421 決着をつけるしかない
本当にこれでいいのだろうか。
この考えが真実なのだろうか。
シルバックとジルが持ってきてくれた情報もある。
キョー・マチボリーから得た新しい情報もある。
でも、全く自信がない。
この二週間、何もすることがなくなって、考え続けてきた。
投げ出したくなったし、悩みに打ちひしがれそうになった。
昨夜は、迷いや恐怖で眠れなかったほどだ。
しかし、一夜明け、清々しい気持ちになって、自信が出てきたように感じた。
もちろん、朝一番のビールも影響してのこと。
もう、これ以上考えても、新しい考えが浮かぶわけでもない。
新たな情報がもたらされるわけでもない。
決着をつけるしかないのだ。
「チョットマも、そろそろ、いつも通りの生活パターンに戻ってもらわんとな。そのためにも、今日で一区切り。そういきたいもんや」
あの日、イコマに襲い掛かったパリサイド、パキトポーク。その刃をチョットマが瞬時に跳ね返した。
だが残念なことに、剣の切っ先がイコマの腹を掠めることまでは防げなかったのだ。
その直後、パキトポークが立ち止まり、姿を現した。
もちろん、あなたを愛してるという思いが、彼の心を支配していたロームスの力を弱めていた。
チョットマは、自分の防戦が成功したと思い込み、パキトポークのところに飛んで行ったのだった。
チョットマはそれを悔やんでいる。落ち込んでいる。
泣いてばかりいた。
この二週間、付きっきりでいてくれている。
ユウとアヤとチョットマ、そしてニニとアングレーヌの五人が交代で傍にいてくれることになっていたのだが、実際はほとんどがチョットマ。
しかし、チョットマは大いに成功したのだ。
あの時、チョットマがいなければ、僕の上半身と下半身はバラバラになって、あらぬ方向へ飛ばされていた。
そして実際、パキトポークとアイーナへの愛を念じるという奇天烈な作戦は、絶大な成果を生み出したのだ。
さすがはチョットマ、考えることが違う。
と、いうことになっている。
大方の市民にとって、わが娘は救世主。




