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この異世界に救済を  作者: 秋月良羽
第3部 ギフト戦争
201/202

第201話

『この異世界に救済を』以外にも以下の作品を投稿しています。


『水晶』(「小説家になろう」で投稿中);https://ncode.syosetu.com/n5361ga/


『ウィザーズ コンダクター』(「カクヨム」で投稿中);https://kakuyomu.jp/works/16816452219293614138


興味のある方は、ぜひ読んで見てください。


宣伝以上。


前回までの『この異世界に救済を』のあらすじは、電車に轢かれそうになった達観有輝は、世界管理局へと飛ばされ、そこでフォングラ崩壊を阻止するためには、どうしても有輝が必要とされ、フォングラという異世界へとイルアーナ=レイスリとともに連れていかされるのだった。その中で、フォイリに出会い、スペーグラ活動を始めるようになった。フォイリとの悲しい別れの後、グルアルラ国からアルーラファル王国のフロンティラ領へと逃げ、フロンティラ領主の保護のもとにスペーグラ活動を再開するのだった。そんなかで、新たな仲間にクリード=フィナレが加わり、「バウルバウル」の討伐依頼で、有輝はついに自身の武器である「七玉宝珠」となぜか「バウルバウル」という小さなマスコットの生物を手に入れるのだった。

一方で、三勢成璃もまた、フォングラ崩壊阻止のための必要な存在として、世界管理局へと移動させられ、リナ=フライエンとともにフォングラへと派遣されるのだった。場所は、有輝達と異なって、アルーラファル王国ではなく、和奈倉という国に到着し、スペーグラとなるのであった。


 時を進めましょう。

 何度も何度も、二国の軍隊や攻めてきて、それに対処していきます。

 そんなことをしていたら、回復する時間はあれども、完全に魔力を回復させることはできずに、疲弊していくのです。

 体力においても、そう―…。

 私もかつて、モンスターの群れと対峙してしまいまして、その時、臨時で組んでいたスペーグラランクを偽装していた奴らが、すぐに逃げ出してしまい、私一人で対処するしかなかったのです。

 その時は、もう、一心不乱に私は頑張ったのです。

 モンスターの群れを全滅させるために―…。

 モンスターを全滅させて、モンスターを見ると、ゴブリンばっかりで、オークがその一割の中に混じっていて、ボスはオークリーダーとか言う、一回り大きなオークだったのです。

 本当に、あの時は良く、私も戦えたものです。

 今となってはできるかどうかは分かりませんが、モンスターの群れが襲ってくるのを対処するのは大変ですし、私の時は百ぐらいなのでしょうけど、エバグリドと有輝達は、優に千を超える相手をしているのです。

 そういう意味では、とっくに私よりも実力があると言っても過言ではございません。

 決して、私の実力が劣っており、スペーグラランクを詐称しているわけではありませんよ。ちゃんと、試験を受けたり、依頼を真面目にこなした結果ですよ。

 文句は言わせません。

 と、そんなことを長々と語ったとしても、意味はありませんが、今の有輝達やエバグリドに対して、アホだと言えるのは、今、私が語っている場面を本当の意味で生き残ることができた者のみです。

 さて、話を戻しましょうか。

 有輝達の方も―…。


 (ふう~、こっちも集中するのがきつくなってきた。

 だけど、まだ、「摂理者」で見たような二つ目の危機にはなっていない。

 疲れているんだけどなぁ~。)


 有輝は心の中でそう思いながらも、敵へと向けて「七玉宝珠」を放ち、火と風の攻撃で、敵であるグルアルラ国軍とアルーラファル王国軍を始末していくのですが―…。

 兎に角―…。


 (数が多い!!!)


 有輝にしても、数の多さに対処するのが難しくなりつつありますねぇ~。

 そんな中―…。


 「緑の玉をこっちへと戻せ。」


 「バウルバウル」がそのように言ってくる。

 私としても、ここが戦場だと考えると考えられるのは―…、あれしかありませんね。

 そして、有輝は「バウルバウル」に言われた通りに戻すのでした。緑色の玉を―…。

 そうしている間に―…。


 「!!!」


 有輝は気づくのでした。



 ◆◆◆



 少しだけ時を戻しましょう。

 有輝達の見える場所で、そこから見ていた現場指揮官の一人は、自らが弓術部隊を持っているのを知っていますので―…。


 (白兵戦では意味がないな。

 アルーラファル王国軍がいるから、敵味方が分からないから遠慮していたが、そんなことを言っている暇はないな。)


 この現場指揮官は、グルアルラ国軍に所属しており、ランスフィールド家軍ではない模様で、どちらにしても、まだ、私が語りの中で出していない七大貴族の中の軍隊に属している模様です。

 ああ~、まだ、名前は私の方から言うことができない家の軍隊です。ごめんなさい。

 そんな、実は知らないのですね、ということを言いたげな視線は止めてくださいね。

 私だって、禁則事項の類というのはあるのですよ。

 さて、こうなってくると、さっきの私の言っていた言葉から推測できる人もいるでしょう。

 つまり―…。


 「弓術部隊、矢を構え!!!」


 現場指揮官からしたら、味方を巻き込むことと、同盟している国を悪い方向に巻き込むことを比べれば、後者の方が問題であるが、フロンティラ領軍の殿を倒して、フロンティラ領軍を見つけて始末しなければマズイと判断しているのでしょうか、すぐに、考えを実行するのでした。

 そう、弓術部隊に矢を構えさせ―…。


 「敵のいる方向へ向けて、放て!!!」


 そう、命令される一気に、弓術部隊は矢を山なりになる軌道へとなるように放つのだった。

 有輝達のいる方向に向けて―…。



 ◆◆◆



 その矢の大群は、戦っている者達へと降り注ぐのでした。

 敵味方関係なく―…。

 そのような状況であったとしても、関係なく対処するかのようにして―…。


 (風を!!!)


 有輝は戻ってきた緑の玉から風を発生させ、矢がアルーラファル王国軍とグルアルラ国軍に当たるように、コントロールするのでした。

 矢の数は大群で全ての矢をコントロールすることはできません。

 有輝もそれは分かっていますので、できる限りという感じで、フィナレさんやイルアーナさんはある程度は矢に対処しながら、敵軍との戦闘をしないといけない状況ではありますが、無理な攻撃をせずに避けるのであるが―…。

 一方で―…。

 動きがほんの一瞬、鈍らせてしまうのでした。

 エバグリドが―…。


 「!!!」


 本人も驚きの感情を抱くのですが、これは、今まで戦いの中にあり、敵を倒していったとはいえ、ダメージが何もないわけではなく、その回復も完璧ではない以上、どうしても、どこかしらでいつも通りの動きができない時だってあるのです。

 それが、まさに、この時に訪れたのです。

 残念なことに―…。

 そして、その矢はエバグリドに一本突き刺さるのでした。

 毒矢の方が―…。

 その様子を見た敵兵は―…。


 「一人、やったぞ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――!!!」


 と、叫ぶのでした。

 自分の手柄でもないのに、このように叫ぶのは、自分がエバグリドを始末したことを戦功として、自慢して、報酬をたんまりと貰うためというのもありますし、出世のためもありますし、苦しめられたことによる鬱憤という感情が今のエバグリドを見て晴れていることからでもありましょう。

 私からしますと、最後の方の感情が最も最初に、現れたものになりましょう。

 まあ、これは私の考察に過ぎませんが、エバグリドに数百の兵士が始末されていたことを思いますと、そのように感じたとしても無理からぬことでしょう。

 さて、寄り道している場合ではありませんので、結論から申し上げますと、これが、二つ目の危機となります。

 そう、エバグリドは、矢を受けて倒れるのでした。


 (……あっ………………………………。

 ここまでか、私は―…。)


 エバグリド本人は、自分の終わりを悟ったのでしょう。

 ここで、自分の命が燃え尽きることが分かったのでしょう。

 皆さん、ここで重要なことは、燃え尽きるのと心残りが無くなるのは全ての面において関係しているとは限らないということです。

 そして、今日の語りはここまでです。

 皆さん、エバグリドはどうなるのか?

 次回をお楽しみに~。


 〈軽い気持ちの言い方をしては良くないだろ。人として、失礼だ。〉


第202話 に続く。


体調を崩したせいで、少しなのかは分かりませんが、休んでしまいました。

今、これを投稿している間は、外出も可能なぐらいに元気になっており、体調の方は万全に近い状態にあります。

再度、お騒がせして申し訳ございませんでした。

無理をしない程度に頑張っているつもりでしたが、そうでもなかったのが悔しいです。


さて、『この異世界に救済を』に関しては、投稿をお休みしても、2026年中に第3部は仕上がると思いますし、今、現在はメインどころに入っていますので、2026年の夏から秋にかけての間には、完成しそうな感じだと思っています。

そして、最近、頭の中で、有輝の方向性というのか、当面という形ではある程度決まってきたなぁ~、という感じです。まあ、フロンティラ領の動向という感じで―…。

まあ、ネタバレに近いことはここまでにしましょう。

次からは、エバグリドの過去篇という感じになると思います。

では―…。

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