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決着

超巨大艦の出現で劣勢の矢上たち。

何か考えてはいるようですが、少々の兵器では挽回は無理そう。

さすがの破星砲でも無理っぽい。


さて、何を企んでいるのやら…

圧倒的な戦力差に加え、機動兵器も劣勢だ。だが、何とか戦線を維持できているのは…


「敵はかなり破星砲を警戒しているようですね。」


戦力差に任せた力押しで来てもよさそうなのに、アステロイドを排除しながら進軍してくる。

おかげで艦隊への攻撃が薄く、被害が抑えられているのだ。


「前の戦闘で艦隊が全滅したからな。さすがに皇帝様とはいえ、無茶な被害を出すような戦法は取れないんだろ。」


だが、さすがにアステロイドの壁も少なくなってきた。


……のではなかった。


突然、宇宙空間に巨大な魔法陣が出現した。

全長数百キロはあろうかという巨大な魔法陣。


アステロイドシステムとレーザー光による超巨大な魔法陣による解呪魔法。

これがもう一つの切り札だ。


「解呪魔法が効いてきているようです。」


大きい分、様々な呪式、術式を組み込まれており、威力は絶大だ。


メインとなる五芒星の各頂点にはドラゴン4姉妹とカーツが陣取っている。

他のドラゴン族を差し置いてカーツがこの大役を担ったのは彼女の普段からの努力の賜物だ。


それと…


「カーツは魔法帝国皇帝と何らかの縁がある者なのかも…。」


そう考えると、あの強大な魔法力と成長速度もうなづける。だが…


「カーツはカーツだ。おれのかわいい巫女さんだよ。」



魚たちが逃げ出している。

艦隊行動も滅茶苦茶になり、個々の艦の防御結界も揺らいでいる。

一部では同士討ちも起きだしている。


こちらの防御魔法にも影響は出ているが仕方ない。肉を切らせてなんとやらだ。


「強襲揚陸艦隊!ラム戦用意!突撃せよ!」


アステロイドの陰から強襲揚陸艦隊が現れてラムを展開した。ラムには解呪魔法の魔法陣が描かれている。こちらは巨大魔法陣と同系統の魔法なので影響は受けていない。


ただ、魔法陣で強化したタイプの艦や機動兵器は弱体化していて戦力にならなくなっている。

少ない戦力で敵旗艦を落とさなければならない。


大混乱している敵艦隊の間をぬい、ラムと砲撃で蹴散らしながら進む。

だが、旗艦周辺の親衛隊であろう艦はやはり優秀だ。体制を立て直し、わが艦隊を迎撃してくる。


お互い少数精鋭同士の戦いとなった。


多くの艦が敵旗艦への突入に成功した。

ラムで突き破った穴から敵旗艦内にMS、VOT、キョーバらが大挙侵入していく。空母艦隊からはVOTのコンテナ弾が雨あられと撃ち込まれる。


さすがの親衛艦隊も手に負えなくなったようだ。


同時に新たな巨大魔法陣が宙に描かれだした。


こんどは眠りの魔法だ。


魔法陣が巨大な分、様々な術式が編み込まれているので、個人の魔法能力ではとてもではないが対抗できない。覚醒魔法で対抗しようとしたようだが全く効かず、奮闘していた敵親衛艦隊も沈黙し始めた。

味方の敵旗艦内に入るのが遅れた者たちや宇宙戦艦内の魔法耐性の低い者さえも眠ってしまったくらいだ。


敵艦隊の動きはほぼ止まった。あとは旗艦のみだ。


皇帝を倒すか、捕虜にすれば終わる。だが、これだけの艦隊を率いる者だ。恐らく魔力も絶大だろう。

どうする?


「敵旗艦に突入する!」


フルアーマー装備のドラグーン。

ノージ、ビースの力作だ。

敵艦への突入用に追加装甲が変形し、ドラグーン自体がラムのような形状になる。

白兵戦用の新装備も追加され、敵砲火に耐えられる特殊装甲に加え、魔法防御もドラゴン娘により完璧だ。


「これなら、必ず…」


自分に言い聞かせるようにつぶやいた。


「皇帝のところまで一気に行くぞ!」


生物艦の脳にあたる部分が指令室だろう。ビームシールドと可変装甲で機体自体をラムと化して、敵艦に突っ込んだ。


…んだが…。


『皇帝を確保しました!』


………早い、早いよ。通信障害がなくなって最初に入った報告がこれかよ。


なんとも間の抜けた感じで戦闘は終了した。

戦い足りないとかいう不謹慎な考えさえ浮かんでしまう。まぁ。被害者がこれ以上出ないですむならそれが一番だ。


「すごかったのは周りとシステムで、皇帝ではなかったということですね。」

「じゃが、顔を晒していなければ確保は難しかったのではないかのう?」

「アホだなあいつ。」

「あら、ノーダがそれを言いますの?」

「でも、間違いなく間抜け。」

「魔法はすごくても、使う頭がなければダメなのよ。」


戦闘がすんでほっとしたのと、まだ戦闘の興奮がおさまらないのだろう。みんな普段よりおしゃべりだ。


まぁ、皇帝が全軍事を掌握して最強である必要はないわけで……。

だが、フルアーマー、フル武装で発進した俺の立場はどうなる?


「せっかくかっこいいデザインにしたのに。」

「かっこよくて高性能なの作るの大変なんですよ。」

「なんか…正直スマンかった。」


俺のせいではないんだが、なんとなくノージとビースに謝った。


兎にも角にも戦闘は終了した。

敵艦隊がアステロイドの排除を優先したおかげで被害者はそこまで多くなかった。


どうにか無事に帰れそうだ…が…


超巨大魔法陣でどうにか敵艦隊を撃破。

なんとか戦争は終わった。

敵が破星砲を恐れるあまり、アステロイドの破壊にこだわったおかげで艦隊の被害も少なかった。


だが…

次回「次の戦い」

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