486 脚色を付けると、こうなる
そこから先、ボニボニはかえって自分が驚くことになった。
イペの方がレイミを「懲らしめる」ことに積極的だったからだ。
脚色をつけて言うと、こうなる。
注意しておくだけでいいの?
懲らしめるだけでいい?
いっそのこと。
と、イペが言ったんだ。それに近いことを。
えっ。
いや、なるほど、それもいいかもしれない。
何しろ、人類は当分ここで生き延びなくちゃいけない。
どんなことにも慎重を期さないといけないしね。
と、ボニボニはイペにその先を促した。
そうよ。ユペーリオンのためにも。
ああいう女を野放しにしておいたら、誰かが迷惑を受けることになるわ。
いえ、迷惑なんて生易しいことじゃなくて、ひどい事件が起きるかも。
それを未然に防ぐのも警察の仕事じゃない?
ボニボニは、その言葉に飛びついたりはしなかったはずだ。
もっとイペを引き付けておかねばならない。
裏切られたらすべてがおじゃんになり、目論んでいたことが不可能になる。
そればかりか、トゥルワドゥルー、そして最も大切に思っている人、イッジに迷惑をかけてしまう。
それでは意味がない。
ありがとう、分かってくれて。
ここから排除したら?
でも、俺にも立場ってものがあるし、あんたを危険に晒すこともできないし。
でも、イペからこんな提案が出てきて、ボニボニはそれに乗ったんだ。
大丈夫よ。
犯人を仕立てあげることもできるわ。
イペはサスケイが自分を庇って自首してくるだろうと請け合ったんだ。
もちろん、ボニボニがそれを鵜呑みにしたはずがない。
もしそうなったら儲けものだし、可能性は期待できるとしても、そんなあやふやな話に賭けるわけにはいかない。




