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今のままで…いい…。 vol.039 廊下を歩きながら奈都美…。

そして廊下を歩きながら奈都美、

「尾田君のお姉さんって、凄いのね~~。び~~くり~~。…って、言うか、なんで尾田君も…知ってる訳~~???」


そんな奈都美に伸永、

「えっ…???えっと~~。姉ちゃん、結構、僕にはオープンなんです。」


翔、

「かっかかか。お姉さんだから、まっ、オープンはオープンだろう~~。」


そんな翔に、

「バカ。いくら何でも、大の大人が…、しかも…仕事で、オープンって…。ある意味、家族でも、企業秘密って、あるでしょ。」


翔、空を見ながら、

「あっ、そりゃ、そうだ。」


「…って言うかさ。勝巳さん…、鞍替えって…???…んじゃ、加瀬優里亜…どうなるの…???」


奈都美の声に翔、

「いや…。それは…、全く…???…さっぱり。」

口をへの字にして。


懸命に資料を見続けている伸永。一枚、一枚、確認するように。


そんな伸永を見ながら奈都美、また伸永から薫る匂い。頭の中で、

「…あっ。」

そして翔の顔に、伸永を見る仕草。


翔、

「ふん…???」


奈都美、そして今度は鼻をクンクンと…。

翔、伸永に鼻を近づけて…。それでも…、首を傾げて、右左に…。


奈都美、その翔の顔を見て、くしゃりとして。そして、前を見て、腕組みをして、

「ふ~~ん。」


伸永、

「七瀬さん、どうかしました…???」


奈都美、

「あっ。いや…、ううん、なんでも。」





昼休みになっても伸永、その資料を見ながら弁当を…。


木綿子、葉月、

「尾田君、例の営業の…???」


伸永、

「えぇ…、はい。」


葉月、

「…で、あんたは何を探してんのよ…、ナツ~~???」


伸永の隣で、こちらも弁当を食べながら奈都美、スマホを葉月の前に…。


葉月、

「ん~~???…ル…モンド(Le・Monde)…???アパレル…???ブランド…???聞いたこと…ないけど…???」


奈都美、

「尾田君さ…。既に、会社自体は…立ち上がってんのね。」


伸永、

「そう…ですか~~。僕が姉ちゃんから聞いたのが、2ヶ月前ですから…。法人として立ち上がったんですね~~。資金も、投資で調達出来ているはずですから…。」


「ふ~~ん。そこに~~、勝巳さんが専務で…。」


木綿子、葉月、

「へっ…???何の話…???」


葉月、

「それに…この…ル・モンドって…何…???」


奈都美、いきなり両目をキョロキョロと…。

「尾田君…、これって…話していいの…???」


「…って、なんであんたが尾田君から許しをもらう…???かかかか。」

葉月。


奈都美、舌をチラリと、

「あっ。そっか…。かかか。」


伸永、

「いいと思いますよ、ただ。」

資料を見ながら、弁当を食べ、そしてペットボトルのウーロン茶を一口、

「シークレットですけど…。」


木綿子、いきなり、

「何…???その…シークレットって…???」

般若の形相に…口をすぼめて…、葉月を見る。


葉月、右手を振って、

「私が知るわけないじゃん。」


奈都美、

「あのね。ここだけの話…なんだけ…ど~~。」


木綿子、葉月、

「うんうんうん。」


「営業の勝巳さん。ここ、辞める…らしい…。」


木綿子、

「へっ…???うそ。ほんと…???」


「うん。」


葉月、

「なんで、なんで…???」


「鞍替え…する…らしい…。」


「ど、どこによ…???」

木綿子。


「それが~~。ル・モンド。」

スマホの画面を指でトントンと。


木綿子、葉月、

「へっ…!!!!うそっ!!!マジ…???」


木綿子、

「え――――――――っ!!!」


「ユッコ、声、おっきぃ。」


「あっ。」

周囲を見て、

「ごめん…。思わず…。」


奈都美、

「しかも…勝巳さん…、専務に抜擢。」


葉月、

「うそ―――――――――っ!!!!」


奈都美、泣くように、

「カ~~ンちゃん…。」


葉月、詫びるように、

「あ~~はははは。は。」


奈都美、

「ふん。…で、今、尾田君がじっくりと見ているこの資料。キャンペーンのデザイン…考え中~~。このキャンペーンが終わったら…、会社辞めて~~。そっちに…。」





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