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98 地面にへたり込んで、両腕で自分の体を抱いた

 私は、簡単には許せない。


 サリは自分がしでかしたことに対して、償いを果たしていない。

 いつか機会があれば、どうするつもりかと本人に聞いてみたい。


 パリサイド星域への避航と地球への帰還という尋常でない毎日の中で、昔の罪を蒸し返すようなことはできなかったけど、そろそろ彼女自身もけりをつけなくちゃいけないんじゃないかな。

 自分でけりをつけられないなら、私が何らかの助言をしてやりたい。




 アヤは水中の光の帯を見つめながら、サリにどう話しかければよいか、を考えていた。

 ストレートに言うのがいけないなら、それを示唆するような言葉を。

 でも、その前にレイチェルに了解を取っておくべきかしら。



 突然、照明灯を取り落としそうになった。


 なに!

 危ない!


 慌てて水際から離れた。


 体が!


 全身に異常を感じた。

 立っていられない!


 地面にへたり込んで、両腕で自分の体を抱いた。


 あ、あ、あぅ……。



 しっかりして!


 自分に言い聞かせ、いつも懐に入れている聞き耳頭巾の布とライラの石を握りしめた。


 落ち着くのよ!

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