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のじゃロリ参上!

「誰かつけてきてる。」


マミヤは風魔法が得意なだけあって周りの気配を感じることに長けている。

とは言ってもみんな気づいていた。

猫耳少女かな。人間の女子高生…までいかないな。中学生くらいの体格と見た目だ。

栗色の髪の毛と同色のしっぽ。和服っぽい服装が似合っている。


「つけてきてるというか、声をかけたくてかけられない女の子というシチュみたいだな。」


ノーダよ、お前はマンガとアニメに毒され過ぎだ。


「何か用かしら?」


クージョよ、ストレート過ぎだ。しかも超上から…。思いっきり怯えてるぞ。

もふもふのしっぽを見ると、キツネ少女かな?


あたふたしながらもなんとか伝えた話をまとめると……


「自分には身寄りがなくなったから雇ってほしい。できれば宇宙船に乗りたい!」


だそうだ。別に構わないと思うんだが、こういう場合も傭兵の契約と同じような手続きでいいんだろうか?

傭兵以外の仕事で異星に行く人もいるだろうし、どうなんだろう?


「正規の手続きを取らないとあとあと面倒ですよ。」


アーザよ、極めてまっとうな意見だが、密航してきたお前らが言うことか?


「まぁ、せっかく立候補してきたのだからメーダたちに相談してみよう。」


手続きとかを押し付ける気満々です、はい。


最終的な契約については雇用代表者の立ち合いが必須だとか。

彼ら獣人にとって契約は神聖なもの。決して破ることはない、というのがギルドの説明。


『うちの国の政治家たちに聞かせてあげたい…』


猫族 俊敏さと高い戦闘能力を誇る。

犬族 持久力とパワー、強靭さが売り。真面目で規律正しい。(狸系、狼系も犬族系になるらしい)

兎族 聴覚等五感が鋭い。隠密行動を得意とする。

真面目で規律正しい犬族がリーダーとなり猫族、兎族を統率する。


犬族が艦の運用、猫族が戦闘。兎族は鋭い五感を生かして索敵や機器管理に当たってもらう…というのがメーダの説明だ。


が…、なんで女性(メス?)ばかり雇った? 任せるとは確かに言ったが。

いや、別に文句を言う気はないが。

まぁ同じ女性同士のほうがやりやすいと選んだのかもしれないし。


だが、俺は聞いてしまった。メーダ達の恐ろしい企みを……


『もふもふ……もふもふ…♡』


いつの間にか女性用の各種施設が充実している。乗組員室はきれいに改装され、オサレなカフェまで…。

ノージにビースが忙しいと言ってたのはこのことか。


あの少女(やはりキツネ少女でした。)はメーダの助手兼自分の給仕とした。(メイド服を着せたのは俺ではない!)


名前はカーツ。


キツネ人は稀少らしく、ギルドの人も驚いていた。

行動も違っていた。獣人へのレクチャー(自動学習装置による)の間、手の空いているものは自由に艦内を見物してよいとしたのだが誰も行こうとしない。

食事なども決まった時間に一斉に行く。厳しくしつけられた盲導犬とかのようだ。

あのキツネ少女だけは艦内をくまなく歩きまわっていたそうだ。


「カーツちゃん、しっぽが増えてないか?」


しっぽが3本に増えている。


「学習装置でのレクチャーのあと増えたのじゃ。隠していたが前は2本だったぞ。」


前に増えたのは第二次性徴の時のようだ。成長したら増えるのか?

それに魔法力も。他の獣人も魔法力はあるが、彼女のは別格だ。


「カーツちゃんはどこに住んでいたんだい?」


「山奥のツバラ村じゃ。神聖なお狐様のお世話をしながらくらしていたのじゃが、地震があって両親を亡くしての。村の被害もひどいので最近町に逃げてきていたのじゃ。」


別種族で自然の多い地域に住んでいたのなら魔法力が強いのもおかしくないか。


「それでほかのみんなとなじめないのか?」


「違うのじゃ。あやつら何か、変な感じがするのじゃ。嫌な感じなのじゃ。何かに取り憑かれとるというか……そんな。」


ところで……。


「その話し方は誰に教わった?」


「メーダ様じゃ。これこそわらわに相応しい話し方なのだそうじゃ。」


見事な『のじゃロリ』……。この子は巫女服か和風メイド服のほうがいいかもしれない……。


じゃなくて、何をやっとるんじゃあいつは?


……でも、巫女服は用意しました。


とりあえずカーツについてはドラゴン娘たちに相談してみた。魔法の指導はしてくれるそうだ。


「あの子、魔法の指導受けたことあるんじゃないかしら。」


「それに獣人たち。洗脳か何か受けている可能性がある。おそらく呪いの類。」


命令に忠実なのと異種族間で争わないのは呪いのためか。

それより重要なのは、この星に魔法が存在しているらしいということ。いや、していた…?


「解呪はできるか?」


「簡単ですわ」


洗脳ではなく呪いにしたのは複数世代に渡って効果が持続するから。

つまり、かなり昔から洗脳は続いていた。この星全体に渡って。

さて、カーツはなんで呪いが効いてない……いや、かけられていないのか?


「山の中に住んでいたと言っていたな。ギルドでも町でもキツネの獣人は一人も見なかったし。」


だからカーツたちは洗脳を免れた……?

いや、彼女も魔法を知っているとなると彼女たちが呪いをかけた側、少なくともそれらに関係がある側かもしれない。

とにかく誰かがこの星の獣人たちに呪いによる洗脳をかけた。

いったい何のために?

一見平和だが、謎多きもふもふの星 クァイド。

人員の補充を終え、出発しようとする矢上たちに謎の艦隊が襲い掛かる。

彼らは一体…?


次回「襲撃」

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