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内政

地球との戦いも終わり、やっと共和国の内政に取り組む時間ができた。

現実世界では、財界、政界の各種しがらみで改革がなかなか進まない。


新設国家である銀河共和国と完全に崩壊した日本。

どちらも新しいことをはじめやすい状態である。


さて、何を始めるのか?

戦闘がひと段落したところで、軍備の整理をしておこうと思った。

国防は大事だが、適切な規模でなければ財政を圧迫する。

近隣に人が住む惑星がないし、資源に困っているわけでもないので防御主体での軍編成でいいだろう。


破星砲艦は共和国の防衛用にも配備した。改造を加えて(と言っても強化魔法付与だけ)連射を可能にした。

他にも新型破星砲システムも作った。艦とは違うものだ。アニメネタの……。

まぁ、危険すぎるとみんなから反対され、お蔵入りしているが…。


機動兵器だが、MSは実は被撃墜率が高い。大きい分、的になりやすいからだ。

魔法帝国との戦闘では、火器の撃ち合いではなく、格闘戦の方が多かったので目立たなかったが、戦後の訓練では流線型の機体で的が小さいキョーバの方が成績が良かった。


俺やメーダ、カーツたちのMSはオリハルコン製なので、撃墜される可能性はほぼ無い。さらに魔法強化、防御まで組み込んでいるのだからもう無敵と言っていい。


結果、MSは魔法が使えるエースパイロットの専用機として配備されることになった。


さて、ここで少々問題が…。地球人以外は脳波がやや弱いため、音声入力も併用してMSの操作を行うということはすでに説明したと思う。


これにMS用の魔法が加わるとまた大変なことになった。印を組む時のポーズが戦隊モノの変身ポーズみたいになってしまうのだ。 

このポーズ中にやられるという恥ずかしいことにはなりたくないものだ。

まぁ、防御魔法は魔法陣で機体に書き込まれている常時発動型だから、印が必要なのは一部の攻撃魔法だけだが。


魔法対策も行った。

共和国に向かう航路に対魔法結界を設置した。これで空間転移魔法は使えない。

できれば全域を覆いたいところだが、それは今後の課題。


防衛費が結構かかるが、木星から水素ガス等の燃料がほぼ無限に手に入るし、鉱物資源も小惑星から十分に手に入る。だからそちらは問題なかった。


しかし、食料はそうはいかない。

実は食糧供給が人口増についていけてなかったのだ。

敗戦した地球が貧困化し、共和国から地球の民間への食糧配給をしたのも原因の一つだが。


農地の拡張は簡単には進まない。食料工場もすぐにはできない。小惑星内では限りがあるし、月面もドーム等を作ってその中に農地や工場を作るのだから時間がかかる。


魔法帝国から鹵獲した闘魚。名前はリヴァルというそうだ。こいつらの養殖も頑張っているのだが、飼料が足りない。スライムを使っていたが、増産には到底足りない。


宇宙生物の養殖のために帝国から技術者を派遣してもらった。

「はじめまして。」

昆虫型の獣人…いや、虫人。インセクターか。カブトムシのような外見で、某休載ばかりでいつまでも完結しないマンガのゼ〇トールを思い出した。名前はゼークト…。


宇宙生物用の餌となる植物を育てる技術者である。

植物と言っても動き回るトレントのような植物だ。

名前はリリル。植物モンスターを品種改良して作ったそうだが、おとなしく、人を襲うようなことはない。


月面に新たにリリル用のドームを作った。あとはリリルが勝手に土を自分で耕して増えていく。

葉っぱと果実が飼料になる。これらはゼークト達昆虫人の主食でもあるが人間や獣人には苦くて食べられない。栄養はかなり高いので調理法で何とかならないかと研究はさせている。


月の土壌がリリルにあっていたようで養殖は順調。当然、リヴァルの養殖も順調だ。軍事兵器として使われるくらいだから成長も早く、病気にも強い。

と殺は魔法とMSの訓練にもなる。優秀な者たちが育つ上に食糧増産にもなっている。


クァイドからリザードマンたちをスカウトしてきた。水中での闘魚の飼育の仕事をしてもらうためだ。

高速での水中移動と超硬質なウロコで闘魚に噛まれても平気だという強者。魔法でウロコを強化しているのかと思ったがそうではないらしい。だが、強化しているのは間違いない。


「闘気とか…スキル? だったりしてな。」


獣人の身体能力が高いのは魔法力が体力に影響しているらしいから、これもそうなのか?


そういえばインセクターたちの外骨格もとてつもなく硬い。生物学的にはありえないほどに。

獣人種は謎が多い。進化の形としてもおかしい。

サル→ヒト

というような進化の道筋が見えない。他惑星から連れてこられたからなのかもしれないが、獣人たちに聞いても自分達の進化元となる生物の心当たりはないと。


あと、獣人同士の混血が一切ない。

本人たちも何故だか分からないが他種の獣人との婚姻は考えられないという。


遺伝子とか調べたところ、結婚等は可能だそうだ。もちろん人とも。


深く考えても分からない。まぁそのうちドラゴン娘たちに調べてもらおう。

例外はあった…。


「わらわは主様とならOKじゃよ♡」


地球占領時に各国が保有していた核兵器は全てわが軍で没収した。それらは太陽系外縁のアステロイドベルトで爆雷として再利用させもらうことにした。


日本については、とりあえず消費税は廃止。

N〇Kも。

破星砲艦開発に関与していた主要企業には多額の賠償金を課した。


政治は官僚の全知識を魔法で吸い出し、全公文書、内部文書とともにデータベース化、メカロボに記憶させ、政治を最適化させることにした。


記憶を吸い出す際に、多くの不正、汚職が明るみになった。


「汚職に関わった者に容赦する必要はないわよね。」


アーザよ、ニコニコ顔で怖いこと言わないでくれ。

汚職の関係者と分かった途端に魔法が変わったようだ。

関係者の顔色も劇的に変わったし…。


「うるさい。だまれ。市民はお前らの何倍も苦しんだ。」


マミヤよ。無表情でいうと悪役みたいだからやめてくれ。

官僚から政治家と企業のトップ連中の汚職がバレたと知れたんだろう。逃亡を図ろうとした政治家や企業トップもいたが、みんなで素敵な別荘に住むことになった。


「収納魔法にあんなの入れといて大丈夫なのか?」

「特に問題はありませんわ。」


出てきた人たちはとんでもない顔色をしている。中はどうなってたんだろう?


「静かだし、適温だよ。な~んにも苦しいことも怖いこともないよ。」


カーツがあとで教えてくれたんだが


「あの中は完全に無音で真っ暗なんじゃ。自分の声さえ聞こえん空間じゃ。」


なんかの実験であったな。確か、感覚遮断実験か。

まぁ、人権的にどうかと思うけど…


「記憶は消しときますね!」

「お姉ちゃんにまかせなさ~い!」


ノージにビースよ…笑顔で言うことか?


とにかく、政治・経済の情報、ノウハウを提供することによって地位を保とうとしていた政府や経済界の上層部の浅い考えはドラゴン娘たちの魔法とメカロボによって粉々に打ち砕かれたのだ。


戦乱その他がいろいろ続いたので、しばらくはこの平和が続いてほしい。


自分についてきてくれた人たちのためにも、内政を充実させて平和な星を作りたい。

平和な時はなかなか続かない。

矢上たちにもいつの間にか、他の星とのしがらみができていた。


銀河魔法帝国が倒れ、新たな銀河の秩序が構築されつつあるが、まだまだ各地に様々な火種が残っている。


次回「反乱の惑星」

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