表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

491/568

427 シェルタについて

「遅刻したかも!」

 双子のようなサリとアングレーヌは駆け込んでくるなり、ヘッダーを放り投げた。


 防衛部の広間、ここが会議の場。



「お嬢様方、レイチェル閣下のご挨拶が」


 イエロータドの咳払い。

 レイチェルは、大切なことを言おうとしているのか、いつになく難しい顔で、目があんた達、早く座りなさいよと言っていた。




「シェルタについて、知っておいて欲しいことがあります。あそこは」


 イコマはすでに聞いていたことだったが、レイチェルはやはり公表しておきたかったのだろう。


「シェルタ、あそこに避難することは考えられません。その理由を話します」



 ホメム、すなわち純正の人類の最後の生き残り、その墓場だという。

 そうだったのか、という声が上がった。



「ここ三百年間の間に亡くなったホメムはあそこ、シェルタに眠っています。実際は骨だけなんですが、その骨が数百体分、納められているのです。私は、そんな骨に意味はないし、神聖な場所だなんて思いませんが、屍の上に人が住むわけにもいかないと思ったわけです」



 洞穴という洞穴、もうすでに微生物の力によって分解され、あるいは水に溶けて跡形もないかもしれないが、その上に寝る者の気分はよろしからぬだろうという。健康に良くない影響があるかもしれないし。


「墓荒らしを恐れたりはしませんし、そこに魂が残っているなど、ばかげた考えもありません。ですが、避難所にするのは、あり得ないと思っていたわけです」



 ここユーペリオンで暮らしていける限りは離れるつもりはない。

 ここを離れざるを得ないほど、究極の選択を迫られた時には考えるけど、とレイチェルは話を終えた。




「では、前置きはその辺にして、始めましょうか。いい? イコマ、準備は?」

「いつでも」



 レイミ殺害事件を解明する時がやって来た。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ