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代替③
──西暦20XX年代の未来──
ひかりが帰った後、ドクター・フォーマットは、もくもくと配電盤の復旧作業を行っている。
配線は、ひかりが滅茶苦茶にしたため、ほぼ引き直しだ。
……想定外のコストを消費してしまった。
ドクター・フォーマットは、今後ひかりに振り分ける予定の作業の内容を修正し、最適化してゆく。
──そもそも今回の不具合も、ドクター・フォーマットが意図的に仕込んだ不具合だ。
仕事がなければ、人間が働くことができない。
だから、保全員の人間が手を動かせるように、何らかの軽微な不具合を日常的に作り出す。
……ままごとのネタの不具合モドキが、本物の不具合に発展したのは初めてだ。
ひかりの作業で、大学のいたるところが停電した。
配電盤の復旧を終えたドクター・フォーマット。
8本の腕で手際よく扉を閉め、メインブレーカーを入れる。
大学に、再び電力が戻る。
──戦前からの遺物が放置されているサーバールーム。
ここに、埃を被って遺棄されている古いAIサーバーがある。
そのサーバーのファンが回転を始める。
風圧で埃が吹き飛ばされる。
青色の電源ランプに、銘板が照らされる。
PROMETHEUS
その銘板には、こう記されていた。




