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今のままで…いい…。 vol.029 瀧澤、内海、「一件落着。」

木綿子、スプーンを置いて。そして腕組みをして、

「まっ。ナツが、そう言うんなら。そして…、部長から言われたんじゃ…。」

そして、

「オシ。」


葉月、

「なに、ユッコ。」


「ナツ~~。翔があんたを泣かすときがあったら、私に言いな。」


葉月、

「おっと、出た~~。男気質。」


木綿子、

「けちょん、けちょんにしてやる。」


奈都美、

「まぁ…、翔も…、要は…課長から背中押された~~。な~~んて、言ってたから…。」


葉月、

「へぇ~~。課長から…だったんだぁ~~。」





そして、それから奈都美、瀧澤にも報告して、

「…と、言う事で…。」


瀧澤、

「オーケ~~。うん。ナッちゃん。グッジョブ。うんうん。」




そして内海も翔から報告されて、

「よ~~くやった~~。よ~~し。」




瀧澤、内海、

「一件落着。」




そしてその後、2、3回デートを重ねて、噴水のある公園で、ファーストキス。


奈都美、

「加瀬さんとも、こんな風に、キス…したんでしょ。」


そんな奈都美に翔、

「おま…、バ~カ。こんな時に…。んな訳。ねぇだろ。」

そして奈都美の肩を抱いて、

「俺の前で、あいつの事は、言うな。」


奈都美、翔の首筋に顔を埋めるように、

「うん。分かった。」



数秒後、

「…しっかし…、ここって…、凄いよな。」

あちらこちらを見ながら翔。


奈都美、翔の首から顔を上げて、

「…ん…???」


「…いや…。この…時間…。多分、ナツと一緒じゃなかったら…俺ひとりじゃ…ここ…???」

後ろを首だけ捻じ曲げて見回して。


奈都美も、右左見て、そしていきなり、

「ぷっ。うそ…。いやいやいや。…なんでこんなにいるの…???…カップルばっかり…。」


翔、

「俺に訊くなよ。」

そして、

「俺たち…ここに来た時、こんな…、いた…???」


その声に奈都美、懸命に首を左右に振り。


翔、

「だよな~~。」

そしてまた数秒…、

「いや…、逆に…動き…づらく…なんない…???」


奈都美に、翔。そんな翔に奈都美、

「ぷっ。」


翔、

「いやいや。…んな…、笑って…。」

また左右見回して…。


するといきなり左腕掴まれて、翔、

「へっ…???」


奈都美、

「行くよ。」

奈都美、立ち上がって、堂々と…。


翔、

「え~~~~~???」


堂々と歩く奈都美の後ろを、左手を掴まれてコソコソと歩く翔。


「こんなところにいたら、エッチできないじゃん。」


その声に翔、

「うそ…。」


「ふん。うそ。」


「えっ…???…って、おぃ。あた。」

変な歩き方で、アスファルトに足を引っ掛けて。


奈都美、

「そんな変な歩き方してるから~~。かかかか。」


「…って、おまえが、引っ張ってるからじゃん。」


そして奈都美、

「…でもさ~~。」


翔、

「あ~~ん。」


「加瀬優里亜…。優しかったんでしょ。」


後ろを振り返り、ようやく安心したように翔。

前を向いて、

「…ん…???まぁ…、確かに…、最初の方は…。…けどさ、あいつ…、東京朋凰大だろ。滅茶苦茶頭いいじゃん。…で、結局は…、俺…、全然、釣り合わないじゃん…って…。」


奈都美、

「……。」


「確かに、あいつの方から、アプローチ…。…けど…。ナツだって知ってんだろ。営業の…。」


奈都美、

「…う、うん。」


「勝巳さん…。営業の花形。そんな人から誘われたんだぜ。とうしようもねぇだろ。それに、あの頃、あいつ、滅茶苦茶仕事、仕事。しかも、仕事出来る人に憧れているって…ピション、濃かったからさ…。」


奈都美、

「……。」


「…でも。…仕事って、そんなもんじゃないって…。チームってのが…あんだろ…???…って…。言ったけど…。けど…、結局は…。」


奈都美、

「仕事を…取った。」


「あぁ…。」

ビルの明かりを見ながら翔、

「入社した時は…、あんなじゃ…なかったんだけどな~~。」


そんな翔に奈都美、翔の左腕に絡みながら、

「加瀬優里亜の事ば~~っか、言ってる~~。」


翔、

「えっ…???」

少し間を置いて…、

「…って…、あいつの事、話してきたの…、そっち…。」







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