 靖子、顔をクシャリとさせて…。

商品開発部に戻ってきた奈都美、葉月、木綿子、そして伸永。


その顔を見た途端に靖子、顔をクシャリとさせて…。


勇喜雄、口を絞って、腕組みをして、奈都美に、

「やっちまったよ。」

内海に顔を向いて…。


奈都美、

「へっ…???」


葉月、木綿子、奈都美の後ろから、

「何々…、どうし…???へっ…???」


靖子、口を捻じ曲げて。


向かいの席で立ち尽くす翔。膨れっ面をして、

「ふぅ~~~。なんで…。」


そんな翔の顔を見て奈都美、そのまま内海の席。

腕組みをしてむすっとした顔で、何かしら考えている風…。


奈都美、

「か…課長~~。七瀬…戻りま…。」


内海、いきなり体を起こして、

「おぅ~~。七瀬~~。」

そして、首の後ろを右平手でトントンと叩いて、

「あのな。さっき、〇〇区のスーパー、ムラコシの店長から電話が来てな。人気のクッキー&クリームドーナッツ。おまえの…。」


奈都美、

「あっ、はい。私が手掛けた…。5個入りの…。」


「中に…、ホッチキスの針…、入ってたんだと。」


その瞬間、奈都美、木綿子、葉月、

「うそ――――――――っ!!!!」


内海、話を続ける。

「女性客からスーパーに電話があったらしい。子供が食べて…。なんだか口の中がチクチクするって…。5歳の女の子だそうだ。」


青ざめる奈都美。


「様子が変だと思って、その女の子の口の中を見たそうだ。お母さんだろうな~~。」


奈都美、

「……。」


「口の中を見ると、ドーナッツの残りに交じって、ホッチキスの針が…。少し歪んで、口から出てきたんだと。」


その声にいきなり奈都美、体をグラリと。


内海、

「おぃ。」


けれども、その奈都美の体を…。


内海、

「お~~っと。かかかか。」


伸永が、奈都美の左側から咄嗟に支えたのだった。


内海、

「かっかかか、ナ~イスフォロー、尾田ちゃん。」


木綿子も葉月も、

「え゛っ!!!」


翔、

「うそ…。」


靖子、

「はぁ~~あ…。はっはははは。」


勇喜雄、

「てっへへへへ。」


奈都美、

「へっ…???」

そして、

「あっ。ごめん。」


隣で木綿子、

「おぅおぅおぅ。くくく。やってくれる~~。」


翔、

「ナツ…。」


伸永、咄嗟の自分の動きに、自分で驚いて、

「あっ。いや…。あれ…???」

恥ずかしそうに照れながら…。


奈都美、気を取り直して、

「す…、すみません…課長。」


「ん~~。とにかく、一大事。今まで、こんな事態…なかったからな~~。」

内海。


靖子、

「異物…混入…。」


翔、机の上を左手でバン、

「なんだって、もぅ~~。」


「その…客のおかあさんな~~。幸い、娘の口の中、針が刺さったら…。でもなくったって、切ったりしたら…。って、物凄い剣幕で…。って…。」


いきなり頭を項垂れる奈都美、

「あ~~~。」

そして両手で顔を押さえて。


木綿子、葉月、

「ナツ~~。」


内海、

「…で、今、その原因を…って事で。」


その時、奈都美、

「あっ!!!そうだぁ~~。フルレット~~。」

奈都美、いきなり自分の席に。そして取引先一覧を…。


その時、内海、

「お~~い、待てぇ~~七瀬~~。」


奈都美、

「へっ…???」


「確かに、原因を追究するのは分かる。けどな。今、一番やんなきゃいけないのは…。」


奈都美、内海の声に、

「あっ。女の子。」


「そうだぁ~~。商品を買ってくださったお客さんだ~~。しかも、万が一にも、他の商品にも、同じように…。」


奈都美、

「課長っ。」


「電話が来てすぐに、お馨さん。スーパーに向かった~~。全商品、回収だ~~。そして、女の子の自宅にも向かう~~。桐ケ谷(きりがや)さんはそれからでも遅くな~~い。」

そして、

「フルレットの社長、おまえの事…気に入ってんだろ。」


奈都美、ペコリと、

「はい。」


「よ~~し。んじゃ、行ってこ~~い。お馨さんには、俺から連絡入れとく~~。」







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