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ドライアド

ドライアド。

ファンタジー物の代表的上位精霊。

さて、獣人、昆虫人らが存在するこの物語の世界。

彼らはいったいどんな存在なのか?

少しずつ語っていきたいと思います。

完全機械化艦隊の戦いで無限機関が手に入ったので、どんどん外宇宙へ…とはならなかった。


とにかく人手が足りない。仕方ないとはいえ、この数年で何回も戦争が起こり、人口、特に働き盛りの年齢の男が減っているためだ。

まあ今のところ燃料も鉱物資源も十分足りている。

食料もだ。外宇宙に資源探索に慌てて出る必要がないのだ。

むしろ内政に力を入れ、国民生活を豊かにするほうが大切だろう。


あと、最近知ったことだが、帝国もサーカ、トークォも一夫多妻、一妻多夫が認められているそうだ。

外宇宙への進出時の多くの事故により結婚適齢期の男が減ったためにそうなった。

それにここ数年の戦争が追い打ちをかけたという訳だ。


メーダ、カーツ、ノージ、ビース、ドラゴン4姉妹…。この8人が俺の嫁候補ということになっていて、8人の間で話し合いもすんでいると最近知ったんだが…。

実年齢はとにかく、カーツとノーダは見た目が高校生くらいなので(それを口実に)全員に結婚云々はもっと落ち着いてからと言ってある。

実際、みんなかなりの美人である。俺なんかにはもったいないくらいだ。


実際、まだまだいろいろと多忙である。

それでも将来のために資源探査は銀河系内の各航路近辺の恒星系だけだが行っている。それなら危険も少なく、小規模な艦隊でも大丈夫だからだ。


そんな時、ヨーダ大将が久しぶりにやって来た。帝国との軍事協力の交渉に参加した帰りだそうで。


「あの皇帝はとにかく気前がいいわねぇ。」


和平交渉での情報公開、技術供与で帝国に派遣されたそうなんだが、技術、情報共に一切隠そうとせず、サーカ側に提供したそうで。


「何かウラがありそうなので警戒するように言ったんだけど、技術陣は大喜びで…。」


まぁ気になるのも当然だ。処理に困った危険な技術や産廃とかを押し付けようとでもいうのか、と思ったが…


「きちんと各技術や発明のリスクとかも説明されるので、危なそうなのは受け取らなかったわ。」


特に多かったのが生物兵器関連の技術だそうだ。宙獣艦以外にもいろいろな生物兵器が研究されていて、試作品も多く提供された。


うちやサーカ、トークォ、旧帝国も同じだが、他の惑星から何かを持ち込む場合は母星から離れたところで事前に十分な調査を行ってからになる。


旧帝国から受け取った実験品・試作品の調査の中に奇妙なものがあったそうだ。魔法で厳重に封印されたものだ。


「どうやら植物関連のモノだということくらいしか分からなかったらしい…でけど、単なる植物ではなく、動物の細胞も混じっているような…。」

「で、うちにお鉢が回ってきたと。」

「何と言っても、あの元皇帝陛下が危険だから処分した方が良いと言う位のものだし…。」


元皇帝自身もそれが何なのかは詳しく知らないそうだ。とにかく、危険な生物兵器を封印したものだということしか分かっていないらしい。


「なにぶん機械化艦隊の暴走で多くの貴重な記録が失われたからのう…ってか?」

「一言一句同じとは言わないけど、似たようなことを言ってたわ。」


彼女としては、正体不明なものは受け取らない方がいいと思っているんだろうが、別部署の専門家のいうことを無碍にはできないのだろう。


ということでドラゴン4姉妹とホークォに調査・鑑定の依頼があったのだ。

調査機器の管理のためにノージとビースも参加した。副官であるメーダは当然同行する。

そうなるとカーツだけ置いていくわけにはいかない。後が怖いし。


「結局いつものメンバーですね。」


フリーダムフィールドで行くことにしたので、艦隊運用責任者のシャーチも同行する。

何か悪い予感がしたんでフリーダムフィールドを出したんだが…。


『ヨーダ大将、何か企んでるんじゃないだろうな?』


正確に言うと、俺に関わらせて流れの中で面倒ごとを押し付けようとしている…んだろうなぁ。


「悪気はなかったのよ。」


と後から言う彼女の姿がありありと思い浮かべることができる。


元皇帝から危険と言われたからだろうか警備は厳重だ。小惑星上の研究施設には多重結界が張られ、周囲には破星砲艦まで配置されている。何かあったら施設ごと吹っ飛ばすつもりなんだろう。


「これが…。」


アニメとかではよく見るが、クリスタルのようなものの中に封印された二人の美女。

肌の色は薄く、背中や腰のあたりからつる草のようなものが生えている。


「ドライアド?」


ファンタジー物によく出てくる植物の精霊だ。その二人の間に大きな種子のようなものがある。


「何か、二人であの種子みたいなものを封印しているような感じですね。」


依頼は結界の解除。それ自体は難しくない。


「何だ?」


封印が解かれたと同時に、種子が発芽。鋼鉄製の壁さえ突き破り、一気に成長し施設中を覆い尽くしてしまったのだ。

俺とドラゴン4姉妹、カーツは魔法結界が張れるので大丈夫だったが、多くの研究者、職員が植物に取り込まれてしまった。


「ノージ!ビース!」


二人は結界が張れない。カーツとアーザが辛うじて二人に結界をはったが、二人とも謎の植物に取り込まれてしまった。

ノーダとカーツが二人を助けようとするが、


「今は無理だ!さがれ!艦に戻るぞ!」


竜化したマミヤが俺たちをつかみ、クージョが火系魔法で植物を撃退しつつ艦に戻る。


辛うじて、全員艦に戻れた、艦にも植物は迫ってくるが、アーザの結界がそれを阻んでくれている。


「急速発進!」


メーダの指揮下、艦が離陸する…と同時に、施設が爆発し始めた。


「危険な研究物を破壊するためってことか?」


シャーチが苦々しげに呟く。


「ノージ…ビース…。」


爆発はなおも続き、爆炎がコロニー全体を包んでゆく。これでは、いくらカーツとアーザの結界でも…。


「あれは?」


ホークォが叫ぶ。

爆炎の中から何かの影が浮かび上がる。


「木…なのか?」


宇宙空間に巨大な木が立っている。何万もの枝…いや、蔓が周囲の岩塊を集め、根を張り、枝葉を広げている。


「破星砲艦が!」


研究施設を包囲していた艦が破星砲を発射した!

が…


「効いてない。」


多数の蔦と枝がバリアのように破星砲を防いでいる。効いてはいるのだがそれを上回る速度で蔦や枝が成長し、ダメージを与えることができていない。ついには成長した枝や蔓が破星砲を破壊してしまった。


「ノージとビースに張った結界は何日もつ?」

「3日は大丈夫じゃ。」

「あの結界は救命用の結界だから、生命維持もその位は大丈夫よ。」


ということは、3日であのバケモノを倒して、彼女たちを救助しなければならないのだ。


ホークォがここでファインプレーをしてくれていた。あの二人のドライアド(仮)を助けていたのだ。



森の精霊であるドライアド。獣人に対して植物人というところでしょうか。

彼らと帝国との関わりは?

そして、彼らはどこからやってきたのか?

そもそもどのように生まれたのか?

次回「イズモ族」

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